二流れ 神を脅して何が悪い?
どうもけとりゅーです。
・・・。
・・・・・。
ではどうぞ!!
2013/4/7 誤字修正 転生理由の文章調整
明るい。いや、すごく眩しい?
最初に思ったことはそれだった。
事故にあったはず。ていうか撥ねられたの覚えてるし。
何も見えないくらいの光に包まれた場所。
建物の中なのか外なのかもわからない。
気が付いたら「そこ」にいた。
あたりを見渡してみるが何も見えない。
前も後ろもわからない。
左も右もわからない。
上も下も…って
(ー_-)フッ
(>Д<)「何があるかわからないだけで方向は全部わかってるじゃねぇかー!!」
思わず叫んだけどほんとになんだここは?
「ようこそ多田野駿太。ここは僕の書斎だよ。」
「誰だお前?てかこんなところが書斎なのか?」
「そうだよ。わかりにくいだろうから君にもわかるようにしよう。」
そういって不審者Aは指を鳴らす。
「ふ…!? うぅ。まぁいいや。」
パチン!
ゴッッ と風が吹いたと思ったら、景色が変わった。
まぁ景色っていう言い方が正しいか知らないけどなんだか机がいくつがあってすっごいでかい図書館のような場所の真ん中に立っている。そんな感じの場所へ来た。
「なんじゃこりゃぁー!!」
「まぁ落ち着いておくれ。あぁ、私は君たちの世界の【人間の運命と時間】を管理し見守る神だ。名前はないけど気にしないで。」
はぁ!? 神!? 頭大丈夫かこいつ!
「いたって正常だよ多田野駿太。」
心読みやがった! うぜぇ!
「うぜ…!?う…ごほん! とりあえず君に謝らないといけないんだ。」
このパターンだとあれだ。お前が死んだのは神のミスって言われるあれだ。
「君は死んでしまったんだ。そして君が…。え…?なんでわかったの…?」
「やっぱりかぁあああああ!!」
バキィ!
「ウボァーっ!!」
俺はソレを思いっ切り殴り飛ばした。
「おぉぉ…。痛いじゃないか…。」
「うるせー!!」
「だからこうしてここに呼んだんじゃないか…。」
「黙れこの野郎!」
「その通りです。もう少し黙ってください。」
「もともと貴方のせいじゃないですか。」
「自業自得もいいところですよ。」
ん?女の子が3人俺の後ろにいつの間に?
っていうかお前ら誰だよ!!
「挨拶が遅れました。私はそれの部下をしているノルンの一人。過去の女神で長女のウルドと申します。」
「私はノルンの一人で現在の女神・次女のヴェルザンディです。よろしくお願いします。」
「そして私がノルンの一人で未来の女神・三女のスクルドです。防御力は上がらないので間違いなく。」
運命の三女神かよ!
てかスクルトじゃねぇのはわかってるから!
「「「うちの役立たずがご迷惑をおかけしました。」」」
「あぁ。もう終わったことだから気にしても仕方ねぇ。」
「役立たず…。」
あぁー。のの字書き始めてやがる。こいつ本当に神か?
「ああ。ちゃんと神だ。」
「もう少ししっかり仕事してくれてたら助かるんですけどね。」
「なんだ、ただの自宅警備員か。」
orz
情けねぇなぁ。
「ほら。俺をここに呼んだ理由をちゃんと言えよ神様。」
「はっ!そうだった!」
「まぁ君のことだからもうわかっているとは思うが僕のせいで死なせたんだから君を転生させてあげるよ。君が望むファンタジー的な世界にね。ある程度特典も付けさせるよ。」
「ほぉ!! そいつぁいいや!」
だけど…
「ところで楓は?あいつも俺と一緒に車に撥ねられたんならあいつも「残念だけど」!?」
なんだよ急に
「彼女は対象じゃない。彼女の死はもともとあそこだった。君が助けたから数十秒は伸びたみたいだけどね。だから転生は「ふざけるなよ?」ぇ?」
バキィ
「あべばーっ!」
神の体が後ろに吹き飛ぶ。
「よし。決めた。最初の特典は楓も一緒に転生させることだ!」
「しかし彼女は」
言葉を遮って続ける。
「じゃあこうしよう。楓も一緒じゃないなら俺は転生はしない。んでもってあの世に行ったらお前のミスで死んだこと言いふらす。そしてお前のだめっぷりを広めてやる!!いいだろこれ!」
「ちょっw 何言ってるんだ君はw」
あ。草はえた。
「うるせー。で、どうするよー?」
「うぐっ・・・w」
「「「はぁーーーーーーっ!」」」
後ろからすっごいため息が聞こえる。
「神様。自業自得です。大人しく受け入れましょう。」
「ある程度制約を設けることにはなるでしょうが受け入れるしかないですね。」
「なにしろ神様のせいだもんねー。なにより私たちが迷惑するんで認めてくれますかー?」
グサグサグサァア!!
何かが刺さった音がした気がするよ?
にしてもキタこれ。
(;Д;)「わかったよー。呼べばいいんだろー。」
泣きながら認める。ははっ みろ! 神がゴミのようだ!
「ちょw そんないいかたしなくてもw てか使い方おかしくない!? もういいや…。 はぁ…。」
ため息をしながら神は携帯電話を取り出す。
なぜ携帯電話?しかもスマートフォンだ。dcmなのか。
うん。これは気にした負けだな。
「あぁ。閻魔?ちょっと頼みたいことあるんだけどさ。 いや。ちょっとミスしちゃってねぇ。
うんそういうこと。 さっきそっちに高橋楓って女の子行かなかったかい?
