74話 雷の弾
〜前回からの登場人物〜
コード・ウルフード 24歳の男性 身長174㎝
獣人族 コスモス騎士団 第1部隊隊長
特徴
・アッシュグレーの短髪
・戦闘服に灰色のフードスタイル
・イケメンだが表情が常に真顔
・鋭い目つき
・無感情な声
戦闘スタイル 雷系魔法
半獣化 オオカミ
ヌー・ヌー 17歳の青年 身長173㎝
獣人族 コスモス騎士団 第2部隊副隊長
特徴
・黒髪ロングのオールバック
・耳にピアスを付けている
・戦闘服を改造している
・低い強面な声
・喧嘩っ早い性格
・たまに変な漢字で語る
戦闘スタイル 格闘家と質量変化魔法
半獣化 ヌー
オート・リュッシュ 15歳の少年 160㎝
獣人族 コスモス騎士団 第2部隊隊員
特徴
・ピンク色の短髪イケメン
・第2部隊副隊長代理的な立場
・煽るのが好き
・面白い事が好き
・早口で明るく高い声
・たまに変な喋り方をする
戦闘スタイル 回復系魔法
半獣化 ???
「射程に入った、撃ち落とすか。」
ウルフードは、半獣化した。
ふさふさのしっぽと獣耳が生え、牙を尖らせた
ウルフードは、左手を上空に向けた。
「フードルコード・デスエクレール!」
ウルフードの真上から灰色の雷が落ち、ウルフードの
頭に直撃した。
「なっ!ウルフード隊長!?」
ウルフードの身体から、先ほどの灰色の雷が
バチバチと帯電し纏っていた。
ウルフードは左手を振り、エルフ族との間に
雷で出来た、黄緑色の壁を作った。
「フードルコード・フュジ。」
両手を銃のように、人差し指と中指と親指を立てて
壁に向けて連射した。
ドン!ドン!と低い音を立てて、手から放たれる
灰色の雷の弾は壁に当たると、少し縮んで
黄緑色の雷を纏い、かなり加速して飛んで行った。
黄緑色の雷を纏った、灰色の雷の弾は
次々にエルフ族に当たると周囲に放電し
撃ち落としていった。
「かっけぇー!」
ヌーとリュッシュは、見惚れていた。
ドン!ドン!ドン!ドン!ヒューン!ヒューン!
徐々に壁の雷が弱まっていった。
ドン!ヒューン!と最後に1発撃つと、雷の壁が
完全に消えた。
少し呼吸が乱れたウルフードが呟いた。
「半分ほど…減らせたか…?」
ウルフードが攻撃の手を、止めた隙に
30人ほどのエルフ族が、急降下して向かってきた。
ヌーはサッとオールバックを整えて、声を上げた。
「ウルフードの兄貴、休んどいて下さい!
拳火常灯!半獣化!」
ヌーが半獣化すると、頭の横から二本の立派な角が
生えて、角の付いたグローブを装着した。
「行くぜー!伸貫閃・五打真!」
一瞬にしてグローブに付いた角が伸びて
50mほど上から、急降下して向かって来た
エルフ族の先頭の5人が角に貫かれて、大量の血と
共にリュッシュの周りに落ちていった。
リュッシュはすぐに悲鳴を上げた。
「ギャーーーー!!ヌーさんやり過ぎですよー!」
それでも奥から25人のエルフ族が、向かって来ていた。
「まだまだー!伸貫閃・氷火裏!」
左手のグローブの角が氷を纏い、
右手のグローブの角は、火を纏った。
ヌーが凄まじい速さで、拳を振るうと
角は伸縮を繰り返し次々に貫いていった。
「ギャァーーーーァア!!!」
さっきよりリュッシュの大きな悲鳴が響いた。
「大丈夫だ、急所は外してる。」
身体に無数の穴が空き、火傷や凍結している
エルフ族が次々墜落して、倒れていた。
「急所外してても、身体貫かれたシニマスヨ!!
それに燃えてるし!凍ってるし!」
「…。リュッシュ油断するな。次が来るぞ!」
ヌーは拳を構えた。
「貴方達をロックしちゃうよ〜!」
リュッシュ達は、驚き振り返ると
背後に三人のエルフ族が立っていた。
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