表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目先の欲にかられて、スーパーハードで転生した。後悔は(ちょっとしか)してない。  作者: 山親爺大将


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/91

俺、接近戦辞めるってよ

こっちの話も全然進んでいないのですが、頭の中に別の話が湧いてきてしまって、執筆の邪魔をするんでそっちもちょっと描きます。

それもある程度貯まったら発表しようと思います。

もうだいぶ出口に近づいてきた。


ここから先はオーガとトロルの領域らしい。


「あっちにトロルいるよー」

ティーが早速見つけてきた。


トロルはデカいオークといった風貌だが、オークよりさらに太い。

オークがお相撲さん体型なら、こっちはただの肥満体に見える。

腹も背中も、何なら首周りもブヨブヨの皮膚に覆われている感じだ。


相手は1体しか居ない。

正直これが過酷なこの森でなぜ生息できているのかわからない。

動きも鈍重だし、警戒心もあるように見えない。

どう考えても逃げることも出来ずに袋叩きになるとしか思えない。

いつものように植物擬装で近づいて、不意打ちで後頭部を殴る。

これで、簡単に倒…せるほど甘くなかった。


前世の記憶に知り合いが野球の練習に自分の家の庭の木にトラックのタイヤをくくり付けて、バットでそれを叩いて練習していた。

何度か遊びで俺も叩いたことがあったのだが、その時と同じ感触がする。


あーこれはダメな奴だ。


1番無防備なはずの後頭部なのに一切ダメージが通ってないと直感的に分かる感触だ。


鈍重でも、無警戒でも、こいつには関係なかった。

そもそもにダメージを受けないならそんなのは弱点でも何でもない。


こういう時はなりふり構わず全速力で逃げるしかない。


幸いトロルは見た目通りに足が遅い振り切る事はそんなに難しくなかった。


しかし困った。


あれを避けてオーガだけ倒し続ける?


イマイチ現実的じゃない気がする。


同じエリアに生息してる魔物なんだから同程度の強さのはずだ。


それが都合よく俺が倒せると考えるのはあまりにも楽観的だ。


何とかトロルの分厚い皮を突破できないかなぁ…。


ゴムみたいな性質なら、衝撃や打撃よりも剣のような鋭いもので刺すか切る方が有効そうだなぁ。


刃物っていっても、コボルトから確保したナイフしか無い。


これで戦うとか無理がありすぎる。


転生の際に俺が選んだ天賦の才は棒術、実際に棒と認識されるものや、多少余計なものが付いていても棒として扱う分には明らかに扱いやすさを感じる。


ナイフで接近戦とか返り討ちにあう未来しか想像できない。


毒塗って体当たり気味に突貫して、突き刺す。


…いけそうな気がするが、反撃で殴られたらそれで終わりそう。


うーーーーーーーん



「なぁ、爺さん、この森に熟すと弾ける木の実って無いかな?」

前世の記憶でそんな木があった事を思い出した。

ダイナマイトツリーとか、そんな名前だったはず。


「ほう、珍しいものを知っておるのう、ティーにとってきてもらうか?」


「あぁ、お願いするよ」

しばらくすると、目的の木の実を持ってきてくれた。

見た目は完全に胡桃だった。

サイズといい質感といい、どこから見ても殻付きの胡桃。

想像してたのとだいぶ違う!

でもまあ、目的に使えればなんでもいいや。

早速、植物育成をかけることにする。


「待て待て、そんなに近づいて破裂させたら、お主の手が無くなるぞ」

魔法をかけようとするとジジイがとんでもない事を言い出した。


「そんなに威力あるの?」


「当たり前じゃ、こいつらは破裂した時に殻を飛ばして相手を殺傷し種を植え付け、それを苗床に成長する木じゃ」

こっわ!


「もう木じゃなくてほぼ魔物じゃん!」


「おぬしらの分類ならば、死んでも魔素を出さないから魔物ではなかろう」

魔素にもならない、命の危険があるとか、厄介しかない木だな、これ。


うーん、どうしよ?


とりあえず、ウツボカズラ的な奴の袋部分を死ぬほど強化してそこそこのサイズに成長させる。


それの中に爆裂胡桃をつめこんで、木の根元に置く。


そして、木の裏側に回り込んで、木を盾にしつつ植物育成をかける。


ボスンッ!


鈍い音がした。


とりあえず、袋部分は壊れていない。


もう一度、爆裂胡桃を詰め込んで、今度は袋の入り口部分にナイフを取り付ける。


発射角を反対側の木に合わせて、もう一度植物育成。


ボスンッ!


ナイフが木に根元まで突き刺さる。


「すげぇ」

思ってたより威力があった。


「爺さん竹ってある。」

竹の形状や性質などを細かく説明する。


「そんな植物はこの森にはないのぉ」


「やっぱりないかぁ」

不思議で便利な植物だけど、意外に生息域狭いもんなぁ。


「茎の部分が筒状になってる植物ない?」

前の世界でも葦とかタンポポとか、茎の空洞になっている植物はあった。


「それならあるぞ」

早速ティーに取ってきてもらう。


サイズが想像してたより小さい!


群生地に案内してもらい、硬さサイズなどを調整して採取。


これで、組み合わせると…うーん、ナイフとウツボカズラ的な袋が微妙にサイズが合わない。


どちらかに合わせるとどちらかが隙間ができる。


射出するんだから、ナイフに合わせてウツボカズラ的な方に何か詰めるかぁ。


これは割とパッと思い浮かんだ。


近くの木をゴムの木の性質にして、その樹液で隙間を埋める。


このナイフ射出器を5本ほど作った。


爆裂胡桃も爆発力を強化してある、リリーベルの毒も塗った。


あとは実践である!


「いたよー」

ティーに探してもらったトロルに植物擬装で近づく。

特に技術もない俺が撃ち込むのだから、近くないと当たらない気がするからだ。


慎重に狙って、魔力を込める。


ボスンッ!


見事にナイフがトロルの背中に突き刺さった。


鈍いトロルは痛覚も鈍いようで、小さなナイフが刺さってもあまり気にした様子がない。


この武器じゃ効果無いかぁ。


そう思った時。

「ブ、ブモォォォォ!」

口から泡を吹いてトロルが倒れた。


しめた!毒が効いた!


そのままトロルが魔素へと返っていく。


おおう!まずいまずい!


慌てて近くまで寄って、魔素を取り込む。


流石に魔素が取り込めるほどは近づいていなかったしね。


トロルはこれで何とかなった。


次はオーガに挑戦だ!

映画タイトルパロディ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