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目先の欲にかられて、スーパーハードで転生した。後悔は(ちょっとしか)してない。  作者: 山親爺大将


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もう、ゴールしても良いよね?

やっとプロローグ終了しました。

ちょっと短いストーリー挟んで第一章スタートです。


ブックマークありがとうございます。

嬉しいです。

トロルもオーガも倒せるようになった俺は、取り敢えずティーの強化に励むことにした。


最低限ゴブリンくらいは倒せるようにならないと戦力として心許なさすぎるしね。


それにちょっと疑問も出てきた。

「なぁ爺さん、ティーって戦闘終わった後の魔素を吸収してなく無いか?」


「しておるぞ、信じられないくらい少ないだけでの」


「え?じゃあティーの種族ってどうやって強くなるの?」


「ならんぞ、ティーのように何かに寄生して成長する事自体、本来なら有り得んことだからの例外中の例外じゃ」


「じゃあ、ティーが成長したらどうなるか分からないんだね」


「長い歴史の中では、まったく無かったわけでも無いからのう、ある程度は予想がついておるぞ、聞きたいか?」

うーーーーーん


「辞めとく、なんか楽しみが無くなる気がするし」

予想と違ってがっかりとかしたく無いし。


「そうか、それも良かろう」


こんな話をしながら1週間ひたすら狩りまくっていたらついにオーガやトロルでも魔素を吸収しなくなった。


ティーに吸収させれば、まだまだいけるだろうけど、流石に際限なく吸収させるのもどうかなって思うし、正直飽きた。

なんせ、ひたすら吸収させまくったのに、まったく成長した感じがしないんだもの。

まぁ、ゴブリンくらいには勝てるだろうと勝手に見切りをつけた。


あと、魔素吸収させて一気に身体能力下がって、また上げるってのが思ってるよりシンドイ。


いつまで経っても身体が馴染まない感じでちょっとストレスが溜まってくる。

バグベアと戦ってた時より上下が激しいせいか、余計辛く感じる。


もう、ゴールでいいよね。


「爺さん、そろそろこの森抜けようと思う」


「ふむ、おぬしここの出口を見た事あるか?」


「無いよ」


「…ふんっ」

めっちゃ呆れた顔された!


「おぬし、妖魔の森から魔物が溢れたって話、聞いた事あるか?」


「そういえば無いなぁ?」


「そうじゃろ?つまりはそういうことじゃ」


「どういう事?」


「見た方が早いな、出口まで行くぞ」

そう言われて出口まで案内してもらった。


なんか、デカい木が居る!


「…何あれ?」


「ギガントトレントじゃな」


「…何それ?」


「でかい、トレントじゃな」


「いや、トレント部分を説明しろよ」


「木の魔物じゃ、強さ的にはトロルやオーガなんぞ一撃じゃ、弱点は手数が少ないから大勢で来られると捌ききれんって事くらいかの」


「…どうすんの、あれ?」

ここまでずっと戦闘してそれなりに強くなった自覚あるんだけど…あれはダメだ。

何をどうやっても勝てる気がしない。


「うむ、おぬしも薄々気づいていると思うが、この森はダンジョンじゃ」


「………お、おう」

え、全然気づいていなかった。


「なんじゃ、気づいておらんかったのか情けないのう」


「んな事言ったって、ダンジョンなんて知らんもん!行った事無いし!」


「それもそうか、まぁ、何にせよここはダンジョンで、わしはダンジョンマスターらしい」


「らしい?何で疑問形?」


「ここが不完全なダンジョンだからじゃの、わしは植物のある所ならばどこにでも行ける、見聞きも出来る、じゃが干渉は出来ん。

どうやらここに囚われておるらしい、そういう存在はダンジョンマスターしかおらん。

だが、肝心のダンジョンコアは見つからん、魔物を生み出す事も、ここの魔素を操る事も出来ん。

勝手に生まれた魔物を色々手を尽くして誘導するくらいしか出来んのじゃ。」


「悲しいモンスターなんだね」


「おぬしに言われると何だかムッとするのう」

うっせいクソジジイ。


「不遜な気配を感じるのう」

ジジイに睨まれた!

あ、紋章である程度考えてる事バレるんだった!


「まぁ、良い、そんなわけで基本的には魔物を操る事も出来んのじゃが、あやつは植物型のモンスターじゃし、わしが育てた!

なので、多少は融通が効く。

おぬしを攻撃せんようにするくらいは出来るじゃろ」

おお!初めてジジイを尊敬出来る気がしてきた!


「よし!じゃあ、早速よろしく!」


「まぁまぁ待て待て、何事も準備とタイミングが大事じゃ、慌てるでない」


「へいへい」

しょうがない、もう少しティーを育成しよう。

砂漠に水撒いてる気分になるけどな!


「あーそうそう、おぬしに1つ忠告じゃ!樹木魔法は人前で使うでないぞ」


「えー、今の俺って樹木魔法くらいしか取り柄ないじゃん」


「樹木魔法は普通の人間は使えん。

人間が使えるとは思っていないからの、使えないと思ってる者には使えないのが魔法じゃ。

なので、樹木魔法は魔物の使う魔法じゃ。

妖魔の森から出て来た樹木魔法を使うモノ、それは人の形をしておっても魔物としか思われんじゃろ」


「うわぁ、俺が討伐対象になってしまうんだね」


「そういう事じゃ」


「それと、森を出たら、オーガの群れがおる」


「ちょっと待てぇい!溢れてるじゃねぇか!」


「本来群れないはずのオーガが群れを作った特殊個体じゃから仕方が無かろう、当時はまだギガントトレントもそこまで強くなかったしの」


「それならしょうが無い…か?」

釈然としないけど、しょうがないってことにしておこう。


「それと、わしがここに現れる以前に溢れた各種妖魔もその辺に散乱してるじゃろうから、それも気をつけておけ」


「それって討伐されないの?」


「根絶やしにするのは難しいじゃろうな、奴らも逃げるという事を覚えてしまっているしのう」

やれやれ、前途多難だなぁ。


「それから、わしとの連絡はティーを使えば出来るから、困った事があったら相談に乗るぞ」


「ティーを介在する事に一抹の不安を覚えるけど、しょうがないか」

なんか、しょうがない事ばっかりだけど、しょうがないか。

イマイチ意気揚々ってなれない事多すぎるなぁ。

テンション下がるぅぅ。


2日後


「よし、ちょうど良いタイミングじゃ!急いでトレントの横を通り抜けるんじゃ!」


「よし!」

やっと待ちに待った、妖魔の森脱出だ!

いやっほー、無理矢理にでもテンションあげるぜー

「爺さん、色々ありがとうな!なんだかんだで感謝してるぜ!」


「あ、植物擬装しておかんと狙われるから気をつけるのじゃぞ」


「それを先に言えぇぇぇ」

俺の感謝を返せぇぇ!


間一髪で、慌てて植物擬装をかけてギリギリ攻撃されずに妖魔の森を抜ける事が出来た。

俺たちの冒険はここからだ!

アニメにもなったゲームの名ゼリフ

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