10 パーティ組んでいこうぜ
ギルドについた2人は依頼ボードの前に来ていた。豪はちょろっと見てから壁に掛けられた地図を見に行く。ミミエルは上のほうの依頼が見づらいのを背伸びや近づく等を繰返して頑張って見ながら
「何か取ってきて納品とか畑に危害を加えそうなのを討伐。家のお手伝いとかありますね」
「弱い魔物討伐と一緒に魔法を練習したいな。さっきの空飛んでた魔法も覚えたいし」
「あれは最初難しいかもですが飛べるの気持ちいいですしオススメです」
「難しいのか。しかし空を飛ぶって魅力溢れすぎだ。討伐はどうやってやったこと証明するんだ?」
「特定の部位を切りとって提出みたいな感じですねこれは」
「死体を全部持ち帰るなんてそうできないだろうしな」
そんなこんな喋っていたら
「そこの話合ってるお二人さん。討伐系いくのぉ? パーティ組んで一緒に行かない?」
見てみると、ちょっとお姉さん風の茶色の髪をした女の人。
「ん……女の子は若いな」
その隣の長身で前髪目の上でパッツン横は耳の下くらいの高さでパッツンな髪型の男が言う。
「なに~? ジョエワル? 冒険者は腕よ腕」
「あぁまぁそうだな」
ミミエルが喋る。
「私たちは昨日登録したてでまだランクGですよ」
「そうなのか、我ら2人は一応ランクFでこの前やっと上がってな10回ほどは経験あるぞ」
「一緒に経験積まない? どうかしら?」
≪回数こなしてるってことは頼りになりそうな感じだな≫
≪一緒に行ってみます~?≫
「特に俺は不慣れなんですがいいんですか?」
「ふむ、出来るだけ我らが前衛を勤めてもいいかもな。魔力はあるか?」
「人並み以上にはあると思います。攻撃ならファイアボール、アイスランスができます」
「回復魔法はどうだ?」
「やったことなくて知らないです……」
「ふむふむ。中位ヒーリングの回復魔法陣を見せるからちょっと使ってみてくれないか」
腰にたくさん付けてる袋から布を出して広げて見せる。
「いきます」
【中位ヒーリング】
光の粒が何個も現れて漂っている。
「我らより描くの早いな……遠くからも試させてもらう」
「え」
≪遠くに描くのは難しいんです。回復魔法は近くに出さないと回復効果下がってくみたいですね≫
ずかずかと歩いていき7mくらいは離れただろうか目の前を指さす。若干描き辛いがなんてことはない。
「君才能あるな。遠くに描くのは難しいからな。これが戦闘中にできるなら強敵がでたら戦いやすいであろう魔法陣覚えたな?」
豪は頷く。回復魔法は近くから飛ばす感じじゃないんだな。
「お知り合いになれてよかったわ頼もしいわね」
「あ、俺の名前は豪です」
「私はヨウハよ」
「ジョエワルだ」
「ミミエルです。よろしくお願いします」
一通り自己紹介していく。ジョエワルは壁の地図に近づき
「じゃこの地図で言うと、この森の近くに居そうな魔物を狩らないか? 合わせて納品出来るものが取れたらいいな昼には帰ろう」
そうして決まった一行は依頼で何処に行くかなどギルドに告げを出る。西の門を出るとそこは緑の平原だ。遠くには山があり木が密集してて近くの森は少し疎らに生えていると言ったところか。
1時間ほど歩き森近辺になる。
「らあ!」「行くわよ……はっ」
コンビネーションよく両側から魔物を切りつける。2人の武器、刃渡り約1mの剣が両側から切りつけまくる。
ある程度ミミエルも実力を見せる。
「あなたもすごいわね。びっくり」
「うむ見た目以上だ。よし特定箇所切るのと魔石を取り出そう」
魔石か魔道具の元になるものと聞いている。ギルドで売れたりするはずだ。ヨウハが魔法陣を作り出しジョエワルはナイフで魔物の耳を切っている。
【魔石ディテクト】
魔法陣が出来上がると魔物の体が透けるような感じになり小さい石みたいなのが見える。
「魔石ですか?」
「そうだ取り出すぞ」
取り出しやすいように切ってゆき手を突っ込む。
じろじろ見る。取り出された物は綺麗なような宝石ちっくともいうか。
「見るの初めてか? 大体丸っこくて楕円とか、まぁ角ばってるのは見たことないな。色の濃さで価値が変わったりするそこそこの金になる」
魔物の透けるのは戻っていた。ミミエルに死体をアイテムボックス入れさせたいが目があるしやめておこう。もったいないが他に為になる事がたくさんあるし学ぼう。
その後1、2匹出てきたりして倒してゆき、俺も魔法陣覚えさせてもらい魔石をとってみたりした。
辺りを逐一見ているヨウハが何かに気づく。
