67話 追っ手
2人の剣に、赤色と灰色の猫が戻って行った。
ランクスは、戻って来た猫を剣で受け止めると
もう一回空中にいるエルフ族に向かって飛ばした。
「弐夜ン古流・赤猫。」
赤い猫が当たると同時に、黄緑色の猫が猫剣王の
細い剣に戻って行く。
ボオッ!と燃えてエルフ族は、墜落し
赤い猫がランクスの剣に戻って行った。
「流石だぜランクス!」
「猫剣王様に教えて頂いた、弐夜ン古流のおかげです」
話していると、2人のエルフ族を連れて飛んで行った
黒と白の鷹に半獣化していた、ダリア王国の精鋭の
2人が戻って来た。
2人はランクスの前に着陸すると、半獣化を解いた。
整った顔で背丈と髪型も同じ、髪色だけが違う
美人な二人組が声を揃えて喋った。
「任務完了しましたわ。」
「任務完了しましたよ。」
「流石です、ダリア王国の精鋭のお二人方。」
ランクスはお辞儀した。
黒いロングヘアーの、美人なダリア国の精鋭が喋った。
「ほとんどブラン姉の活躍ですわ。」
「いえいえ、ほとんどノワール姉の活躍ですよ。」
白いロングヘアーの、美人なダリア国の精鋭が喋った。
「さて、夜が来ないうちに、さっさと帰るぜ!」
剣をしまった猫剣王が、チタ達の方に歩いて行った。
猫剣王と、橋の向こうの間にいるエルフ族の青年は
完全に、影猫の能力に囚われていた。
猫剣王は青年の横を通り過ぎて、歩いて行った。
ランクスとノワールとブランも、猫剣王の後を
追って歩いていた。
すると突然猫剣王とランクス達の間の
丁度橋の真ん中に、禍々しい魔界の門が現れた。
門から一人の人影が歩いて来た。
大きな黒い斧を持った青い髪の、肌黒くガタイの良い
魔族が声を上げた。
「ちっ。大きな魔力が感じた場所に
門を作って来てやったのに、獣人共かよーぉお!!」
「ギラージュうるさいですよ。」
門の奥から、もう一人の少し低い声がした。
黒いギザギザしていて、禍々しく丈夫そうな傘を
さした。赤い髪に少し長めのショートヘアーの
イケメンな吸血鬼の、デイブレイクが歩いて来た。
辺りを見渡して、デイブレイクが話しだした。
「それにこの状況はありがたいですね。
ルキフェル達よりも、当たりですよ。」
「おぉー!こいつらを殺って良いのか?」
ギラージュが、斧をブンブンと振り回す。
デイブレイクは、手を横に出して止めた。
「ギラージュ、落ち着いて下さい。」
「んだよぉお!良いじゃねぇかぁーーぁあ!!」
身体でデイブレイクの手を押しのけて
ランクスに飛びかかろうと、斧を振り下ろした。
「落ち着けと行っているだろ?」
斧を傘で受け止めて、とっさに振ったランクスの剣も
黒い剣で受け止めた。
「獣人族、俺達は話をしに来た。
そしてこのエルフ族は生きているのか?」
青年をツンツンと突いた。
『面倒な事になったぜ……。
魔族が話をしたいか…。』
青年の奥で見ていた、猫剣王も走って来た。
「魔族、話とはなんだぜ?」
「エルフ族が居ないのなら、話すのはやめですね。」
「このエルフ族は、俺の魔法で夜まで封印してる
だけだが、こいつが自由になるとまずいんだぜ。」
空は夕焼けになっており、もうすぐ日が沈もうと
していた。
「なるほど、もうすぐ日が沈みますね。
少し待つ価値は、ありそうですね。」
『仕方ない、流石にこのエルフ族が動けたとしても
この状況なら大丈夫か。』
「分かったぜ!」
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