52話 異変
「ルキさまぁ〜もう終わったんですかぁ〜?」
リリアがスキップしながら歩いてきた。
「あぁ。終わったな。」
ルキフェルが立ち上がった。
「ルキさまぁ身体大丈夫ですかぁ〜!?」
リリアが驚きながら近づいた。
「なんともない、こいつを連れて帰る。」
左手でリュンヌに触れると、空中に浮かばせた。
リリアは少し、応急処置されていたアレイユを指さして喋った。
「この大怪我している獣人は、連れて帰らないんですかぁ〜?」
ルキフェルは禍々しい門を開けながら声を上げた。
「さッさと帰るぞ、リリア!」
ルキフェルは浮いているリュンヌと一緒に、門をくぐった。
「ルキさまぁ〜無視ですかぁ〜?……ヒャッ!!」
ほっぺを膨らませたリリアがら歩こうとした時足を掴まれた。
「……ま…て…リュン…ヌを…どうするつもりだ。」
アレイユは掠れた声で必死に話した。
リリアはしゃがんでアレイユのおでこを突くと、足早に門をくぐった。
「おやすみなさぁ〜い!」
『リュンヌ……。』
その後門は消えてアレイユの意識は無くなった。
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「リリアこれは、どういう事だ!?」
「ルキさまぁ〜これは一体!?」
魔界に戻ったルキフェルとリリアは、同時に声を上げて顔を見合わせた。
二人の目の前には、大量の魔族が倒れていた。
「魔界が攻められた!?」
ルキフェルは驚き呟いた。
「もう帰ってきたんだね、おかえりルキフェル。
それにしてもまたボロボロだね。」
灰色の4枚の翼が生えていて、腰まで伸びた白い髪の悪魔が話しかけてきた。
「ベリフェル!一体なにがあっ…。!!」
声のする方を振り向きながら話し、その光景に驚いた。
そこには、使い魔のデーモンを剣で突き刺したベリフェルの姿があった。
笑いながらベリフェルは喋った。
「見ての通り、魔界のちょっとした異変だよ。」
「異変だと?どーゆことだ。」
ルキフェルは剣先をベリフェルに向けた。
「クフフ…フハッハッハッハッー!!」
ベリフェルは大きく笑い喋り出した。
「ちょっとした革命と言う名の異変さ。」
ベリフェルは剣を抜くと、使い魔のデーモンはそのまま消滅した。
そして一瞬で、ルキフェルの隣にいたリリアに切りかかった。
ポタポタと血が地面に垂れた。
リリアはとっさに身体を、腕でガードしており腕から血が流れていた。
「いったぁ〜い…。」
ルキフェルは自分の右腕を浅く切って、剣に血を塗りながら叫んだ。
「魔鬼剣・紅魔黒!」
剣は赤く光ると、紅色の長い髪の真っ黒なドレスを着た女性が現れた。
「ルキフェル様お呼びですか?」
「リリアと獣人を見てろ!」
そっと左手を下ろすと、リュンヌがゆっくり地面に触れた。
「分かりました、ルキフェル様。」
紅魔黒はリリアとリュンヌの元に歩いていった。
「あれ?ルキフェルったら、吸血鬼の剣にいつも文句言ってなかったっけ?」
ルキフェルは無言で左手を振り下ろした。
「いきなりお得意魔法ときたか。」
ベリフェルは余裕そうに立っていた。
しかし、途中で剣を地面に突き刺して、剣で身体を支え始めていた。
「このままだと、潰れちゃうなー。」
ベリフェルは少しニヤけながら喋った。
「お前のその面と喋り方は、昔からムカつくな。」
喋りながら瞬時に移動して、ベリフェルの腹を蹴り飛ばした。
ルキフェルはベリフェルの剣を抜き取ると、紅魔黒の方に投げつけた。
「この剣も見てろ。」
紅魔黒は片手で掴み、お辞儀で答えた。
ベリフェルは立ち上がると喋り出した。
「魔法勝負と行くかい?」
「魔法勝負と行こうか!」
ルキフェルは左手を構えた。
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