43話 失われた世界へ散歩
アレイユ達も自己紹介をし終えた。
そして奥にいたハルジオン騎士団達が前に出てきた。
「僕達はハルジオン王国騎士団隊員で、僕は第2部隊隊長をしているドジラフィーです。」
声は普通の高さで、茶髪のパッツンの少年が歩いてきて、派手にコケた。
「アハハ、ごめんなさいよく転ぶんです…アハハ。」
立ち上がりながらコケて、また立ち上がった。
『流石平和国家の隊長……。』
コスモス王国の騎士団達は全員そう思った。
「あとこの人達は、僕の部下です。」
ドジラフィーの後ろには、4人の優しそうな笑顔をした人達がいた。
「そろそろ移動する。」
ウルフードを先頭に、全員目撃地点へ走って向かって行った。
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「ルキさまぁ〜どこ行くんですかぁ〜?」
黒色のビキニの様な格好をした、黒髪ツインテールの美少女、小悪魔のリリアが囁いた。
「少し散歩だ!失われた世界でな!」
黒い4枚の翼を生やした、黒髪でショートヘアーより少し長めの、髪の長さのルキフェルが言った。
「ルキさまぁ〜勝手に行かれてわぁ〜困りますよ〜。」
わリリアがルキフェルの前に立ち塞がった。
「どけぇー!リリア!」
ルキフェルがきつく声を上げた。
「んん〜…それならでぇ〜とって事で、ルキさまぁのお供しても良いですかぁ〜?」
リリアはルキフェルにもたれ掛かった。
「勝手にしろ。」
ルキフェルは黒い剣を抜き空中に向けて、魔界の門を開いた。
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アレイユ達は森を抜けて草原を走っていた。
「皆、止まれ。」
ウルフードが立ち止まった。
草原の先には、武装ゴブリンやデーモンに魔獣が100体以上も集まっていた。
「数が多いな、4つのチームに分けて撃退に取り掛かろう。
俺とハルジオン騎士団2人のチーム。
第2部隊とハルジオン騎士団1人のチーム。
フォリス副隊長とキャンディスとハルジオン騎士団1人のチーム。
トルチェ副隊長と余り物のチーム。この合同4チームでそれぞれ撃退せよ。」
バランスの取れた編成をした。
『無感情なのが腹立たしい、余り物って!!』
アレイユは心の中で叫んだ。
各々動き出し、魔族達を釣り分散させた。
「皆さん足速いですねー僕噛まれそうですよー。」
トルチェチームも魔族を釣って、森の奥の方へ走っていた。
「ドジラフィーさん、隊長なんでしょう?もう少し頑張って下さい。」
「あっ!コケちゃいました。アハハ。」
コケたドジラフィーの後ろから、大きな口の魔獣が、嚙みつこうとしていた。
「炎旋!ドジラフィー大丈夫かよ?」
アレイユは炎の渦を纏った剣で、魔獣を真っ二つにした。
「仕方ないな此処で戦うか。」
リュンヌも剣を構えた。
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