1話 アレイユとリュンヌ
初投稿です!
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「お〜い! リュンヌ早く行こうぜ!」
オレンジ色の短髪少年アレイユの、ワクワクした明るい声が家中に響いた。
「そろそろ時間か、アレイユ忘れ物ないか?」
水色の短髪少年リュンヌが、意地悪そうに聞く。
「今日からコスモス騎士団に入る俺が、忘れ物なんかするわけねぇーよ!」
「テーブルの上に置いていた、これは何かな?」
リュンヌが布で包まれたお弁当を見せた。
「あ〜!! 俺の弁当…。」
アレイユは頬を少し膨らませて、リュンヌの手から奪い取る。
「も〜お兄ちゃん達遅れちゃうよー!」
キッチンの方から少女が声を上げながら歩いてくる。
「アレイユ早く弁当しまえ。」
「お、おう!」
慌てながらカバンに弁当を詰めた。
アレイユとリュンヌは声を揃えた。
「いってきま〜す!!」
「アレイユ兄、リュンヌ兄いってらっしゃ〜い!」
薄いピンク色したロングヘアーの少女は、笑顔で大きく手を振った。
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アレイユとリュンヌは王城にある大きな一室、騎士団王室にいた。
「これよりコスモス王国コスモス騎士団の、入隊式を始める!」
長い茶髪の髪と髭の騎士団長のたくましい声が、部屋に響いた。
次々に騎士団長に名前を読み上げられ所属部隊が決まって行く。
アレイユとリュンヌはソワソワしながら、自分の名前が呼ばれるのを待っていた。
「レオ・アレイユ第3部隊!レオ・リュンヌ第3部隊!」
アレイユとリュンヌは顔を見合わせると、お互いに明るい表情では無く少し暗い表情をしていた。