三流れ 俺、異世界に参上!
どうもけとりゅーです。
友人のTの要望というフラグを一本へし折ってみました。
まぁどこかは見ればわかると思います。
そのほうが面白いかな?ってね。
ではどうぞ!
∑(・Д・)ハッ
気がついたらそこにいたぜ。
見渡す限りの青い空。はるか遠くまで見渡せる地平線は圧巻だ。
見たこともない大陸?まぁ陸と海だとわかる。形違うしな。
でっけー森や山まであるなぁ。
ってこんな冷静に分析してる場合じゃないんだよな。
どこにいるか?気付いたやついるか?
見渡す限りの青い空って言ったろ?
「どこに出るかわからないって言ったけど、こんな空の上だとは予想外だコラー!!」
ここは明らかに上空何千メートルとかありそうな雲の上なんだよ!!
「ぎゃあああっ! どうしろってんだぁー!!」
そうだ、魔法何がある!? てかパニックで思いつかねぇ!!
うわぁ!!どんどん地面迫ってきやがった!!
ピィイイイッ!!
「なんだ高い笛みたいな音がsヴェグッ!!」
うん。すっげー何かがぶつかった。て言うか掴まれてる感じがする。結構衝撃きたけどなんなんだ?
「痛ぇ…。なんだ急に…。」
『なんだととは何よ?これでも必死だったんだから勘弁してよね?』
上が見えねぇから確認できない。だけど声でわかる。
「おぉー。楓かぁ。助かったぜぇー。でももう少し力弱めてくれねぇ-。結構爪がいてぇぞー。」
『ごめん!でもまだうまく加減できないから下に下りるまで我慢して!』
たぶん前脚で掴んでるんだな。鷹の足だもん。あの爪スゲェよ?
後ろ足は獅子の足だから掴めないか。
仕方ないね!
降りるまで?滑空か?いや、だいぶ速度速いぞこれ。あ、落ちてるのか!
ちゅどーん!
着陸!間違っても墜落じゃねぇぞ!!そういうことにしておいてやる!
クレーター?これは最初からあったんだ!うん!
「もっとゆっくり降りてくれよ…!あぶねぇだろうがー。」
『無理言わないで!私体がだいぶ変わったからまだうまく動かせないのよ!』
そりゃそうだな。俺だってある日突然別の生き物になったらうまく動ける自信ねぇわ。
結構叩きつけられた感じがするがやっぱり頑丈になってるようだな。
落ちついたところで楓を確認する。
上半身は鷲。くちばしがちゃんと付いてて前脚が鳥の足のようになっている。
さっきも言ったけど猛禽類の爪は鋭いんだよ。掴むのに向いた形してるしな。
頭よく見たら哺乳類っぽい獣耳ついてるな。犬や猫より細長いかんじかな?
先っちょのひょろっとした部分がかわいいぞ!
鬣はイメージ通りグリフォンらしいふわふわの羽毛のような毛だ。
よく見る絵では完全に上半身と下半身で違うと明確に分かれているものが多いイメージだが、今の楓は不自然ではない感じだ。んー。うまく言えねぇ。
まぁ下半身の体毛はライオンほど短くはないな。まぁあとは自分で想像してくれ。
『さっきから私の体見回してるけど、どうかしら?』
そう言ってその場でくるっと回って見せる。
「へぇー。かっこいいし、すっげーきれいだ。あと、その耳がめちゃくちゃかわいいぜ!」
『ふふっ、やっぱり?私も気にいってるんだよ!』
「ん?なんでわかるんだ?いくら視界が広くなったって言っても耳までは見えないんじゃね?」
『神様が送ってくれる前にどういう姿になるか見せてくれたのよ。知りたいだろうからって。』
へぇー。あの神様がねぇ。
『それでこれからどうするの?何の当てもないけど。』
「まぁなんかテンプレ通りのことでも起こるさ。まずはすることがある!」
『…なに? あんまりいい予感はしないけど。』
ニヤァ と笑って見せる。
「そりゃあ決まってるさ。 名前だ!! 名字を変えて名乗りたいのさ!」
『あぁー。やっぱりそんな事だろうと思った。』
「そんな事とはなんだよ! 俺はいたって真面目だぞ!」
『はいはい。で、何にするの?』
「シュンタ・アクオだ!」『あんたそれ本気?』
間も開けずに言われたぜ。
「どうだ?かっこいいだr『却下。』
「なんでだよ?」
『私はそんな名前のやつと一緒にいたくない。つながり悪いしダサすぎでしょう!』
ダ…ださいだと…!?
orz
ガムのACUOだよ…。俺大好きだったからもし異世界にでも行ったら名乗ってやろうと思ったのに…。
「じゃあどんな名前ならいいんだ?」
『えっ?』「えっ?」
なんぞこれ? この間は。
『そうねぇ…。』
少したって声を出す。そういいながら上を見てる。上には何もねぇぞー。
『そうね。シュンタ・クラウドなんてどう?自由なあんたにはぴったりじゃない?』
そうか雲が上に在ったのか!てか結構適当じゃねぇか!
「俺は『よし、決まり!』…。」
まじか。まぁそこまで変じゃないし、さっき助けてもらったし… 仕方ないね!
