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いよいよだな。

「よし、今日はここまでだ。皆帰っていいぞ。」


先生がそう言って出て行った。今日は明日の上級生とのスポーツ交流会の会議があるらしく半日で帰ることになった。


周りでは・・・


「ねぇ、この後どうする?」

「カラオケ行かない?」

「えーとりあえずお腹すいたからなんか食べに行こうよ。」

「ならご飯食べながらカラオケへ行かない?」

「「賛成!!」」


などとまぁー青春を謳歌している。肝心の俺らはというと・・・


「よし、とりあえずあいつらを呼ぶか。」


ケータイを取り出してメールで送信と。


するとすぐに返事が返ってきた。えっと何々・・・


友孝 「ああ、今すぐ行く。」


薫 「まだホームルーム中だから少し待って

てくれ。」


友孝はともかく薫がまだ終わってないとなると暇だな。


「よう!!たかひろ!!」


ちょうどいいタイミングで悪友が登場したのでとりあえず作戦のことを話すことにした。


「早速で悪いんだが・・・例の物は持ってきたか?」

「ああ、ばっちりだ。」


俺は机の上に昨日作った物を並べた。


「おお、すごいな!!」

「苦労したぞほんとに!!」

「それは済まない。だが、本当によくできてるな。特にこのロープなんて近くで見なきゃわからないんじゃないか?」


そりゃーこれくらいはしないとね。ついでに滑り止めグローブは両手入りのを3個買ったので一枚渡しておいた。


「で、お前の方は?」

「ああ、これが例の清掃員の服だ!!」


自慢げに出した服はどこから見ても清掃員の服だ。市販じゃなかなか売ってない物だ。


「一体どこで手に入れたんだ?」

「なぁーに、バイト先からちょっと借りたのさ。」


それって盗んだんじゃないのか?と一瞬思ったが気にしないでおこう。


「後は、薫だが・・・あいつまだ来ないのか?」

「確かに。ホームルームにしては長すぎだな。」


俺の脳裏に嫌な予感が浮かんできた。


「もしかした、作成がばれたんじゃ・・・」

「そんなわけないだろう!!たとえばれたとして拷問されてもあいつは絶対口を割らないからな。」


確かにそうだ。あいつは本当に口が硬いのだ。前に「好きな子は誰だ!!」といい詰められた時、くすぐりの刑を3時間やっても口を割らなかった。敵ながらあっぱれじゃなんて思った。今は仲間だけど。


「くっそ!!これが最後のチャンスかもしれないのに!!」


案外こいつの大声のせいでばれてるんじゃないかと思った。


すると・・・


「すまない・・・遅れた。」


薫がやってきた。


「今までどこほっつき歩いてたんだ!!心配したぞ!!」

「それに関しては本当にすまない。実は持ってくるはずだったメモリーを忘れてな、取りに行ってたんだ。」


どうやらただ単に忘れ物を取りに行っただけみたいだ。しかし、本当に良かった。


「そうか、なら仕方ないな。で、そのメモリーとやらはどうなんだ?」

「ああ、今ちょっと用意するから待っててくれ。」


すると薫はバックの中からパソコンを取り出した。


「よし、準備完了!!後はテストだか・・・友孝。」

「なんだ?」

「お前のスマホを貸してくれ。」

「別にいいが・・・中身見たら怒るからな?」

「ふふ、安心しろ。お前の性癖など俺には眼中にない。」

「そりゃどーも。」


薫はスマホをケーブルでパソコンとつなぎ何かし始めた。


「よし、今からテストするから友孝、お前はスマホでたかひろを動画モードで撮ってくれ。」

「わかった!!だが、なんでこんなことするんだ?」

「言ったろテストだってな。これは今お前のスマホがパソコンと一体になってる」

「だから?」

「論より証拠だ、撮ってみてくれ。」

「わかった。」


言われた通り、友孝は俺を撮ってみる。


「これをみてくれ。」


薫はそう言ってパソコンをこちらへ向けた。


「え、うそ!?」

「まじか!?」


そこには驚きの表情をしている俺が写っていた。


「これは、簡単な隠しカメラさ、スマホと連携してるから写真なんか撮るとこっちにも情報が入って来るんだ。」

「へぇーそんな機能があるのか〜」


正直とても感心した。


「と言っても他人のでやると犯罪になるがな。」


そりゃそうですよね。


「それで、このメモリーを差し込むと・・・」


薫はメモリーらしきものを押し込んだ。


俺らはスマホを見るが・・・特に変わってない。


「おい、どいうことだ!?ちっとも変わってないだろ!!」

「ふふ、ならこれを見るがいい。」


するとそこには・・・俺は机いなかった。景色はそのままだが、俺だけ売ってない。


「これは、このメモリーの中にある機能が人と判断したものは映らない設定にしてある。お前らがよく使うグーグ◯アースなんかでも個人の顔にモザイクがかかってるだろ?あれを応用したものなんだ。」

