30話 宴のパーティ チタ暴走 その1
それから1週間後、コスモス王国王城客室大広間。
「戦争の勝利と、これからのコスモス王国とハルジオン王国の未来へ乾杯!」
豪華な服とアクセサリーで着飾った国王がグラスを上に掲げて声を上げた。
「かんぱぁーーーーーぁあい!!」
その場の全員が声を上げた!
王城客室大広間では戦争にでてた騎士団に加え、ハルジオン王国の騎士団に国王、それに影の部隊で活躍したメンバーがパーティに招かれていた。
「おいし〜い!」
「美味しいですね!」
薄いピンク色のドレスで着飾ったキャンディスと、クリーム色のドレスで着飾ったフォリスがほっぺを抑えながら美味しそうに食べていた。
「フォリス活躍したそうだな。」
黒いドレスに髪飾りを付けたフォリネが歩いてきてフォリスの横に立った。
「姉様、素敵です!」
フォリスはフォリネとキャンディスと色々話して、パーティを楽しんでいた。
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「うんめぇー!!」
「美味いな。」
スーツ姿でネクタイがちょっと変なアレイユと、スーツを着こなしているリュンヌはひたすらご飯を食べていた。
「こらこらアレイユリュンヌ、お父様の子なんだからそんなにはしゃいで食べないの。」
国王の様な豪華な服にアクセサリーで着飾った、バランが話しかけてきた。
「だって久しぶりにここのシェフの料理食べたんだもん!いつもリュンヌやヴィエルの作る料理ばっかだもん!」
「お兄ちゃ〜ん、何その言い方、私の作る料理は美味しくないわけぇ〜?」
そこに水色のドレスを着たヴィエルがやって来た。
「美味しいけどシェフには流石に敵わないじゃん!」
「アレイユ兄なんてきら〜い!」
ヴィエルは笑いながら、ふざけて走って行った。
アレイユも笑いながら、ヴィエルを追いかけて行った。
『俺の……俺の料理には何が足りないのだ!!?』
リュンヌはメモを取り料理を研究していた。
「あそこの家はほとんどリュンヌとアレイユとヴィエルの家だもんな。」
「バラン兄さんも会議で忙しいの分かるけど、たまには帰ってきてよ。」
リュンヌとバランは色々話しながら、パーティを楽しんでいた。
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「ウルフード!バラン見なかったか?」
スーツ姿にアクセサリーを着けているチタが声をかけた。
「見てない。」
ウルフードはスーツの中に灰色のフードを着てる格好をしており、チタの方を見ず料理に夢中だった。
「変わった食べ方するな…俺もやってみよ!」
「コード・フュージョン。」
ウルフードは料理と料理を混ぜて食べた。
「意外と美味いな!コード・フュージョン。」
チタは楽しそうに食べていた。
「バラン探しに行かないと!ウルフードまたな!」
「おう。」
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少しして、チタはバランとリュンヌに合流した。
「よーうバラン、それにリュンヌ君!」
「こんばんわ、チタさん。」
「おーうチタ!俺を探してたみたいだけど、なんかあったか?」
「なぜそれを?」
チタが驚き聞いた。
「さっきウルフードが歩いて来てな、教えてくれたんだ。」
『ウルフードの奴いつの間に…まぁそんな事はいいや。』
「じゃじゃーん!エンチャントつきサングラス。」
チタはニヤニヤしながら、懐ろから任務で使ったサングラスを取り出した。