「わかったよ!そう名乗るよ。」
『あんたにしては珍しく食い下がらなかったわねぇ…。』
何をそんなに驚いてるんだよ。別にいいじゃねぇか。
「もういいだろ。次どうしよっか決めようぜ。あたりに何か見えないか探してくれないか?鷹の目ならきっとなんか見えるだろうしさ。」
『はいはい。』
「こういう時は魔物に襲われている姫様でも助けたりとかしてみてぇ-なー。勇者はいいけど、でもあんまり縛られるのはいやしなぁ…。」
中二万歳!妄想最高!ヒャッハー!
『俊太。』
「ん?何か見つけた?」
『あっちの方向。あんたの望み通り姫様かどうか知らないけどなんかでっかいのと戦ってる人たちがいるわ。』
すごく呆れた感じで言ってくる。
この展開。mjk!!キタコレ!
「よし!まずは近くに行こう!」
そう言って走って近くまで移動する。楓乗せてくんなかったし。
「みんな大丈夫か!なんとか隙をついて退却するのよ!」
「「「ハッ!」」」
指揮をとるのは若い女の声。よく訓練されたのそのわざと動き、そして恰好からまぎれもなく騎士だと想像がつくだろう。彼らはある一体の魔物と戦闘を行っていた。
こんなところにクラスB2の魔獣、ギガンテスボアに遭遇するなんてな…。こいつには魔法がほとんど効かない特殊な毛皮を持っている。5人の魔法騎士と2人の魔道師で構成されている今の小隊である我々ではやつを倒すことはできない。クラスB―ともなればそれなりの規模の討伐隊や準備がなければ勝てない相手だ。
「森まで守りながら退却することだけを考えろ!!」
もう10分以上こんな調子で少しずつ下がりながらの戦闘だ。みんなそろそろ限界に近いが、森までまだ少しある。このままでは…。いや!なに私は弱気になっている!絶対にみんなと逃げ切って見せる!
覚悟を決め直し剣を持つ手に力を込めると、横にいた老騎士が話しかけてくる。
「エイリス様。もはや持ちません。私が気を引きますのでその間に皆と共にお逃げください。」
「なっ!私にお前を捨て駒にして逃げろと!?そんなことできるわけが…!!」
だが私の声は最後まで続かなかった。
腹に強い衝撃を受けて気が遠くなる。何とか意識は失わないですんだのはきびしい訓練の賜物だろう。
「お許しくださいエイリス様。このままでは間違いなく全滅してしまいます。皆を守りたいという気持ちはよくわかりますが、時には切り捨てるような選択が必要な時もあります。どうか爺の最後のお願いを通させてください。」
そう言って老騎士は前へ走り出す。
「儂が時間を稼ぐ!皆の者はエイリス様をお連れして森へ!」
他の騎士達はその言葉に反応し魔物から距離を取り後ろへ下がる。
「さぁ魔獣よ!我が最後を華と飾って見せよ!」
そう叫ぶ老剣士の体から一気に魔力があふれる。
「…バラム爺っ! 嫌だ! 行かないでくれー!」
まだ満足に動けない体は別の騎士に抱えられている。他の騎士たちも涙を浮かべている。
何回か打ち合った後に牙で剣が弾き飛ばされた。
すぐに追撃で牙による攻撃を食らい吹き飛ばされてしまう。
「ぐあぁあ!」
顔が後ろを向いている私には血を吐きながら飛ばされる爺の姿がはっきりと映っていた。
倒れこみ起き上がることができない爺に対してギガンテスボアが前脚を振り上げ踏みつぶそうとしている。
「あぁ…!やめて…。やめて―!!」
その瞬間予想外のことが起こった。
巨大な爆発。見たこともないほど巨大な爆発が起こり、ギガンテスボアの巨体が後ろに押しのけられる。爺は押し潰されずに済んだようだ。
いつの間にか森へ向かって逃げていた仲間たちもみな振り返りその様子を見ている。
爆発する攻撃が飛んできた方向、少し離れた丘の上には1人の若い男。見たこともないほど美しいグリフォンを連れ、見たことのないような黒い髪を持つとだけわかった。そして続けて大声で叫んだ。
「俺! 参上!!」
よくわからないが、ギガンテスボアを攻撃したのは彼で、おそらく味方だろう。
三流れ 終
グリフォンの上半身は正確には 鷲 です。 でも別にどっちでもいいです。
鷲と鷹って体の大きさの違いで呼び分けてるだけで基本的に同じなんだってさ。
下読んでみて。
(タカ科に分類される種にて比較的大きいものをワシ(鷲,Eagle)、小さめのものをタカ(鷹, Hawk)と呼び分けているが、明確な区別ではなく慣習に従って呼び分けているに過ぎない。また大きさからも明確に分けられているわけでもない。例えばクマタカはタカ科の中でも大型の種であり大きさからはワシ類といえるし、カンムリワシは大きさはノスリ程度であるからタカ類といってもおかしくない。)wiki引用
だから上半身別にどっちでもいいと思ったの。
ハイw ごめんなさいw また別の時にちゃんと鷲に直しておきますw
ちなみに下半身が馬なのはヒッポグリフといいます。似てるけど間違えないでね?