86話 鍛錬
〜第3部隊所属の登場人物紹介〜
第3部隊隊長
ティーグル・アルス 36歳男性 身長177㎝
特徴&情報
・オレンジ色の少し長い髪
・部下想いだがスケベ
・渋い少し低い声
・四天王魔法を扱う
・本気を出すと、頼りになる隊長
戦闘スタイル 剣と空間系魔法
半獣化 トラ
第3部隊副隊長
ルナ・フォリス 18歳の女性 身長164㎝
特徴&情報
・黒髪ロングヘアーの美人
・大人しめで優しい性格
・チタの前では若干ツンデレ
・キュリノスに魔法をかけられて
バランの魔法に身体を守られながら眠っている。
戦闘スタイル 炎系魔法 変化(変身)魔法
半獣化 キツネ (チーター・ネコ)
第3部隊隊員
レオ・アレイユ 15歳の少年 身長162㎝
特徴&情報
・オレンジ色の短髪
・元気で高い声
・明るくお調子者
・リュンヌが魔族に連れ去られ
魔族を憎んでいる。
戦闘スタイル 剣と炎系魔法
半獣化 ライガー
第3部隊隊員
レオ・リュンヌ 15歳の少年 身長166㎝
特徴&情報
・水色の短髪
・かっこいい声
・少しクールでイケメン
・料理好き
・魔族に拐われてからの、生死が不明…。
戦闘スタイル 剣と雷系魔法
半獣化 ライオン
第3部隊隊員
キャンディス 14歳の少女 身長151㎝
特徴&情報
・金髪ショートの美少女
・明るくておてんば
・アレイユとリュンヌの幼馴染
・戦争が嫌い
戦闘スタイル 風系魔法
半獣化 ネコ
ムーシュが尋ねた。
「で、ラトュールルさんの妹を助けださなければ、エルフ王はさらなる力を得てしまうんでしたよね?」
「はい…そうです、そして妹はイースト帝内の中心の塔にいます。
そこで作戦なのですが、陽動隊としてイースト帝から1番遠いウェスト帝に攻めて敵の戦力を分散させて、その隙に妹を救出するというのはどうでしょうか?」
すぐにアルスが立ち上がり尋ねた。
「ウェスト帝に攻めるのなら、俺の隊の副隊長フォリスを助けるために、魔法をかけた時魔法使いキュリノスを殺りに行くのは可能かな?」
「可能です、キュリノスを倒せれば一気に戦力を削れますし、注意をウェスト帝に向けられます。」
「よし、その作戦で行こうぜ!」
猫剣王が大きく頷いた。
ジュピテールが立ち上がり話し出した。
「ラトュールルさんの妹救出部隊と、キュリノス討伐部隊と、不確定要素や魔族のために後方支援部隊の、三部隊を直ぐに編成する!
作戦開始は1週間後といったところか。」
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作戦開始の五日前の朝…。
アレイユは第3部隊隊舎に入って行った。
「さて、今日も鍛えるぞー!
…あれ?アルス隊長、キャンディスも早いな!」
隊舎の広場に行くと、アルスは二本の丸太の位置を入れ替えたり、丸太と自分の位置を入れ替えたりして空間魔法の修練をしていた。
キャンディスは丸太に向かい風系魔法を放っていた。
「アレイユ遅ーい!」
「おはよ、アレイユ。」
「さて今日は君達の鍛錬に付き合ってくれる者を連れてきた、…来てくれ。」
屋根の上から広場を眺めていた、チタとバランと
フォリネが降りて来た。
アレイユは直ぐに声をかけた。
「バラン兄!!」
「アレイユ、久しぶりだな。」
キャンディスは驚き声を上げた。
「隊長の皆さん!それに服騎士団長さんまで!」
「アレイユ君をバランと一緒に、スピーディに鍛えに来たぜ。」
フォリネは笑顔でキャンディスの元へと行った。
「私はフォリスの部下のキャンディスちゃんを、優しく鍛えに来ました。」
『キャンディスちゃん不運な事に……鬼教官…。』
チタが少し心配そうにキャンディスを眺めていた。
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30分後…。
「チタそろそろアレイユをみないと…。」
バランはチタの短剣を、氷の剣で防ぎながら話した。
「やっぱりバランは強いなー、流石俺の親友だぜ!」
チタは二本の短剣をしまった。
アルスとアレイユが困った顔の、同じ表情を浮かべていた。
『この2人は毎回こうなのか…。』
「キャンディスちゃん、何休憩してるの?
いもう…仲間を、救う為の鍛錬なんだからしっかりやりなさい。」
汗だくのキャンディスに、大きな声を上げた。
「は、はいっ!」
アルスとアレイユが驚いた顔の、同じ表情をしていた。
『鬼教官だ…。』
「よし、それじゃ少し対戦形式の実戦でもしようかな。
じゃあまず、キャンディス対フォリネ隊長から。」
アルスが声を上げた。
『え、休憩したい…死んじゃうよー。』
2人は広場の中心に移動し、それ以外の人は屋根の上へと移動した。
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準備が整うと、アルスが声を上げた。
「フォリネさんvsキャンディスの対戦開始。」
「キャンディスちゃん、先に攻撃どうぞ。」
「遠慮なく行きますよー!暴風衝!」
キャンディスが右手を突き出すと凄まじい威力の風が吹き、近くにあった丸太をフォリネの方に吹き飛ばした。
フォリネは右手を口に持っていくと、息を吹きかけた。
「水玉防御壁。」
すると正面に小さな水の玉の壁が現れて、飛んでくる丸太を水玉が優しく包み込んだ。
『だったら、その壁ごと吹き飛ばす!!』
大きく両手を後ろに引き、勢い良く前に突き出した。
「烈風々衝!!」
強力な風がフォリネの水魔法を吹き飛ばし、目の前の丸太がフォリネの頭に直撃した。
「よし、そこまで。キャンディスの勝ち!」
アルスが声を上げた。
「おおー!!キャンディスやるじゃん!」
アレイユが笑顔で手を振った。
フォリネが驚いた表情のまま固まっていた。
アルスが惚けながら喋った。
「あれ?俺言い忘れてたっけ?先に攻撃当てた方の勝ちってルールって。」
「さて次はアレイユ対…どっちがいいかな。」
アルスはチタとバランの方を見た。
チタが立ち上がり声を上げた。
「アルス隊長対アレイユ君ってのはどお!?!」
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