くっそースーパーハードの奴めぇ
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「手続き終わりました」
ガヴェインが戻ってきた。
どうやらマシューも一緒に来る事になったようだ。
「ありがとう!この恩は忘れないから!」
なんか感謝された。
そんな事よりも知識チートで良いところ見せないと!
あわよくば金儲けも!
「ところでさ!こういう調味料ってある?」
味噌や醤油、ケチャップにマヨネーズにソース。
名前は違うだろうから、その味と見た目なんかを伝える。
「そんなの10年以上前からあるぞ」
ガヴェインにあっさり言われた。
「じゃ、じゃあ、こんなゲームは?」
リバーシとチェスみたいな奴を聞いてみた。
「それも10年以上前からあるな」
あるんかい!
知識チート破れたり!
くっそーお約束全然できねーじゃねぇか!
スーパーハードの呪いか?
「突然どうした?」
イケオジのシャルーベが俺に聞いてくる。
何でだ?
あぁ!そうか、すっかり説明忘れてたわ!
「俺って異世界からの転生者なんだよね」
歯がキラーんってするくらい爽やかに言ってみた。
「…お、お、そうか…大変だな」
反応が思ってたのと違う!
「いや、マジなんだって!だからその異世界の文化をこっちで流行らせて金儲けしようと思って!」
「10年も前からあるもの言われてもなぁ、お前の異世界ってのは文明発達していなかったのか?」
「魔法ってものがない代わりに科学ってのが発達した文明でかなり発達してたよ」
現代社会の色々な事を説明してみた。
「そのトランシーバーって奴やスマホ?面白いな」
「でしょでしょ!」
「作れるのか?」
「………」
重大な事に気づいた。
俺は前世は一般人でエンジニアでも科学者でもない。
トランシーバーもスマホも使えるけど作れない。
っていうか、基本的な部品何もない状態で100円ライターだって作れない。
その昔、鉱石ラジオってのがあって、それの応用でトランシーバーの作成は可能って知識はある。
鉱石ラジオ作れっていわれても、無理。
だって鉱石ラジオなんて実物見た事ないし、作り方なんて調べた事ないし。
「えっと、手押しポンプくらいなら何とか作れるかも」
「お前、舐めてるのか?そんなもんとっくの昔にあるぞ」
「えーっと馬車にサスペンションつけて揺れないとか」
「ある」
「前世知識使えねぇぇ」
「まぁまぁ、その前世がどうとかは今のお前の評価にそれほど影響していないから気にしなくて良いんじゃないか?
オーガやトロルと戦えるってだけで充分凄い事だから」
「ありがとう…」
イケオジは言うこともイケオジだなぁ。
とりあえず、領主の居城に移動する事になった。
へぇ、思ってたより小さいな。
なんか札幌の時計台見た時の気分。
えーこんなに小さいの!ってなったの思い出したなぁ。
俺たち4人は小さめの会議室っぽい所に通された。
ガヴェインと一緒に割と若そうなオッサンが入ってきた。
今までの印象では、チンピラ、イケオジ、に続く、若作りって感じかな。
「初めまして、私の名ははヴィンス。
一応、宰相という事になっている。
形式上、ここは国じゃないので本来はあるはずの無い役職なんだけどね。
まぁ、非公式役職って感じかな。
要は領主直属の雑用係みたいなものって思ってくれて良いよ」
力なく笑う、この若オッサンに覇気ってものが感じられない。
でも、こういう人に限って優秀だったりするんだよなぁ。
「君たちのうち、マシュー君は向こうの手違いだったという事で、騎士爵の家への返還と職務復帰が決まっているよ」
あ、めっちゃ嫌な顔してる。
奴隷になるよりマシなのかもしれないけど、どう考えても今まで通りっていかないだろうしなぁ。
「エレオラとメイシアの2人は、君たち以外にも今回の件で奴隷落ちさせられていた人たちと一緒に、領主直属の遊撃小隊になってもらう予定だよ。
早い段階でジョブも獲得出来るように手続きしている」
あれ?思ったより嬉しくなさそうだな。
「嬉しく無いの?」
「にゃー、奴隷よりはマシだけど、今まで頑張ってきたジョブがなぁ…」
「ジョブはね、1度でも獲得すればレベルも含めてちゃんと記録は残るの。
でもね、もう1度同じジョブにつくとしたら、1レベルからになっちゃうのよ」
「にゃー、これを機に別のジョブにつくのもありかもだけど、結構気に入ってたのににゃー」
なるほどねぇ
「リュース君はアリシアさんの護衛をしてもらいます。
ついでと言ってはなんですけど、一緒に勉強してください。
あ、魔法も習ってもらいますけど、奴隷中は生活魔法以外の魔法は使用禁止ですから気をつけてくださいね」
「奴隷は何とかならないの?」
「棄民届けが出てしまっているからね、ちょっとすぐにはどうにも出来ないかな。
出来るだけ、何とかするようにはするけど、当面は我慢してもらうしかないかな」
うーん、残念
あの警部がいつも言うセリフ




