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目先の欲にかられて、スーパーハードで転生した。後悔は(ちょっとしか)してない。  作者: 山親爺大将


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14/91

いつから俺をネズミだと思っていた?

ちょっと行間あけてみました。

こっちの方が読みやすいかなと思いまして

ブックマークありがとうございます。

嬉しいです。

こんなところで死んでたまるかぁぁぁ!


ありったけの魔力を種に込めて品種改良をする。


そしてありったけの魔力で植物育成をさせる。


減るとその分だけジジイが魔力を注入してくれているので、完全に感覚でしかないがおそらく毎回ほぼ上限いっぱいの魔力を込めているはずだ。


そして一気に成長させた種は化け物と池の底の間を這わせる。


時間がない、化け物に左腕を潰されればそこで終わりだ、なんとか出来る唯一の可能性に賭けてとにかく種を成長させる。


必死にアレの場所を思い出す。


そして種の成長が目的の位置まで届いた時にまた全力で品種改良する。


「ゴボガボブバァ」

余りの痛さに口か呻き声が漏れる。

腕が化け物の握力でぶっ壊れそうだ。


まずい!このままでは痛みで集中出来なくなる!


必死で魔力を込める。


ここからは俺の腕が壊れるか、魔法が完了するかの勝負だ。


俺は目的の位置まで成長してたどり着いた先の部分が円柱上に上に競り上がるように品種改良した。


そしてそれを植物育成でまた成長させる。


競り上がった円柱状の部分はそのまま鳩尾の近くに張り付いているナイフを押し上げる。


毒が、毒さえ体内に入れてしまえば俺の勝ちだ!


物凄い長く争っていた気がする。


実際はおそらく数十秒なんだと思う。


俺にとっての永遠に思える時間が過ぎていく。


腕の圧迫感が消え、化け物が魔素に戻っていった。


終わったという安堵感と疲れでこのまま寝てしまいたい衝動にかられるが、このまま寝たら確実に溺れる。


無理矢理身体を動かして池の外へ這い上がった。


「ざまぁみろ…俺の、勝ちだ…」


「おー勝ったようじゃのぉ」

間の抜けた声が聞こえた。


「ジジイ…魔力…ありがとう、ムカつくけど…感謝してる。」


「礼には及ばんて、なんせこれからおぬしは死ぬかもしれないんじゃからのう」


「どういう…こと…だ?」


疲れからか急速にロレツが回らなくなっていき、意識も遠のいていく。


「あれほど魔力を注入され、それを放出したのだから、おぬしの身体に負担が無いわけなかろう。

身体を動かし過ぎたら筋肉がズタズタになるじゃろ?

魔法もあれと同じじゃ、通常じゃありえんほどの魔力を使ったのだからのう、お主の魔力的な動脈や回路はズタズタじゃ」


「ジ…ジ…イ…やり…やがったな…」


これだけ振り絞ると俺の意識は限界にきてしまった。


「面白かったぞ」

ジジイの笑い声を聞きながら視界が暗転した。


ぐぉぉぉぉ!

声を出そうして叫ぼうとしたが、口から出たのは乾いた息だけだった。


なんとか目をこじ開けたが見えるのは暗闇に光る星くらいだった。


全身が痛い、そして全く身体が動く気配がない。


「おぉ、起きたようじゃのぉ」

ジジイの気楽な声が聞こえる。


「………」

なんとか喋ろうとするのだが何も声が出てこない。


「面白いじゃろ、血を流した訳でも、身体が傷ついた訳でも無いのに全く動かぬし、声すら出せん。

しかも何処が痛いかも分からぬのに、何処もかしこも痛く感じる。

これが筋肉痛ならぬ魔力痛というものじゃ、人によっては2度と治らん奴もおるからのう」


サラッととんでもない事言いやがった。


色々文句が言いたいが、今はこのジジイに縋るしか無い。


頼む治してくれ!助けてくれ!


必死に目で訴える。


「うーむ、何か言いたそうじゃな」


そう!言いたいっていうか助けて!


「反応が乏しいのは思ったよりつまらぬの」

そういうとジジイは何処かに行ってしまった。


まずい!つまらない=興味を失った だとアイツは見捨てる。


アイツにとって俺は暇を持て余した神々の遊び用の玩具みたいなもんだ。


今回の戦いも自分が取ってきたカブトムシと何処から侵入してきたクワガタを戦わせて遊んでる子供みたいなもんだ。


そんな奴が興味失ったら、その先は『放置して忘れる』だ。


しかし、今の現状祈るしか無い。


頼む!まだ興味を持っていてくれ!


「ほれ、これを飲むんじゃ」


ジジイがふっと現れると手にしていたレモンのような柑橘系に木の実をギュッと絞り俺の口の中に流し込む。


飲めと言われても喉もまともに動かないから、ただひたすら気管に入らないように息を止め、流し込まれるままにする。


「どうじゃ?声が出せるくらいには回復したじゃろう」


「あ、あー」

本当だまだ掠れているし音量も小さいが声が出る。


「爺さん助かったよ、ありがとう」


「何を言うておる、声が出ても動けないのは一緒じゃ、このままだと数日で衰弱死じゃな」


このクソジジイ…。


「頼む、助けてくれ」


「ん?」


「お願いします。助けてください。」

ジジイが満足そうに笑う。


「おぬしはワシに頼り過ぎじゃぞい」

ニヤニヤしながらそ言うジジイ。


何が言いたいのか理解できた。


くっそー弱味につけ込みやがって!


「条件は?」

死ぬよりはマシだと自分に言い聞かせてジジイと圧倒的に不利な交渉を始めることにした。


「安心せい、今のおぬしからしたら破格の条件じゃ、ワシによこす魔素を2割にするのとワシの配下の魔物を相棒に連れていけというだけじゃ」


「2割に増やすのは分かるとしても、いや、平気な訳じゃないがこの際仕方がないとしても、魔物の相棒ってどういう事だかさっぱり分からないんだが」


「ワシはの、この通り完璧で最強で全知全能の一歩手前くらいの実力者なんじゃが、ちいっと弱点があっての」


よくまぁ、自分でそこまで言うよな、あれか?ツッコミ待ちか?

でも、今下手なこと言って助けるのやめとか言われたら本当にヤバいから大人しく聞いておこう。


「なにか言いたそうだのぉ?」


「いえ、何もありません。続きをどうぞ」


「うむ、ワシはのこの森のように植物が繁茂している場所にでしか存在出来ないのじゃ」


「じゃあ、この森を抜けたらそこでサヨナラって事?」


「そういうことじゃ、だが折角の紋章付きの眷属だしのもう少しオモ…繋がりを保ちたい」

こいつ、今オモチャって言おうとしたな…


「そこでわしの配下のものを付けようと思うのじゃが、いかんせん、わしの配下は戦闘力皆無な奴らばかりでの、魔素の取り込みもままならないので一向に成長できんのじゃ」


「なんだそんなことか、それくらいなら最初から言ってくれれば良かったのに、問題ないから助けてくれ」


「そうかそうか、じゃあ任せておけ、おぬしが動けるようになるまで面倒見てやるからのぉ」

ジジイが笑顔で応えてくれる。


…今の笑顔、何か含んでなかったか…?

ある漫画の悪役の決めゼリフ

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