〔ゼロレギオン祭〕東方零舞交〜二つの幻想郷
ゼロレギオン祭になんと小説で参加させていただきました!
※ゼロレギオン様より苦情が来ましたら即削除します。
※ちゃんと許可は取ってあります。確認するにはツイッターをご覧下さい。
「紫、いける?」
「大丈夫よ」
「そっちの方は?」
「もう少しでばれちゃうところだったわよ」
「いけそうね。それじゃあ、始めましょう!精神を失った者と狂気に満ちた私達の出会いを!」
「えーっと、これが外の世界の遊び道具。緋想天か」
ここは幻想郷。忘れられたものが集まる楽園。
「そうだ。誰にするんだ?」
家にいるのは霊霧零、そして紫黒夜夜月。二人は今、零の能力で生み出したパソコンで東方緋想天をやっている。
「そうだな、それなら魔法の森の魔法使いにするか」
「魔理沙か。じゃあ俺は霊夢でいこうかな」
「…と、その前に…なにか異変らしきなにかがするんだが…」
夜月が予言を言う。
「なに?おい漸偽。なにかわかるか?」
「ふむ。とてつもない狂気を感じるな。しかも…二人か」
零の闇、博雨漸偽。
「俺の苦手なタイプだな。精神大分削られてるから」
「悪かったと思うよ零君」
夜月が身体を乗っ取られ起こした異変で零は大分精神を削られた。
「…紫、隠れてないで出てこい」
スキマが現れ紫が出てくる。
「ふふ、姿共々霊夢に似ているわね」
「で、なんの用だよ」
「ふふ、そうね…」
そこで止まる。
「我の異空間にこの者を、零を引きずり込め」
どこからかの声、しかも初めて聞く声。
「零君!」
「わあ!」
突然次元の歪みが出てくる。そこに零を引きずり込もうとする長い触手。必死に抵抗する零と必死に抵抗を手伝う夜月。
「ぐ…」
「零君!」
その抵抗は虚しく、少ししただけであっという間にその歪みに引きずり込まれてしまった。
「これでいいのかしらね」
紫はそう呟く。
「あら、おまけ付き。まあいいわ」
さっきの声。
「だ、誰だ」
零と夜月は静かに立ち上がる。
「私は峰一舞歌。クトゥルフに手を染めし全非科学の神よ」
「クトゥルフ…あのマンガなら見たな。それで、そっちの二人は?」
「鈴菜朱子。正義のヒーローだよ」
「ちゅ、中二?」
「違うよ!よくヒーローっ娘って言われるけど!全然違うよ⁉︎警察でさえ捕まえれなかった奴も捕まえたんだから!」(※詳しくはヒーローとしての1日を参考)
「破月狂羅。破壊神、狂気神」
一通りの自己紹介が終わる。
「それで、なんの用で俺を呼んだ」
「試す為よ。あなたの実力、この目で見たいの」
「…どう思う?」
「危険な気配がするとだけ言っておこう。いつだって変わってやる」
「私はサポートに回るよ」
「話は付いたかしら?それではいくわよ」
戦闘、弾幕ごっこが始まる。
「星々『ダイナマイトブロックス』!」
朱子がスペルカードを宣言する。星が降ってきて爆発する。
「うわ!ここ異世界だろ!霊符『夢想封印』!」
零がスペルカードを宣言し弾幕を消す。
「出てこいよ、俺も朱子の闇、狂気、裏なんだ」
「残念だが俺が倒れない限り、それか俺が交代しろと言うまで出て来んぞ」
「それは残念だなあ。まあいい。破壊『豪腕マグマドール』」
地面から溶岩の柱が出てくる。それが零、夜月を包む。
「くそっ!変われ!」
「あいよ」
零から漸偽に変わる。溶岩は包みこもうとしていたのが一気に上に吹き飛ぶ。
「漸偽君か!」
「お望み通り出てきてやったぞ、破月狂羅」
「やっとでてきたねえ、それじゃあ、やってやろうか!」
表である朱子は裏である狂羅の行動が分かり大声で言う。
「!狂羅!ダメだよ!」
「なんでもいいじゃないか、こんなに暇が弄べるんだぞ」
「…分かったよ。でも私は発狂しないからね」
「ああいいよ。崩符『肉崩多壊』!」
狂羅が狙ったのは漸偽、ではなく夜月。
「しまった!」
「ふふふふふ、舐めてもらっては困るよ」
夜月がスペルカードを宣言、しようとしたその瞬間。
「神話『邪神の触手』」
今まで消えていた舞歌がどこからかスペルカードを宣言する。
「後ろ!」
「残念ね。前よ」
漸偽と夜月は前を向く。そこには身体から触手が生えている舞歌、舞歌はその触手で漸偽と夜月を縛り上げる。
「ぐ…はあ!でい!だあ!」
触手を漸偽が叩く。そして何か思ったように漸偽はそっと零と変わる。
「うぐ…さすが、見たことはあったけど、実際受けてみると違うわね」
触手を切られた舞歌。そこで、舞歌の攻撃が収まる。そしてニヤリと笑う。
「我クトゥルフの邪神、全宇宙を操るアザトースよ、今こそ我に力を!」
「…!」
その攻撃を受けたのは夜月。
「貴様!夜月に何をした!」
「あらあら、不壊みたいな事言わないでほしいわ。そうね、あえて言うとしたら
暗黒さてらを呼び戻した!」
驚きを隠しきれない、漸偽。そして何より驚いたのは零だった。
「それって…身体をまた乗っ取られたのか…!」
「そうよ、零。さて、あなたはどうするの?私にはクトゥルフの力、非科学の力があるのよ」
「…………貴様、なにがしたい」
漸偽が零の代わりに言う。
「そうね、ちょっとやりすぎたわね。今日はこれで勘弁してあげるわ。お詫びにいろいろ、教えてあげるわよ」
「なんだ」
攻撃が止まる。
「まず一つ目。幻想郷にはいろいろあるのよ、あなたにだって、今みたいな出会いが二、三回あったでしょう?幻想郷にはたくさんあるのよ。そして二つ目。クトゥルフ神話はね、幻想郷にだって、宇宙にだって、世界にだってあるのよ。あなただって、夜月に連れて行かれちゃったでしょ?」
「連れて行かれたよ」
「最後に一つ。私達の事を忘れなければきっと会える。紫に頼んででもいいからいつだって会いにきていいわよ。もしかしたら私達から会いに行くかもね。その時はもっと歓迎してあげるわ。これで終わり、それではまた会いましょう。運命という定と共に」
眩い光、収まると何もかも元に戻っていた。
「…峰一舞歌。恐るべき存在だな………幻想郷、クトゥルフ神話。いろいろな単語が出てきたな。また会う日を楽しみにするか」
ゼロレギオンさんに一言。
こっちがチートでごめんなさい。私はいつでも応援しています!
あとがき
今回ゼロレギオンさん主催、ゼロレギオン祭に参加させてもらいました。来年もやるなら次は瀬乃華出したいなーと思うこのごろ。やっぱりクトゥルフというのは奥が深いと思いましたした。次回はピクシブにでも出したいと思います。それでは失礼いたします。