58話 6ヶ国会議
1ヶ月後…。
会議要請から1週間後に連絡があり、それから3週間後
獣人族の中でも、大国のコスモス王国で
会議が開かれる事になった。
コスモス王国と同盟国の平和主義のハルジオン王国。
かつて滅びかけたものの、我慢強く持ち堪えて
今ではかなり繁栄している小国、ガーベラ王国。
勇敢な騎士が多く、その国の騎士団名は
世界中に知れ渡るほどの大国、グロリオーサ王国。
優美な女王兼、女性騎士団長を務める
ブリズクイーン様が有名な、ダリア王国。
最近国に変化が出始めた、アジサイ王国。
この、6ヶ国で会議をする事になった。
そして今、コスモス王国王城の会議室では
6ヶ国があつまり会議を始めようとしていた。
六角形の大きな木のテーブルに
女王と国王達が向き合い、豪華な椅子に座っていた。
各国の女王と国王達の両サイドには、それぞれ
その国のお供が立っていた。
「わざわざお集まり頂きありがとうございます。」
ジュピテールが挨拶をして続けた。
「要請した通り、我が国の騎士団員が、魔界に
連れ去られた件と、エルフ族に攫われた件に
協力願いたい。」
優しい顔で、黒髪の少し天然パーマのおじさんな
ハルジオン王国の、ハル国王がすぐに声を上げた。
「魔界の件もエルフ族の件も誠心誠意協力します!」
薄い深緑色の綺麗な長髪の、美しいブリズクイーンが
丁寧な優しい声で賛成した。
「ハル国王殿と同じく、協力させて頂きます。」
グロリオーサ王国の国王で、金髪の短髪で
茶色の肌と鍛えた体が、見える服装のゼースが
大きな声で反論した。
「エルフ族の件は協力するが、魔界の件は
協力できんな!魔界に連れ去られた者を
助け出すのは、不可能だから諦めるべきだ!」
シワだらけの肌に、長い灰色髪のガーベラ王国の
老人国王のオンクルは、ゆっくりとした低い声で
話し出した。
「わしも魔界は諦めるか、我慢強く奇跡を待つしか
手は無いと思いますなー。
エルフ族の件も、数千年以上接触して来なかった
エルフ族の戦力が、把握出来ない以上
こちらから手を出すのは、難しい話ですなー。」
左腕が青紫色の水晶の義手をしている、
青紫色の短い髪の、マーズが低い声で話し出した。
「この機会に、あの忌々しいエルフ族を
潰すのはどうだろうかー?」
「マーズ殿話が変わっているぞ。」
ジュピテールが注意した。
「変わってなどいない。
エルフ族を潰して、助け出せばいい話だ。
まぁどちらにせよ、戦闘準備は進めるべきだな。」
ゼースが声を上げた。
「マーズ王、そう戦いを求めるな!」
「ならば、戦いをせず助け出すにはどうするのだ?」
マーズが少し喧嘩口調で喋った。
ゼースが言葉に詰まって、少し沈黙していると
オンクルが口を開いた。
「エルフ族が何の目的も無く、人を攫うとは
思えませんなー。
待っていればそのうち接触してくるでしょうなー。」
「接触して来るのを待って、エルフ族の言いなりに
条件を呑んで助け出すとでも言うのか?
バカバカしい、条件の場合どうするのだ?」
マーズがまた、少し喧嘩口調で喋った。
「その時は、条件を呑まなければいいだろうなー。」
オンクルは答えた。
ジュピテールが納得しつつ、不満げな表情で話した。
「その条件次第ですか。」
マーズが声を上げた。
「バカバカしい条件の時は、そのエルフ族を
潰せばいいだけの話だろう!?」
会議は、荒れて1時間が過ぎた……。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
ブックマーク、感想などして頂けると嬉しいです
次回もよろしくお願いします!




