23話 ジュピテールvsマーズ
ジュピテールとマーズは同時に半獣化した。
ジュピテールの深緑色の長髪はさらに長くなり、先端にかけて黒くなっていった。
しっぽと獣耳に牙も生えた。
マーズの短い青紫色の短髪は少し伸びて、先端にかけて黒くなっていった。
しっぽと獣耳に牙も生えた。
「木々よ縛れ!」
ジュピテールが声を上げて、左手で魔力をマーズの足元に向けた。
マーズの足元から木の根が生えて足を縛り、その隙に切りかかった。
マーズは剣で足元の木の根を切り、左手で尖った青紫色の水晶を3つ作り出し飛ばした。
ジュピテールは尖った青紫色の水晶を剣で弾き切りかかった。
マーズも切りかかり鍔迫り合いになった。
ジュピテールは木の槍を作り、マーズは青紫色の水晶の槍を作り、同時に左手で持った槍で突き刺した。
ジュピテールの槍はマーズに届かず、マーズの槍はジュピテールを擦った。
ジュピテールは喘ぎ手で脇腹を抑えた。
手の隙間から少し血が垂れていた。
「国王殿ー!」
「大丈夫だ手を出さないでくれ!」
『これがかつて天才と言われていた兄弟の戦いか。
さらに2人とも魔法と剣の使い手、魔剣士!』
「反応が鈍ったな。」
マーズは槍を投げ付けながら言った。
ジュピテールも槍を投げ付けて、2人の間で槍がぶつかり合い砕け散った。
マーズは尖った水晶を作り飛ばしまくる、ジュピテールは魔力を溜めつつ剣で弾いていく。
『ここだな。』
マーズは逃げる方向や癖を読むと、さっき飛ばした水晶よりも早いスピードで一つの尖った水晶を飛ばした。
ジュピテールは狙いすまされた水晶を弾き返せず太ももに刺さった。
「ぐわぁぁああ!」
大きな声で叫び、その場に崩れ膝を地面についた。
「チェックメイトだな、ジュピテール。」
マーズは左手を上に向けて振り下ろした。
「水晶氷柱!」
ジュピテールの真上の天井から、青紫色の水晶の氷柱が大量に生えて降り注いだ。
『ペンタシールド!』
ジュピテールの真上に五角形のオレンジ色の障壁が現れて氷柱を防いでいく。
「その程度で防げるか?」
最後に2本の水晶の氷柱が落ちてきて、1本がオレンジ色の障壁に刺さり障壁を破壊した。
そして最後の1本が背中に刺さった。
「やはり防ぎきれなかったな。」
マーズは不気味に笑いながら言った。
ジュピテールは声を押し殺し、刺さった氷柱を抜いた。
「そろそろ楽になれよ。」
と言い1mぐらいの大きな水晶の槍を作り出した。
「死ね、ジュピテール。」
マーズは槍を大きく振り構え投げようとした時、同時にジュピテールが左手で地面を強く叩いた。
「大樹天衝!」
凄まじい音がどんどんと部屋に近づいてくる。
「何をしたか知らんが死ねぇーーー!!」
もう一度構え直し投げた。
それと同時に下から大樹が生えて来て、天井をも貫いた。
マーズは間一髪避けるも、一瞬にして生えてきた大樹の枝を避けることは出来なかった。
「ぐわぁーーーぁあ!!」
マーズは叫び左肩を抑えた。
マーズの左肩から下の左腕は、枝に巻き込まれてもげて無くなっていた。
大量の血がマーズの足元に溜まった。
マーズが投げた槍は軌道が少し変わるも、ジュピテールに向かって飛んでいた。
凄まじい魔力を使ったジュピテールは動けずにいた。




