6話 魔界の門
「なぁーリュンヌさっき凄い音しなかったか?」
「何かの魔法だろうな、微かに音の方向から魔力を感じるな。」
リュンヌは少し考え続けた。
「俺が様子を見てくる、確か依頼者の家もあの辺りだったからな、アレイユはここで待っていてくれ。」
「えーー俺だけ留守番かよー、ゴブリンと出会ったら信号弾撃って俺が来るまで倒すなよー?」
アレイユは、ふくれっつらで言った。
「わかったよ、ゴブリン出たらすぐに知らせる。」
言い終わると走って行った。
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「さぁーてと、ゴブリン1人で倒しちゃったし任務完了しちゃったな〜!」
キャンディスは少女と楽しそうに話していた。
その時! ビリビリ!!空気が震えてゴブリンが消滅した所から凄まじい魔力か溢れ出す。
魔力が目に見えるほど集まり黒いモヤモヤになっていき、禍々しい魔界の門が現れた。
「魔界の門!?けどこんな禍々しい模様の魔界の門なんて初めて見た……。」
ドスドスドスドスと、足音を立てて門から武装したゴブリンがドスドス出てくる。
「武装ゴブリンが4体も…。」
キャンディスは後退りしようとしていた時、凄まじい魔力に膝をつき崩れ落ちた。
最後に門から出てきたのは4枚の黒い翼が生えた、黒い髪で黒い剣を持った魔族が現れた。
「そこの小娘やるな、防御魔法に攻撃の風魔法どれも強いな。
初の失われた世界の狩りには丁度良い相手だな、いや少し物足りないか。」
不気味に笑いながら話し終わると、武装ゴブリン達に合図をおくり地面に剣を突き刺した。
武装ゴブリン達はキャンディス達を取り囲んでいく。
「あなた達早く逃げて!」
少女と女性に向かってキャンディスは叫んだ。
魔族が腕を振ると、武装ゴブリン達は元の位置へと戻って行った。
「あいつらは逃がしてやるか、今は小娘お前に興味があるからな、早く立て!
死にかけてるやつを狩っても楽しくない。」
キャンディスは立ち上がろうにも膝が竦んで動かず、立ち上がれない。
地面に突き刺した剣を片手で軽々と持つとキャンディスの方に歩いていく。
そして大きく振りかぶった。
「ちぃっ…つまらん。消えろ!」
と言い振り下ろした。
ゴブリンと武装ゴブリンについて
ゴブリンの装備は、布の服と棍棒。
武装ゴブリンの装備は、基本的に鉄の防具と剣
身体能力もゴブリンより高い。
武装ゴブリンは、ゴブリンの5倍以上は強い!