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セリアンスロピィ・ファンタジー  作者: 癒雨助
新世界制服戦争編〜2章〜妖精姫救出作戦
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88話 部隊編成

 ゴホッゴホッ、煙の中から咳をする音が聞こえてくる。

「アレイユすごい威力の魔法弾だなー!」

 無傷のアルスが煙の中から歩いてきた。



「手応えあったのにー!?」

 アレイユは再び、手を伸ばし形を作り構えた。



「今の、アルス隊長何をしたのでしょう?」

 フォリネがバランに尋ねた。



「俺がアルスさんと闘った時にも使ってた、空間を歪めて別の空間に繋げる魔法を使ったのだろうな。」


『アルスさんの魔力はもう殆ど残ってなさそうだな。

 2発とも空間魔法で飛ばせば、煙に巻き込まれる事にならなかったはずだ…。

 いや…アレイユのさっきの魔法が追尾型の魔法だったら、飛ばしても無駄だな。』



「獅子舞・ニノ舞!!獅子舞・ニノ舞!!」

 アレイユの構えた両手から二匹の獅子の形をした炎が二回放たれて、四匹の獅子の形の炎がアルス目掛けて飛んで行く。



 獅子の形の炎は、二匹ずつに分かれクロスし左右からアルス目掛けて飛んでいった。

「おっ、追尾型。」

 バランが呟いた。



 アルスは両手を左右に伸ばすと、空間に4箇所の歪みを作り炎は互いにぶつけさせた。

 大きな音と煙が上がった。



 フォリネが少し嬉しそうに話した。

「今のがさっきと同じ魔法?何とか目で追えたわ。」



「俺はさっきのも余裕で見えてたぜ!」

 チタが自慢気に話した。



「そう、やるわねチタ。」



「お、おう、アレイユ君どーするのか…あれ?」

 チタが広場の方を振り返ると、そこにはアレイユの姿は無かった。



「チタ、上だ。」

 横からバランが呟いた。



 大きな煙の上から大きな炎を纏った剣を、振り下ろそうと構えていた。

「獅子舞・三ノ舞!!!」

 巨大な炎は大きな獅子へと形を変えて、炎がタテガミの様に揺らいでいた。



「すごい炎…。」

 キャンディスが呟いた。


 ピピピピッ!ピピピピッ!


 キャンディスは時計を止めて、声をあげた。

「あっ!!時間、この勝負ボスの勝ちー!!」



「時間切れかよ!……あっっぁぁぁあああ!!」

 アレイユが半獣化を解いて力を抜いた時、剣が滑り屋根の方に落ちていった。



「あっ!キャンディスちゃん!子狐の切ない雫。」

 フォリネから七匹の子狐が現れて、子狐達はしっぽを合わせて巨大な水の玉を作った。



 巨大な水の玉の上で、片手で巨大な獅子の炎を纏った剣を止めて、炎ごと凍らしているバランの姿があった。

『タンペラトュール・ドミナシオン、あっ…。』

 ビキピキッ!音を立てて氷に亀裂が入ると剣諸共砕け散った。



『アレイユの巨大な炎を凍らすとは……。』



 その場が静まり帰った。



「……バラン兄ー!!」

 アレイユが最初に声を上げると、バランは苦笑いしながら誘った。


「アレイユ、新しい剣でも探しに行くか?」


「行くー!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 作戦開始当日の朝、コスモス王国王城の騎士団王室にアレイユ達が集まっていた。


「なんか懐かしいなーこの場所とこの感じ。」

 アレイユが呟いた。


「だねー!」



 少しして、騎士団長(ランクス)が前に立ち声を上げた。

「今回の作戦は、三つの部隊に分かれて行う。

 救出部隊隊長のシュヴァード殿。

 暗殺部隊隊長のティーグル・アルス。

 支援部隊隊長のブリズクイーン殿。

 ある程度の話は聞いてると思うが、詳しい話は各々の隊長に聞いてくれ。

 それでは各部隊発表していく。

 ラトュールル殿、ルミエル殿、猫剣王殿

コード・ウルフード、私、以上の者は救出部隊。


 レオ・バラン、レパール・チタ、ルナ・フォリネ

レオ・アレイユ、……リアス・キャンディス、以上の者は暗殺部隊。


 フォコン・ノワール殿、フォコン・ブラン殿

ドジラフィー殿、ヌー・ヌー、オート・リュッシュ

トルチェ、以上の者は支援部隊。

 それぞれ隊長の指示に従い、任務を遂行せよ!」



『緊張するなー…、僕はハルジオン騎士団代表として来たんだっ!頑張らないとっとっとっ』

 ドジラフィーが足を絡めてよろけていた。



 隊長達は集まってくる者達を待っていた。


『隊長の適任者いるじゃん…。

 いないって言うからめんどくせぇーけど引き受けたが、騎士団長シャペ・ランクスさんが適任じゃん。

 ムーシュも帰っちゃったし、お人好し過ぎたか俺は、まぁ獣人族とエルフ族の戦争だし仕方ないな。』



『敵地に乗り込むには少な過ぎるな…。

 戦力的には問題ないらしいがアレイユといや、キャンディスが心配だな…。』



『私が各国の精鋭をまとめる隊長…。

 ノワールとブランが同じ隊なのは、心強いですね。』



 ランクスの肩に乗っている猫剣王が、深刻な表情で

何かを思い詰めていた。

「さっきから引っかかってるんだよなー。

 リアス・キャンディス…リアス、リアス?そーいえば、どっかで聞き覚えが…。」

最後まで読んで頂きありがとうございます!!


次回もよろしくお願いします!!

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