おお。ちょうどいい。彼女をこっちに送ってくれないかな?
ああ。それはこっちで考えるよ。迷惑をかける。ありがとう。
えっと…それは勘弁してくれないかい…? ぇ? ぁっ うぅ…。わかりました…。」
閻魔かぁ。最後のテンションの下がり用。絶対説教フラグだこれ。
「言わないでくれ…。」
そういいながら指を鳴らす。
ゴッッ っと風が吹く。 だからなんでこんな空気砲みたいな感じのものが押し寄せてくるんだよ。
すると目の前に楓が現れる。
「おー。楓ー。無事だったかー?」
「無事かって…。私たち死んでるのに無事か?はないでしょうに。」
「それもそうか。ハッハァー!」
「まったく。なんでそんなテンション高いのよ。」
「はぁ。多田野駿太。君は同じように人として転生させてあげられるけど、高橋楓は普通には無理だよ。だから妥協点として別の生き物として転生させてあげる。」
「なんで?」
「もともとの管理されていた運命をまっとうしたことになってるから、本来ならあの世に行き輪廻にもどり次の生を待つことになっていた。だから輪廻に戻る者をそのまま送ることはできない。これは殴られても無理だからね。あぁ、運命だの言ってるけど、僕たちが寿命だの事故だの起こるとか一切決めたりしてるわけじゃないから勘違いしないでおくれよ?運命は君たちが作り出した道さ。運命を変えてしまう人間だっているけどね。」
なんだか少し納得がいかない気がする。
「むぅー。」
不機嫌そうにしてたら楓が話しかけてきた。
「駿太?もう転生させてもらえるだけでいいからさ。ね?」
「わかったよ。」
ため息をついて前を見る。
「それじゃあまず君にあげるのうry「私からは高い魔力と身体能力を差し上げます。」
「じゃあt「次は私です。私からは友好的な知性ある生物との会話ができる力とある程度の魔法の知識を差し上げます。」
「なr「はい。私です。私からは魔法適性の向上と空間魔法による保管、まぁインベントリですね。の能力を差し上げます。」
「僕の出番…。」
上から順に、ウルド、ヴェルザンディ、スクルドである。
神 ざまぁーw
あとスクルド。お前はゲームが好きなんだな。
「えーと…。・・・じゃあ思い描いた技を現実に引き出せる能力を上げるよ!まぁ何でもできるわけじゃないけど、これならいいよね?」
マジっすか!!それめっちゃいいやないですかい!!
「ほっ…。」
「それで私は何になるのかしら?」
そうだった。楓は何に転生させてもらえるんだ?
人間以外って。
「ん~。知能が高く 強く 優しい って感じで選べば…。 プラチナライトグリフォンかな?」
ほぅほぅ。かっこよさそう。どういう力持ってるんだ?
「かわいいんじゃない?」
いやぁ。かっこいいと思うぞ。んでどういう力持ってるんだ?
「グリフォンという生き物は聞いたことあるだろう?鷲の上半身と獅子の下半身を持つ、勇敢さと誠実さ象徴さ。外見は白銀の体色をもち金の目を持つ。大きさはいたって普通のグリフォンだ。だが通常よりはるかに高い身体能力、そして風と光、そして癒しの力を持ったグリフォンさ。」
「ん~。わかりました。それでお願いします。」
「楓のことならもっと可愛いの選ぶと思ったんだけどなぁ。」
「え?ワシもライオンもかわいいでしょ?」
そういうことでしたか。
「まぁ楓がいいっていうならそれで。」
楓に乗せてもらえたりするのかな?
「あ。駿太。どうしても必要な時以外乗せてあげないからね。」
なん・・・だと・・・! お前も心が読めるか!!
「たぶん駿太なら 乗せてもらえるかな? とか考えてそうだし先に言っておくね。」
流石楓。お見通しだな。
「さて。そろそろ準備はいいかな?ああ。ステータスとかは見る技術があちらにあるからそれに関する力はあげないからそこんとこよろしくね。」
「おう!わかった!」
「駿太!相手は神様なんだからもうちょっと口の利き方考えなさいよ!」
「「「いいえ。罵倒しておいてもらえればいいです。」」」
「うぅ…。これからはもっとちゃんと仕事します…。」
神様が改心してくれたらおkだ! 俺みたいに事故られたら困る!
「ハイ。スイマセン。」
神が深呼吸する。
「じゃあ送るよ。どこに出るかは僕でもわからないけど頑張っておくれ。向こうの管理者にはこちらから連絡しておくからであったらよろしくね。
では多田野駿太、高橋楓。そなたらの旅路に幸があらんことを。」
そして神は指を鳴らす。
再びゴッッ と風が吹きそこから二人の姿が消える。
「さて…。簡単には死ぬんじゃないぞ。」
「「「さて・・・。お仕事は ま た 私たちがしばらく見てますから、おとなしく閻魔様のところへ行ってくれますか?」」」
「ハイ…。」
神は大きくうなだれながら閻魔のもとへと移動していった。
もし本当に運命というものがあるとしたなら今まさにこういうべきだろう。
今、運命の歯車は回り始めた と…
二流れ 終
ゴッッは仕様です。
勢いを感じてもらえればいいです。
さて。それでは次回お楽しみに!
意見感想などお待ちしてます。