一流れ 終りの時と死の気配
どうもけとりゅーです。
やっと書き始めです。
友人のTはきっと喜んでくれる。うん。
会話は多めに入れていきたいな。
あと基本友人ましましの主人公ですが、一部は勝手に付け加えたりしてます。面白くなってくれればいいんだけどねw
ではどうぞ!
朝。いつもと違う。
だがいつも起きるような時間ではなくかなり早く目が覚める。
夢を見ていた。内容は覚えていない。
だけど、最後だけは覚えている。
画用紙を力任せに引き裂いたような音。
そして何もかもが消えるような喪失感。
「よくわからないけど。かなり嫌な感じだ。」
2度寝しようとしても寝れそうにないのでベッドから降りる。
普段は遅刻しないぎりぎりの時間に学校へ向かうのだが、たまには早く行ってもいいかと思い準備をする。
ゆっくり朝飯食って着替えて準備してもまだまだ余裕がある。
まぁ学校へ行くのもゆっくりいけばいっかと考えていた。
いつもより1時間も早く家を出る。
「あれ?駿太じゃない?」
あー。うるさいのが来た。
「うるせー。たまたますごく早く目が覚めたからたまには早く出るのもいいかって思っただけだい。」
「うわー。駿太が早起きなんて…。今日は雪でも降るんじゃないの?」
「うるせー。」
このうるせーのが高橋楓。隣の家に住んでる幼馴染だ。
んで俺は多田野駿太。苗字と名前がミスマッチと思ってる。
二人の仲は見ての通り普通だ。
「まぁせっかくだし一緒に登校しよっか?」
「別にかまわねぇけどなんで疑問形?」
「んー。なんとなく?」
「なんだそりゃ。」
まぁ普段通りだこれが。
そういって並んで歩き出す。
「こうやって二人で並んで歩くのも久し振りだねー。最後に一緒に歩いたのはいつだっけ?駿太いっつも登校してくるの遅いんだから。」
いつだったかなー。たしか(ピシッ)
「んあー?小学の卒業式の時じゃねぇ?」
なんだ今の?まぁいっか。
「駿太って昔っからそんな感じだよね。チャラいっていうか軽いっていうか…。」
「知ってるー。」
「そこは変わらないなぁ。変わってたほうがいいんじゃないの?」
「俺からそれをとったら何が残るってんだよ。」
「それ自分で言う…?」
(ピシッ!)
頭の中で何か壊れるような音がする。朝とは少し違う感じだけど、少し頭が痛くなり頭を押さえる。
「どしたの?」
「んー。朝からなんか変な感じがするだけ。」
「風邪でも引いたの?」
「俺はバカだから風邪なんか引かんっ!」
嫌な感じはすごくするが。
「だからそういうこと自分で言う?」
あれからも歩き続けているとどんどん頭の中で音が鳴る。
すぐに痛みは引くがどんどん嫌な感じが濃くなっていく。
嫌な感じというのが何かはわからないが・・・。
「ねぇ、駿太あんたほんとに大丈夫なの?」
「タブンネ~。」
「はぁ…。何よそれ。」
話しながら進んでいると横断歩道まで来るが赤なので止まる。
それくらいは守るぜ?俺。
「ところでまだあんた体鍛えたりしながらゲームの動きとか真似てんの?」
「あたりまえじゃんか。ビーム、ドリルは男のロマン!だけど出ないもんはしかたねぇから格闘技の真似は続けてるぜぇ!」
昇竜とか昇竜とか昇竜とか。
(・_・) d(・w・)
シーン とか関係ないぜ!
「ふっ。自分が好きなことを好きだと胸を張って言うことはいいことだと思うぜ?」
「もう少しましな路線で使ってほしいわ。その言葉。」
信号が青に変わり歩き出す。
だがその時、
ビリィイイイイイイイイ!!
頭の中で朝聞いたのと同じような紙が避けるような音が鳴り響く。
音は左から…?
ふと左を歩いていた楓のほうを見ると視界には大きなコンテナを積んだトラック。
「楓あぶねぇ!!」
「えっ?」
何が起こってるかわからない様子の楓を抱えて思いっ切り前に踏み切り飛ぶ。
ゴォオオオオ!!
ドサッ
ゴシャアアアア!!
「あ…危ねぇ…。うっわぁ…。交差点の角のビルに刺さってやがる…。」
「う…なによあのトラック…。」
「携帯で電話しながら運転してて赤信号に気づいてなかったみたいだな。まったく。ルールや規則は守るためにあるっつのに。」
ん?進んで破るやつ?そいつの勝手じゃねぇ?俺関係ないぜ。何かあっても自業自得だろう。
「あんたあれ見えたの!?」
まぁ鍛えてるからな!
Σ(・Д・) d(・w・)
「とにかく助かったわ…。ありがとう。」
「どういたしまして。これくらい朝飯m…
パリィイイイイン
「うっ…?」
また頭痛。
今度は結構痛い。嫌な感じが膨れ上がってくる。
パァアアアア!!
「え?うそでしょ…?」
その声を聞いて楓が見ている方向を見ると。
さっきのトラックが進んでいった方向から別の暴走してきたワゴン車が二人めがけて走ってきた。
体をすぐに動かしもう一度よけようとするが動かない。なぜだ…!?
「あ…。」
「きゃああああっ!!」
ドシャアアアアア!!!
全身を打つすさまじい痛みと一緒に楓が飛ばされる光景を見ながら俺は意識が暗いところへ落ちていくのを感じた…。
(俺死ぬのか…。…この嫌な感じって…。そうかこれは…)
人々のざわめき、悲鳴。
そして道路に倒れ伏す二人の影。
交差点は『死の気配』に包まれていた。
その交差点でこの日、二人の高校生が命を落とした。
だがまたそれは一つの始まりに過ぎないことを誰も知らない。
一流れ 終
はい。やっと1話登校でした。
あ。投稿でした。
こっちの話はいかに友人らしさを出せるかを頑張っていきたいかな?
まぁメインで書いてるのと同じで1話当たりの長さはそこまで長くするつもりはありません。
仕事もありますしね。
以上です。
またみてね!