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セリアンスロピィ・ファンタジー  作者: 癒雨助
新世界征服戦争〜4章〜決戦
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108話 全種族一致団結

 オルドリスの吸い込まれた、地面の歪みから眩い黒い光が溢れ出した。その光に包まれるように、8枚の黒い翼を生やした、小さな白髪のお爺さんが浮いてきた。

「…。」

 サタンは周囲を、目だけ動かして見た。



「サタン様!」

 ルキフェルが声を上げた。



 サタンが右手を伸ばすと、杖が現れて地面を突き話し出した。

「獣人族・エルフ族・魔族・ルキフェルよ、感謝する。事情はオルドリス君の記憶を見てわかった。

 だがベリフェルをそう憎むで無いぞルキフェルよ、あやつには深い心の傷がある…ただ…それだけだ…。」



 ルキフェルが声を荒げた。

「サタン様!大勢の魔族を殺し、魔界をめちゃくちゃにしたベリフェルを、憎むなと言うんですか!?」



「ルキフェルよ、憎しみは自分の心に傷をつける。憎むで無いあやつに償い、償って貰う。」



「分かりました。サタン様。」

 ルキフェルがお辞儀をした。



「さてまずはフェーディユ・エルフを殺る。あやつは平和…夢への壁そして、全種族の敵となるほどの力と私欲を持っている。

 だが倒すのは簡単ではない。過去に試みた事があったが、天と地ほどの力の差を見せつけられた。

 長く生きた分かなりの力を蓄えておる、しかし今ここにいる獣人族・エルフ族・魔族が手を組めば、倒せない相手ではない。」


 サタンは話し終わると同時に、杖を強く地面に突いて叫んだ。

「老いぼれに若き力を貸してくれ!!!」



「おう!!」

「もちろんです!!」

「しかたねぇーな。」

「はい!!!」

「当たり前だぜ!」

「はぁ〜い!」

 その場の全員が各々声を上げた。



「ありがとう。エルフの特徴や弱点を話す。

 あやつの魔法は融合魔法と言って、触れた者と融合し魔法・身体能力・生命力を奪い取る。この魔法のおかげで、あやつは何万年も生きておる。

 だがあやつは戦闘中に融合魔法を使う事は無い、融合魔法の弱点は融合中約1分ほど無防備になるからだ。

 あやつの強さは奪った能力。

 魔法、魔力、剣術、体術、全て最強だが、もちろん魔力には限りがあって、体力にも限りがある事。数で攻め続けば、必ず勝機が見えてくる。

 そして最後に、宇宙魔法を直撃で食らうなやぁ。生命力回復魔法でも助けれるかはわからん。」


 サタンが話し終えると、その場の全員が座って真剣に聞いており、空気がピリッとしていた。




 誰も口を開けずに、重たい空気が流れていた。




 するとアレイユが立ち上がり、大声を上げた。

「種族違っても、俺たちはもう仲間だ!!

 みんなで頑張ろう!!!!」



 リュンヌがクスッと笑いながら立ち上がった。

「張り切り過ぎだぞアレイユ。」



「そんなの、当たり前じゃん!」

 キャンディスも立ち上がった。



「全種族が暮らせる世界を作るよ!」

 アルスも立ち上がった。



「種族が違っても仲間か…。」

「敵の敵は仲間って言いますもんねぇ〜ルキさまぁ。」

 ルキフェルとリリアも立ち上がった。



「必ず平和な世界を作りましょう。」

「ルル様と同じく。」

「ルル姉ーと一緒です。」

 ラトュールル、ルミエル、ラムムも立ち上がった。



「スピーディーにやってやろうぜ!」

「勢い余って転けるなよ、チタ。」

 チタとフォリネも立ち上がった。



「オレンジ髪の少年は俺の弟なんだ。種族が違っても俺たちはもう仲間!だってよキュリノス。」

「しゃーないなぁ、エルフ王ムカつくしなぁ。」

 バランとキュリノスも立ち上がった。



「喧嘩すれば、輪可理愛笑瑠わかりあえるな!」

「ヌーさんなんか、良い感じに変ですね!」

 ヌーとリュッシュも立ち上がった。



「力になれるよう頑張ります!」

「コード・ファイト。」

 トルチェとウルフードも立ち上がった。



「ヒーローとして頑張るよ!」

「終わったら、ニュイニュイと遊んでよー!遊んでよー!」

 ミスチッフとニュイニュイも立ち上がった。



「平和な世界を作りましょう。」

「ノワール姉、頑張りますよ。」

「ブラン姉、頑張りますわ。」

 ブリズクイーン、ブラン、ノワールも立ち上がった。



「僕も頑張ります。イタッ!」

 ドジラフィーは立ち上がり、尻餅をついた。



「めんどくせぇー戦いになりそうだけど、頑張るか。」

 シュヴァードがゆっくり立ち上がった。



「頼りにしてるぜ!シュヴァード、ランクス!」

「猫剣王様、頑張りましょう。」

 猫剣王とランクスも立ち上がった。



「ぼうずらの頼もしい姿を、見るのは良いの〜。

 ワシも少し手助けをするかの〜。」

 アンレクテルも立ち上がった。




「フェーディユ・エルフ王を倒すぞ!!」



「おおーーー!!!!!!」


最後まで読んで頂きありがとうございます!!


次回もよろしくお願いします!

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