「んん? 見てくるすぐ戻るわ」
何があったのかなと皆向かった周辺を見るが木が乱立してるくらいだ。ちょっと森の方へ少し行きすぐ戻る。
「みんなテッチョパルよ。群れで10はいる。大きいのも居たわ」
この前食ったやつだな。うまかった。しかし多いな。
俺からも見え、猪みたいなやつで牙が前側に2本大きく突き出している魔物のようだ。
「危なすぎる戻ろう……く、こっちにもいるのか森に近づきすぎたな」
後ろ横側にもテッチョパルが数体確認できる。少ないか多いか分かりにくいが戦ったら群れを呼ぶかもしれない。これはまずいのだろうか。
誰かの踏んでいる木の枝だかがパキっと音を立てた。
1匹がこちらを向き、間から見えたのだろう。いきなり2mくらいのが突っ込んできてジョエワルは避ける体制で突撃を喰らう。牙が体に食い込み吹っ飛ばされる。突進後急に止まるように足を止めゆっくりこちら側に体を向け始める。
「ぐ……」
「あぁ、ひどい傷! 坊やワルに回復を! 前にでる!」
あわててジョエワルの後ろに魔法陣を描き出す。
「待て。遠くへ行くな、このままだと乱戦になるぞ」
【中位ヒーリング】
光の粒が何十個も現れジョエワルの傷に飛んでいく。
「どうするのさ」
「すごい回復の効果だ。治った! しかし、凄い数に囲まれ始めてるな20はいるか?」
「……どこか突破口を開いてそこから逃げるかしら?」
「結構追いかけてくる魔物で足早いぞ。ある程度倒したいが」
ミミエルは危機的状況を感じ
「私が何匹か潰します。皆さんはそこから先に脱出を!」
ミミエルが駆け出す
「おいっ相談っそんな長くできんか頼む!」
ミミエルは街の方向にいるテッチョパルへと踏み込み
「でぇぇええやああ! ふんっっ」
斧を斜め上から下ろす、頭にかなり食い込みすぐさま反応しきれない右の奴の横っ腹にぶち込む。魔法陣を魔物の下に即座に描き。下から槍みたいなのが突き出て後方と横にいるテッチョパルが空中に浮き上がっている。魔物の悲鳴が辺りに響き開けた道が現れる。
「みんな走れ! あそこだ」
ジョエワル、ヨウハ、俺という順番で走りだす。
周りから向かってきている足音がして、あの牙を想像しぶつかったらと思うと心臓の鼓動が急激に増える。その横をダダダダっと駆け抜けるミミエル。
「ミミエルすまん頼む!」
『お任せあれ』
まだ余裕のあるテレパシーにまだ距離はあるのかとか考える。
【エアカッター】
大きめの魔法陣を描き横2mくらいの風の刃が出てくる。ぶつかった瞬間に切り刻まれ衝撃と痛みに止まり魔物同士がぶつかる。斧を斜め下から斜め上に振り上げまとめてぶっ飛ばす。ジョエワルは後ろを確認してたのか
「ミミエルさん来い!」
≪ミミエル!≫
「あと1発!」
すぐに目の前に縦3列横8列同じ魔法陣を描く。上側にあるのはちょっと斜め下を向けている。
【アイスランス】
前方にまとまっている7体が悲鳴をあげる。体に深く突き刺さりまともに動けないが、じきに死ぬであろう。
≪ミミエル囲まれてるぞ!≫
段々と横から囲まれ始めるが、斧を胸の位置で構え疾走からのすごい跳躍でテッチョパルを超え豪達の行っている方面に10mは飛ぶ。ズザザザァァ! と音を立て砂煙が舞う。
「こっちだミミちゃん!」
そして走り出す。少し先でこちらを窺う3人。
「ミミエルちゃんすごい魔法だったわ。後で聞かせて頂戴。追ってくるのは5体ぽいわね」
「5体なら協力して倒せるであろう突進してきたら横に走って当たりそうなら飛べ」
その後俺もファイアーボールを使う機会があり5匹をすぐ倒し、周りを確認しつつ魔石を取り耳をかき切る。
「群れがまだいるかもしれない。今日は帰って一応群れの話と報告ということでいいか?」
「いいわよ」
「はい、それがいいと思います」
「分かりました~」
それぞれ口にし、注意しながら街へと向かう。無事でよかった。
「うむ、あれほどの魔法の使い手ならもし我らが高ランクであればランクアップを推薦したいくらいだ」
「高ランクで言ったら上がるの?」
「知らぬ!」
「なによそれ。私達よりランク上がるの早そうではあるわよ」
その後、あのすごいジャンプの話や今日の儲けで何しようとかで盛り上がった。俺はあんまり活躍してない気するけど生きてる……よかった。
誤字・脱字・文字の意味が違うなどあるかもしれません。
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