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プロローグ3

 毒に侵されていたシュレムとリアスの二人はメルの持ってきた薬草により作られた薬のお蔭で一命を取り留めた。

 その薬を作った薬師ライノを仲間に加えた一行は次なる街を……ではなく……

 メルが薬草を持ってきてから数日、メル達はカロンの村で過ごしていた。

 リアスはすぐに出発をしたかったみたいだが薬師であるライノが数日間は二人の様子を見たいと言ったからだ。

 勿論、メルとしても賛成だった。

 二人の事も心配であったが、新たな仲間であるライノの怪我の事もあったからだ。

 それに加えメルの魔力も一日では完全に戻る事の無い位減っていた事もあり、正直にその事を話すとリアスも渋々その話には従ってくれた。


「うん、二人共良好ね」


 この日もライノは二人の事を診て……その様子はどこか嬉しそうだ。


「メルちゃん、アタシは平気だし、二人もこれなら大丈夫よ」

「本当ですか! じゃぁ今日はもう遅いから明日出発しよう」

「ああ、そうしよう」


 支度はある程度済ませてあり、後は水や食料を買い足せば問題ない。

 そう考えたメルは地図を取り出し……


「えっとタリムに向かうには……」


 カロンを探し出しタリムへの道を確認する。


「あれ? こっちはリラーグだ」

「も、もしかして地図の読み方知らないの? それにそっちじゃ方向あって無いわよ?」

「え!? えっと……」


 ライノに指摘されたメルは地図をぐるぐると回し始めるが、勿論それでは余計に読みにくくなるだけで……


「はぁ、メル貸してくれ」


 彼女は溜息をついたリアスにそう言われ、地図を渡す……


「ぅぅ……」


 その失態に恥ずかしさを覚えているとシュレムは何も言わずメルの肩に手を置きエスイルも手を握ってくれたのだが……

 慰めてくれてるつもりだろうが……余計に恥ずかしくなるだけだった。


「カロンがここだから……次の街は……イアーナだな此処から一日って言った所だ」

「カロンからの馬車は無いの?」

「ああ、昔はあったみたいだけど今は数が無いんだ。馬車に乗れれば冒険者の護衛があって安全だが、その代わり乗り過ごしたらそれこそ何日か足止めされる」


 リアスの言葉を聞きメルはなるほどっと小さく言葉を漏らした。

 昔、母達がリラーグに来た時は馬車を使ったと聞いていて何故徒歩なのだろう? という疑問が解消したからだ。


「じゃ、次の目的地はイアーナだなメルは俺が守ってやる安心しな!」

「あはは……無茶だけはしないでね?」


 メルがそういうとシュレムはポリポリと頭をかいた。

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