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1 じいさんと天使

そこらに居る普通の20才を超えた青年? の丸井まるいは今日もバイトをしてアパートに帰ってきた。


「あー今日もよく働いたっと~お気に入りのこいつを……」


プシュッと音を立て葡萄の炭酸ジュースを一気に呷る。


「あー! 効くねぇしみるぅ」


まだまだお酒などの大人の味が分からないってのもあるが丸井には疲れた体に冷たい飲み物はなかなか効くのだろう。いつものように買ってきては次のバイトの為に体を労わる。


その後買ってきた本を読みだし、しみじみと言う。


「俺も異世界いきてーなーそしてモンスターをばったばったと倒す勇者……とかな! はは!」


最近よくありそうな発言を飛ばしたときに玄関のほうから声が。


「お~い 丸井君 おるかのぉ~」


この声は隣のじいさんだな。当たり前のような質問をよくするじいさんだが人懐っこいその笑顔もあり、なんだかんだ色々と教えている。玄関を開けると。


「おー丸井君。教えてもらった料理を作りすぎてしもうたでプレゼントじゃ」

こちらまで来て渡し、玄関はゆっくり閉まる。


「そういえば、行ってみたいかの?」

「え、何処にですか? 最近色んな時間にバイト入ってて~」

「異世界じゃよ」


にっこりじいさんに言われ思わず聞かれたと思い恥ずかしくなる。


「あ~あ~~最近はやってるみたいなんでそういう本読んでたら思わずそう喋ってしまいましたね~ははは。いけるものなら~……はははは」

「ほほ、そうかそうか面白そうじゃの。わしも後で参考に買ってみるかの」


参考に? そういうアニメでも見たいのかな?


「そうじゃな……後でアンケートみたいなもんだがやってくれんか? 玄関のポストに入れておくのでのう」

「え、はい。何か買うとかはありませんがアンケートくらいなら……」


そう購入指南だかのアンケートに警戒をしつつ答える。


「そうかそうか! ありがたいことじゃて。また……これからもよろしく頼むのぉ」


色々教えることは吝かでもない丸井は気軽に返事をする。


「はい、大丈夫ですよ。こちらこそよろしくお願いします」

「ほっほ、頼もしいのぉ。それじゃ丸井君またな」


じいさんはそう言って玄関から出て近くから扉を開く音が聞こえる。


さて、飯でも食うか。じいさんに色々教えたが何作ったんだろ晩飯と一緒に食うか。袋を開けるとタッパーに入った肉じゃがだと思われるものが詰められていた。今日はたまには弁当にするかと買ってきてあったので一緒に食べる。肉じゃがは出来たてなのか、かなり熱々で驚いた。あげるつもりで作ったかもしれんなと思いつつ温かい料理に心が染み渡る中、今後の人生についてぼんやり考えていた。


丸井の親は他界し、兄弟などはいない。このままの生活じゃやっていけないかもと思いつつとりあえずの生活をする日々……未来を不安に思いつつ肉じゃがをほくほく味わう。


食べ終わってあれこれ片付け掃除してまったりした後、コトンッと玄関の方から音がなる。

最近ネット通販などは頼んでいないし、じいさんのアンケートかなと思いポストから封筒を取る。

やけに豪華な装飾をされたその封筒はただのアンケートにしては不釣合いで何かの別の物か、はたまたポストに入れ間違えたのか、それとも使い回しか。

裏を見ると自分の名前が書いてある。とりあえず自分宛のようだ。机が置いてある部屋に戻り。もしかしたらアンケートで袋を返すかもしれないと綺麗目に封筒を開けようとする。しかし新品なのか使った様子はなく開いた形跡はない。アンケートではなさそうかなと思っていたらいざ3つ折りにされた紙を開くと異世界転移申し込み書と大きめに上部に書かれていた。


