2 異世界転移 武器はファッション感覚?
「では手続きは認可されておりますので早速いきます?」
「ん、あ、ちょっと待ってもらえる? 気持ちの準備とか……」
「そうですねぇ、よく言われるのは電気消すとかゴミは片付けるとか……出来る限りやってくれたほうが~…… 匂ったりしますし後は~あちらにそう影響しない物だったら持って行けるかもですがそうそう持っていけませんね。あ、行く時は服は持っていけませんよ」
「え、素っ裸?!」
「や、やだ~大丈夫ですよー。あちらの平民の服をコピっときましたんでそれを転移時に着た状態にさせれます」
よくある事象なのか慣れた言動ではあり、ちょっとこちらの様子を伺う感じがある。しかし丸井の体を見ながらの発言でちょっとどきどきの丸井である。しかしコピっておくのは同じ物を作ったりするコピーだろうか。
「そうですねある程度円滑に物事を行う為に黙認というか許されています!」
「便利だな……俺は……できるようにならないよな?」
「神々の力……神力による物なので出来ませんね」
少し落胆したがそんな能力持てば使いまくりで、おかしな世の中になるかもしれない。
「そんなわけで私も他の世界の様子は久しぶりに行くことになるので早く片付けちゃってください」
「あ、あぁ……分かった」
帰ってこれないだろうなという思いを胸に簡単ながら立つ鳥、跡をにごさ~……だっけか。いつも綺麗にしてるほうだが住処の片付けたほうがいい物を確認などしていく。丸井がちょっと違う部屋に行く間ミミエルは最初は部屋をきょろきょろしながら待っていたが暇を持て余した彼女はふと布団の下からはみ出る開いた本を見つける。
「本をこんな下敷きにするなんてだめですね。本は本棚とかに整理整頓……っあ」
ミミエルは自分と似たような女の子の水着姿ばっかりなのをページをめくりながら見てから想像は想像を呼び、赤面しつつ本を布団の下敷きにする。
天上界にある図書の塔には莫大な本数があり、大事にされ多くの神や天使たちが利用している。ちょっとした折り目をつけようものなら減給クラスであり、本は腐敗しないようにしてあるし治せるが手間もかかるし、色んな本から知識を蓄えて皆活用し過ごしているのでとても大きな財産と捉えているようである。
「これは資料……資料よ」
「何が資料って?」
片付けも終わりミミエルがいる部屋に戻ってくる。
「ぎゃーー!」
いきなりの声にどちらもびっくりする。
「げ、下界が久しぶりだったから男の部屋って大体こんな感じかにゃ~って参考にさ! それで準備は出来たの?!」
目の前まで来て言われる。若干の赤面はあるが丸井は気づかない。突然の語尾のにゃー語にどういうことだとそういう文化でもあるかと思いつつ
「あぁ待たせたね よろしくミミエルちゃん……でいいかな」
「んーそれでもいいけどこれからあっち側行くからそうだなぁ短い呼び名欲しいかもミミとか」
「ミミちゃんか。分かった」
「豪さん。あちらでは名前変えてもいいけどどうする?」
「んー特別不都合はなさそうだがどうなんだろ」
「ないと思う。じゃ豪さんって呼ぶね!」
「ああ!」
パチっと電気を消しカーテン越しの光だけが部屋と豪達を映し出している。
「──では行きましょうか姿勢は座ったままでもいいですよ。申請転移3・6・0・7、アゼルリーデ、天上界転移部門、ミミエル……開放! 転移!」
その瞬間間延びされた景色、緑色が前から伸びてくる。服は段々切れるように後ろに飛んでいき肌が露出していく。ミミエルはちょっと目線を逸らせている。なかなかの眩しさに目が眩む。
「これは森……?」
段々と景色は終着し普通の木が立ち並ぶ丘の石の上にいる。
「最初は遠くが見えて広大な地形でも見えたほうがいいと思いここにしてみました。どうかしました?」
日がさんさんと注ぎ、鳥やまるでライオンにみたいなのに羽が生えたような生物も飛んでいる……。口を開けて呆けて見てるがあれが向かってきたら、即刻死ぬんじゃないんだろうかと疑問に思い。
「ここって安全地帯なの?」
ミミエルの方を見るともう歴戦の冒険者の騎士というのだろうか武器は腰から地面まである剣を手に持ち感触を確かめつつ見事な銀色の胸当て、手甲、靴のグリーブなどの位置を確認、再調整だかしている。背中の羽は見当たらない。
「安全が確保されてるなんてそうないでしょう。街の中でさえ気を配らないと狙われたりするかもですよ! 絶景ですね~」
そんな遠くを見つめる先は何処か知らないが風が髪を靡かせ絵になるかのような風景も丸井は見つめていたくなる。
「この世界は昼っぽいな」
「まぁ位置的にそうなりますけどこの惑星も丸いので場所によってですね」
自分の平民と思われる服装を見ながら。
「モンスターもいるだろ俺の武器あるか?」
これですとミミエルは虚空からにょきにょきと棒を出してると思ったら槍だ。軽いように持ってきて手渡され
「ん……ぐ……くっそ重い扱えそうにないぞ」
「初めは遠くから突くほうが楽だと槍カッコイイとも思ったんですが重かったですかそれじゃあどういう武器がいいんですかね~?」
どういうモンスターがでるか分からないが色々装備するなんて重過ぎるしそれだけで疲れそうだ。歩くことはよくしてるが走ったり、体をめちゃめちゃ動かすなんて……
「俺もその空中から物取り出したりできるのか?」
「出来ないですねこれ神力なんで……他のこの世界にいる人もできませんよ」
「そうなのかあったら便利だと思ったんだけどな。じゃあ俺は短剣でもいいかもな」
「分かりました私は何の武器にしよっかなー」
虚空から短剣を取り出し渡され、ふんふんと考えながらあれがいいかなーこれがいいかなーとまるでファッション感覚であるように思える。
しかし力はあるようだしもしかしたら近接攻撃はまかせてもいいかもしれない……がなんだか男が廃るような。
そういえば全く魔法のやり方を聞いてない。憧れの魔法だ。ゲームでは効果音とすごいエフェクトと共に雷や炎などで大ダメージを大体与えるあれだ。小さい弱いモンスターとかなら武器とかでなんとかなりそうな気もする。しかし俺は魔法できるのか? あるとは聞いたが、まずは……
「そうだそうだ。なんと豪さんの体を調整しておいたみたいなので魔法を使いやすくなってますよー。今回は特別に魔力量多めに付与と成長を早めるようにしてあるみたいです」
「おお! ありがたい」
となると今はいち早く魔法の使い方を覚え後衛主体に動きたいが……
そうしていたらなにやら1mくらいかの豚のような大きさの豚が20m先くらいに現れた。
「なんだあれは家畜か?」
「魔物です! 戦闘になるかも!」
いきなりの戦闘に焦りながら短剣を一応構える。包丁で食材を扱う感じでいいのだろうか。
その豚がこちらに気づき突進して俺の方にゆっくり走ってくる。意外と遅いなと思いつつ横にそれていくが追尾され当たりそうになる。
ミミエルが「ハーーッ!!」っとかっこいい掛け声と共にでかいバトルアックスだか斧を豚に上段から叩き込む。地面は1mは陥没しぶたは絶命する。
「久しぶりで加減間違えてしまいました……気をつけないと」
背中を涼しく感じながら俺の出番もなく終わった。
誤字・脱字・文字の意味が違うなどあるかもしれません。
感想やレビューなど来るか分かりませんが楽しみにしています。基本返信はしなそうです。




