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目先の欲にかられて、スーパーハードで転生した。後悔は(ちょっとしか)してない。  作者: 山親爺大将


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疾風隊がぁ、草原に入るー

ブックマークありがとうございます。

励みになります。

どんと行け!


って思ったけど、地味だなぁ。


斥候としてメイシアが戦闘、それに少し遅れてエレオラと俺、アリシアを囲む形で三元豚というちょっと歪んだ2列縦隊って感じで進む。


慎重に前進し

「にゃ!いたにゃ!」

メイシアがコールホッパーを見つけると立ち止まる。


それを合図に俺とエレオラが飛び出して一撃で相手を屠る。


ほぼ奇襲に近い形で瞬殺して、とにかくエマージェンシーコールを使わせない。

そういう作戦で行動している。


ただ、この方法だと移動速度はめちゃくちゃ遅くなる。


既に2時間くらい経過しているのにまだ半分まで来ていない。


「ふぅぅぅ、これはきついな」

思わず俺も弱音を吐いてしまう。


「これくらいで文句言わないの!もっと厳しい事だってあるんだから!」


「そうにゃ、無数のオークに襲われるとかもう懲り懲りにゃ!」


まぁ、そうかもしれないけど、俺的にはいっそ乱戦で戦う方が気分的には楽だなぁ


「しっ!赤にゃ!」

赤っていうのは、コールホッパーの亜種の事。

希少種ほどじゃないけど、通常より強い魔物を呼び出す。


ちなみに、この亜種とか希少種ってのは進化とは別の変異という現象で、理由は分からないが突然通常種から変わる。

希少種は亜種から変わる事が多く、稀に通常種からも変異する。


全部アリシアからの受け売りだ!


まぁ、亜種だろうが、希少種だろうがやる事は一緒なんだけどね。


という事で、今までと同じように飛び出す。


「待って、あれカオスホッパーよ!」

アリシアの言葉で強引に動きを止めるエレオラ。


「へ?」

カオスホッパーだと何?

その迷いのせいで動いた身体が止まらない。

そのままカオスホッパーを屠ってしまう。


その瞬間


「ギィギャァァァァ!」

悲鳴のような叫び声が辺りに響いた。


「にゃー!カオスホッパーのデスクライにゃ!やばいにゃ!逃げるにゃ!」


「え?え?え?」

何が起こったか理解できず軽いパニックになる俺。


その間にも、周辺からギィィィ、ギィィィ、と次々に声が聞こえる。


「あの岩山まで全力で走るわよ!」

エレオラの叫びに近い指示で全員が全力で草原を駆け抜ける。


索敵も何もあったもんじゃない。


当然通った周辺に居るコールホッパーを刺激する。


ギィィィ、ギィィィ、とあちこちから鳴き声が聞こえる。


「ちょっと!あちこちでコールホッパー鳴いてるんだけど!良いのこれ?」


「デスクライに比べたら、そんなの誤差の範囲だから!死にたくなければとにかく走る!」

あ、メイシアが、にゃを使わなくなった…。

これはマジでやばいやつだ!


メイシアのにゃって語尾は色々理由があるらって聞いた。


そういう喋り方で相手の警戒心をとく、ちょっと間抜けな雰囲気を出して相手の隙をつく、わざと格下に見られるようにするための手法と本人は言ってた。


俺にはただのキャラ付けで目立ちたいだけにしか見えないんだけどね。


すっかり口癖になってるはずの、にゃが消えてる時は相当焦ってる証拠だって、三元豚に教えてもらった。


「あっ!」

アリシアが短い悲鳴をあげた。


後ろを振り返ると少し離れたところでアリシアが転んでいる。


そして、その後ろには迫り来る無数の魔物と…なんだありゃ?

え?死神?

最後尾の空中に一際大きな、でっかい鎌持った半透明の物体が浮かんでいるんだけど?


「カオスホッパーのデスクライで呼び出されたデスファントムよ!私のことは良いから逃げて!」

アリシアが叫ぶ


「出来るかぁ!」

ダッシュでアリシアの場所まで戻って

「うおゃぁぁ!」


「キャァァァ!」

アリシアを掴んで力任せに三元豚の方に放り投げた。


「時間を稼ぐ!アリシア連れて行ってくれ!」


「デスファントムは雷に弱い、いや、雷しか効かないからな!」

俺は三元豚の誰かが言ったその言葉を背中に受けながら、振り向かずにそのまま魔物の群れに駆けていった。

替え歌得意な昔の歌手が出した歌のフレーズ

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