「えっ」


ドキっとしたがとりあえず内容を読む。


「な……なんだこれは」


そこにまず書いてあったのは異世界転移にあたっての諸注意だ。チェックを打つ時に誰も周りにいない個室。こちらで認める物以外持っていけれない等々。そして上記を読んだところにチェックをし異世界転移するにチェックするとこがある。そこまで読みつつ封筒にまだ重みがあるのを感じたので確かめるともう1つ紙があった。隣のじいさんよりと書かれている。曰くこの世界には星の数のように色々と惑星があると同時に異世界というのも同じようにたくさんあると。その中の1つの異世界にご招待したいとのことだった。どのような世界かと言うと色々説明すると長くなるらしいが魔法が使用できる世界らしい。そしてお世話になってる馴染みのある丸井君を選んだ。よかったら行って欲しいのじゃと丁寧な字で書かれている。

その丁寧な字なだけにどこかちゃんと対応しなきゃと思いつつ真剣にこれをやるってのも心がもやっとしてくる。色々想像をしだしてまさかなと思いつつ、辺りを見渡しカーテンを閉め正座でチェックを打ってゆく。

異世界に行くの項目のところで止まる。憧れてはいたが特別何も勉強や準備はしていない。改めて考えると不安のほうが募ってくる。もし行けたら行方不明者とかになるのだろうか。ま、どうせ行けないしすぐ異世界に行くにチェックするに印をつけたその時。


≪行けるんじゃよ≫


いきなりじいさんの声が聞こえた。その瞬間に紙が少し浮き上がり。風にしては浮き上がり方がおかしく、じいさんの声も耳から聞こえてくる感じと違いおろおろしていたら、紙が微光を放ちだす。それは弱くも柔らかく一定の周囲だけを照らし出す。そして


「お兄さんだね。今回の転移者は」


と突然後ろから声をかけられ、放心していたので思わず体がびくっとなった。


「誰!?」


いきなりの侵入者に若干好戦的な意識の丸井はすぐに立とうとする。


「あっと落ち着いてお兄さん。こほんっ。まずは自己紹介を……私は天上界で転移部門を担当しているミミエルと申します。天使ですね。手続きの為に参りました。長い付き合いになるかもですが……よろしくです」

「テンジョウカイ……」


後ろに見える女の子の小振りの羽を見るともしやの天上界かもと思う。とても作り物や鳥の羽とは見えない。自分が167cmで頭1個分くらい低いだろうか約150cmくらいの肩までの長さの髪は気持ちのいい遠くまで続く晴れた空を見ているかのようなライトブルーとでも言うのだろうそんな色をしている。顔は幼めだが整っていて思わずじっと見つめていてハっとする。


「俺は丸井豪まるいごう……えっと、22歳だ。よ、よろしく?」


久しぶりのかわいい女の子の対面でどきどきしながら返事をする。


「お兄さん年上なんだ~」


上目遣いで見てくるちょっとテンションが高くなりそうな天使。そこでじいさんの声が。


≪あー聞こえるかの? となりのじいさんだが≫

「え、何処にいるの?」


と丸井は辺りを見渡す。


≪まぁなんじゃテレパシーみたいな物で2人に話しかけてるんじゃ≫


前にいる天使は跪き頭を垂れている。


≪丸井君やアンケートありがとな。騙したわけじゃないが良い言い方が思いつかなくてのぉ。あれは正式な天上界の書類の1つでな。まぁちゃんと受理されたからの。大いに楽しんでくれ。そこに居るミミエルを付けるのでな安心してくれればよい。ミミエルや頼むぞ。それじゃわしが作った世界をよろしくじゃ≫


ミミエルは鋭く返事をし、通信でも途切れたかのような感覚を受け立ち上がりこちらを見る。対して丸井は


「え、え、」


混乱に陥っているようである。



誤字・脱字・文字の意味が違うなどあるかもしれません。

後からめちゃめちゃ話の内容を変える可能性あります。

題名も変えそうなのでブックマークしておくとまた来やすいです

感想やレビューなど来るか分かりませんが楽しみにしていますが基本返信はしなそうです。

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