阿鼻地獄のはてまでロックオン!
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すごい励みになります。
「はぁ!」
気合いを入れて、武器と全身に雷属性を付与する。
ゴブリンキングと戦った時に属性を自分に付与した時に感じた感触。
それをここに来る合間でちょっと試していた。
纏っている属性を少し伸ばすような感じで魔力を込めると、周囲の事が少しだけ感じれる。
なんか、肌に髪の毛とかが1本だけ触れるような薄い感覚だけど、なんとなくそっち側に何かあるくらいは分かる。
これを全身に纏った属性で全方向に何本もやってみる。
もちろん初めての出たとこ勝負の方法だ。
「ティー!遠距離攻撃だけ気をつけて見張っててくれ!」
「分かった!」
ただ、これ全方向に付与した属性放出してるようなもんなんだよなぁ。
放出してる分は補充しないとならないから、ガンガンMP減っていく。
戦いながら最適化するしかないかぁ。
とりあえず、最大出力で全方向に!
グワァァ!情報量が多すぎて訳わかんねぇ!
結局逃げながら色々調整して俺の後方側に、0°、30°、60°、90°、120°、150°、180°の角度でヘソの少し下あたりから7本の属性を2m弱くらい伸ばす。
に落ち着いた。
そして、前方に常にデスファントムがいるように位置どりする。
三節棍も全身を属性で包み、自分の付与と繋げてあるので、8本目のセンサーとして使える。
感触の無い相手に少しでも対応出来るように、やってみた。
効果としてはなかなか良い感じだ。
「魔法!」
ティーが短い言葉と同時に俺の髪を引っ張る。
その引っ張った方向に属性の放出を伸ばして、大体の位置を掴んだらそこに向かって三節棍をぶっ放す。
当たった時の属性の感触でどの程度ダメージ入ったかは大体わかる。
これでほぼ死角無しで立ち回れている。
デスファントムから視線を切らさず、相手の攻撃もなんとか対応出来ている。
さて、そろそろ離脱したいんだけど。
囲まれない様に移動するとコールホッパーがギィィィと鳴く、相手が囲もうと移動するとコールホッパーがギィィィと鳴く。
強引に抜けようとすると、デスファントムがフワリと近づいて鎌を振り回す。
もう一度地面に手を付ける隙さえあれば、最初にかました樹木魔法でなんとか出来ると思うんだけど、地面に手を付ける隙がない。
こんな事なら、足で魔法使える練習しとけば良かった。
あ、でも、足から魔法って撃てるのかな?
帰ったら実験してみないとな。
その前に帰れるかなこれ?
周りを囲んでくる奴らは、ほとんどがゴブリンやオーク、ホブゴブリンで、たまに魔法を使える奴や弓の奴が混ざる程度。
対処出来ない相手じゃない。
ただ、デスファントムが厄介なんだよなぁ。
明らかにあの鎌はヤバい。
当たれば終わる気配がする。
しかも他の魔物と違って、当ててもどのくらい削れて居るのかがわからない。
もう倒せるのか、まだまだ元気なのかが、ほんと掴めない。
更に戦闘が続いてるうちに相手の魔物の動きが変わり始めた。
微妙に連携っぽい動きになってきた。
小型のゴブリンやコボルトは俺の足を掴もうとする。
オークやホブゴブリンなどの少しい大きめな奴らは体当たりをしてきだした。
俺の動きを阻害する事に集中してきている。
明らかに何処かに、こいつらを統率する個体がいる動きだ。
だが、それが何処にいて誰なのかが分からない。
まずい、相手の行動を避けるのに今まで以上に動かないとならない。
行動が激しくなった分、デスファントムから視線が切れる瞬間が増えてきた。
「うお!」
一瞬死角になったタイミングを見逃してはくれなかった。
デスファントムの鎌が目の前にある。
転がる様に避けた瞬間周りが一斉に飛びかかってくる。
地面に手がついた状態なので、一気に周辺の草を尖らせて周りを突き刺す。
「うが!」
咄嗟の行動のため、周囲全てに魔法を放ってしまった。
自分で自分を檻に閉じ込めたようなものだ。
空中からくるデスファントムの一撃をかわしきれなかった。
わずかに掠っただけなのに、HPとMPをごっそり持っていかれた感覚が走る。
ヤバい、目が霞む。
状態異常か?
これも歌詞