「よくわからんがすげーぜ!!」

「ふん、僕にとっては朝飯前さ。て、それより問題があるんじゃないか?」

「そうだった!!かぎのことすっかり忘れてた。」


こいつ本当によく忘れるな。一回脳を分解してみたくなった。


「鍵の情報を調べようにも監視カメラがあるから写真なんかとったら完全に怪しまれるしな〜」

「おいおい、お前は馬鹿か?誰がそんなめんどくさいことをやるなんて言った?」

「だって・・・写真撮るにはボタン押さないといかんし。」

「さっきもいただろう?今のお前のスマホは俺のパソコンと一体化してるんだぞ?」

「だからって・・・」

「考えてみろ、そちらのボタンで撮るならこちらからでも撮ることが可能だ。」

「まじか!!」

「だからお前は通り過ぎるだけでいい。その間に俺がボタンを押すから」

「おう!!よろしく頼む。」

「なら、とっとと行ってこい!!」

「わかった!!」


ビューーン


友孝はものすごい速さで飛んで行った。何事もなければいいが・・・


数分後、それは的中した。


それはメールできた。


「こちら友孝、今女子更衣室扉の前だ。だか、扉の前に剛力先生(ゴリラ)が立っている。」


な・ん・だ・と


あの剛力先生(ゴリラ)がか?しかしなんでだ。


「おそらく生徒が隠しカメラとか仕掛けてないか点検だと思う。」


ち、あのゴリラ俺たち生徒のこと一切も信用してないな!!


「どうするんだ?近づけるとは思うが写真をとらうにも隠れてしまっている。」

「どうにかしてあのゴリラを退かせればいいんだが・・・かと言って強行突破は・・・」


完全に死亡フラグである。


なにかいいアイデアはないかと考えてると・・・


ポロン


俺の制服のボタンが取れた。そして床に落ちた。


「あ、やべ!!」


早く拾わなきゃ!!と思い。急いで探す。


「えっと・・・あ、あった!!」


なんとか見つかった。


「それだ!!」

「ん?なひが?」


薫が突然叫んだのでとてもびっくりした。


剛力先生(ゴリラ)の前で、ボタンか何かを落とするだ!!俺らの制服のボタンは薄くて床の色と似てるかはなかなか見つけにくいはずだ。」

「なるほど、じゃー早速友孝に送るんだ。」

「任せろ。」


そして薫は今できた作戦内容をメールで送った。


友孝メール 「わかった。」


本当にわかったのか不安だかやつに託すしかない。


「よし」


覚悟を決めて剛力先生(ゴリラ)に向かって歩く。心臓はどくどくいっていて今にも破裂しそうだった。だが、今はそんなこと思ってる暇がない。


残り7メートル


ボタンをかける素振りをしながら・・・


残り5メートル


スマホを後ろのポケットへ入れてカメラ機能をオンにする。


残り3メートル


今だ!!


「あ!!ボタンが!!」


ポロン


見事に転がっていくかと思わせて足で踏んでいる。そして・・・


「ボタン、ボタンはどこだ!!」


剛力先生(ゴリラ)の前でボタンを探し始める俺。さぁー餌に乗るか?


「どうした?」

「はい、実はボタンを落としてしまって。この辺に落としたと思うんですが・・・」

「うむ、なら私も手伝おう。」


よし、乗ったぞ!!おれは、腰を低くして探すそぶりをしながら、スマホが入ったポケットを扉の方向へ向けた。


ブルブルブル


無音モードにしているので音はしないがめちゃくちゃ震えている。


30秒ぐらいだろか?震えが取ったのでボタンを見つけたことにして立ち去ることにした。


「あ、ありました!!」

「ほう、よかったな。」

「ありがとうございます。(油断してくれて)」

「いいってことよ」

「では、失礼します。」

「うむ、気をつけて帰れよ」


作戦成功である。


とった写真を見るととても綺麗に写っていた。ちなみに、鍵の形は上の方に書いてある会社名と製品番号でわかるそうだ。


「よし、今アクセス中だから少し時間があるな・・・モン◯トでもするか?」

「「いいね!!」」


数分後、解析結果が出た。会社は国内で最もトップシェアの会社であった。さらに運がいいことか型が古いのでギザギザ型のキータイプだったことから薫曰く簡単に開くそうだ。


「よし、今日は解散だ各自自分の仕事に取り組めよ」

「おう!!」

「わかった。」


とりあえず今日は解散だ。明日のために休むことにしよう。


「んじゃ、明日な〜」

「ああ、寝坊すんなよ。」

「わーてるよ!!」


こうして悪友2人と俺は別れた。作戦は順調。明日が本番、果たして吉と出るか凶と出るか。それは明日にならないとわからない。


帰り道にて


俺は帰り途中でなにか不自然なものを感じた。


それは視線。感じたところ殺意はないようだが・・・なんというか全てを見られてる感じがする


「誰だ!!出てこい!!」


その気持ち悪さに耐えきれなくなった俺は唐突に叫んだ。


だが出てきたのは。


「ニャー」


白猫だった。


「なんだよ、脅かしやがって。」


俺は、急ぎ足でその場をかけた。




said?


「ふふ、面白いわ面白い!!」


そのものは天上から彼を見下げていた。


「彼なら、私を満足させれるかしら?そして、最高の傑作が作れるわ!!」


不気味な笑い声が響く。だが、誰もそれに築かない。


「待ってなさい。私の最高傑作(オモチャ)!!絶対に奪ってやるわ!!怪物共(あいつら)になんか渡さないから!!」


少年が運命というなの遊びにまきこまれのはそう遠くない。




彼を狙う者がまた一人増えました。覗き作戦が進む一方で彼の運命も進んでいますね。次回は決行編です。お楽しみに!!

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