表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新月に灯を  作者: 黒夜叉
1/2

プロローグ

お手柔らかにお願いします

夏の晴れた陽気の暑さが肌に突き刺さる頃、僕たちは教室に居た。

その部屋には、三十人の生徒が座り、教団に男性が一人立っていた。

教団に立つ男性が語り出す。

「お前ら、今年で学校での学習過程が終了し、将来の進路に進んでいくわけだが、その前に、トーナメントがある。前々から言っていた通り、それは、ダンジョンの攻略チームの一人を決めるものである。」

クラスがざわつく。

「静かにしろ。我々の所属する国立ウーノ学院は、四つの役職、剣士、盾持ち、魔法使い、僧侶、のうち、剣士を育成している。そのひと枠をかけた勝ち抜きトーナメントが開催される。これは、国王陛下もご覧になられる。」

クラスがもう一度ざわめく。

「まずは、ダンジョン、今回の選抜について、おさらいしておこう。」


「昔、神三柱あり、一柱が退屈を極め、人の世界に悪戯を始めた。人間の世界は、これをもって混沌とし始めた。そんな中悪戯する神を他の二柱が叱責する。叱責を受け、悪戯は一応の終わりを見た。しかし、突然悪戯は再開し、今度こそ、見過ごせない二柱により、神が一柱消えてしまった。しかし、最後に神は大きな置き土産を置いていった。

[大国四つの真ん中に迷宮を用意した、最初に攻略した国には、絶大な力を与えるよ、励めよ]

その言葉を機に、各国のダンジョン攻略の競争が始まった。」



「以上が、授業で習った内容だと思う。

これが起こったのが二百年前で、その後百年は本格的に攻略されたが、予想以上の難易度に、各国手をこまねいている状態だ。」


クラスは静かになっている。

先生がゆっくり語り出す。


「お前らのうち、一人がこれに参加する事になる訳だ。

全員参加だから、精々死なない程度に訓練はしておけ。」


ダンジョン攻略は常に危険が付き纏う。

勿論、リターンははっきりある。ダンジョンはいわば、お国で出世する為の登竜門のようなものだ。

ここにいる人間は大抵が貴族であるため、多くの人間が本気でくるはずだ。

しかし、ここで、僕は、勝たねばならない理由がある。


「これで、今回の授業は終わる。

トーナメントの組み合わせ発表が近々ある。

よく見ておくように。」


その言葉を残して、先生は教室から出ていった。



これは僕、オーラン アタパイトの物語である。


ありがとうございました。

次回もできたら、お読みください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