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目先の欲にかられて、スーパーハードで転生した。後悔は(ちょっとしか)してない。  作者: 山親爺大将


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俺、街に着いたら、あの子に、プロポーズするんだ…

前世の記憶あるんだから、それを考えると目の前の同じ歳くらいの女の子に惚れるっていうのは、もう通報案件じゃなかろうか。


でもなぁ、同じ歳くらいなら犯罪じゃないよね。


産まれる前の記憶より産まれてからの人生のほうが、現在の思考には影響しやすいって思えばおかしな話じゃない。


いや、きっとそうに違いない。


そういう事にしておこう。


「ところで、何故こんなところを歩いていたんだ?」

チンピ…じゃなかった近衛騎士のガヴェインから当たり前の質問が飛んできた。


どうしようかな、ジジイのこと話すべきかな?


いや、流石に初対面で何もかも話すのはまずいか。


ティーはとっくに姿眩ましてるし、見られてないだろう。


大丈夫、いける!


「村から妖魔の森に捨てられました。

他に方法が無かったから、頑張って入り口から出ました」


「いやいやいや、待て待て待て、妖魔の森ってあそこは、オーガやトロルいるだろう?」


「うん、この槍も戦利品」


「俺らでも手こずる魔物をジョブなしで?」


「あ、俺、天賦の才あるから」


「それもそうだけど、出口にはありえないくらい強いトレントいたはずにゃ」

この猫、思ってるより物知りだよな。

厄介な事に。


「何故か攻撃して来なかったよ」


「………現実としてこんな場所にいたって事は、それが本当だと認めるしかないわよね。

着ている服も靴もおかしな感じなのは、説明してくれる?」

おねーさんスルドイ!


こりゃ、全部話さないと警戒されるか、通報されるか、抹消されかねない気がする。


大丈夫じゃない、いけない!


もう、全部喋っちゃお、もちろん多少の改竄はありだよね。


「ガジュマルって知ってる?」


「森の賢者の?」


「そうそれ」


「にゃ!あれは厄介な精霊にゃ、知識と魔力はとんでもないけど、常識とか良識ってものはないはずにゃ」


「だいたいあってる。

俺はそれになんだか気に入られて、眷属になって鍛えられて出てきた。

トレントもガジュマルに抑えてもらった」


「眷属?お前…人じゃないのか?」

おっさん目がこえーよ。


「違う違う、俺が吸い取る魔素の一部を搾取されるのと、なんか配下を憑けられただけで、俺自体は人間だって!」


「配下?」

だから、おっさんこえーって!

主に顔が!


「ティー出てこい!」


「はーい!こんにちは!私はドリアードのティッカ!ティーって呼んでね!」


「か、可愛いぃ!」

今まで興味なさげだったアリシアが真っ先に食いついた。


「俺の知ってるドリアードと違うなぁ?」

あぁ、そうだよね、俺の想像してるドリアードとも違うよ

どう見ても、ティンカーベルだもんなこの子。


「見た目通りで戦闘力皆無、偵察くらいはできる、無害で便利なやつだから警戒しないでくれ」

わざわざ、本音言う必要ないもんね。


「ん、分かった」

うわーおっさん可愛いもの好きなのか?

いかついおっさんがデレデレしてる顔って、これはこれで怖いな…。


「こっちも聞いて良いか?なんでこんな所でオークに襲われてたんだ?」


「にゃ!絶対辺境伯の嫌がらせにゃ!あわよくばこのまま消そうとしたに違いないにゃ!」


「どういう事?」


「東部は五国同盟組んでるのは知ってる?」

おねーさん、国が5個あるのすら知らなかったのに、同盟とか無理だよ。


「知らない」


「オクターンって大陸統一を国政に掲げてるの、それに対抗する為の同盟ね。

ゼキュローって、付け根の守護者って言われてるのは、西から東に攻め込もうと思えば、尻尾の付け根って呼ばれる所からしか攻め込めないのね、そこの領地がゼキュローなの。

ここが破れれば戦力の差からおそらく東は全滅って話になって、五国全体で戦力と糧食と維持費を供給するって決まりができたのね」

ふむふむ


「にゃ!でも小競り合いや揉め事はちょいちょいあるにゃ」


「で、今回ナルニマートの北部辺境伯がゼキュローの新規開拓村が領土侵犯をしたって難癖つけてきたわけ。

普通は話し合いで終わるはずなのに、この時に限っていきなりゼキュローの南端の街バラカルに攻め込んだのね」


「うわぁ、同盟国に攻め込むってありなの?」


「無しよ、でも、ゼキュロー側が市民へに掠奪や暴行をしないって条件で即日降伏したの」


「ゼキュローの偉い人すげーな」


「分かるの?」


「国としての対面より、戦力の消耗を抑える方を選んだんでしょ、しかもそれを下に実行させるだけの統率力もあるって事だよね。

都市が1つ動いたところで、同盟国なんだから、その分支援金増やして貰えば良いだけだし」


「あなた、見た目より賢いのね。

それで、すぐ紛争は終わったんだけど、ゼキュロー側が降伏したんだからって、人質を送るって言ってきて」

おねーさんの目線がティーと遊んでいるアリシアに向けられる。


「ナルニマートの御領主シャルーベ様は去年奥方とお世継ぎをいっぺんん事故出なくしてな、非常に奥方を愛されておられた為、側室を持たなかったのが仇になって継承権を持っている親族が誰も居なくなってしまってな、本人もすっかり気落ちしてしまって、覇気が全然無くなってしまった」

あ、察し。


「領主って幾つ?」


「36歳だな」


「アリシア様って幾つ」


「…12歳だな」

うわぁ、お巡りさんこいつです!ってなる案件じゃん。


はぁ、出会ってすぐ諦めないとならないのか。


これ、街ついて告白して愛の逃避行!


とか言ったら死亡フラグだな。


この世界で初めての恋は数分で終わるのか…。


泣きたくなった






フラグ

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