ある街に君が
それから、俺達は事あるごとにミリニオ教の信者達と戦いを繰り広げることになった。
朝日を撮影して、冒険者ギルドでクエストを熟して、ミリニオ教信者達と戦い、朝日を撮影して、冒険者ギルドでクエストを熟して、ミリニオ教信者達と戦い、朝日を撮影して、冒険者ギルドでクエストを熟して、ミリニオ教信者達と戦い……。
とにかく、戦いを繰り広げていた。
俺が誕生日を迎え、16歳になった頃だった。
「おい。はじめてギャンブルに手を染めたら全財産を失った」
ヘルトが全財産を失ったらしい。どうも身ぐるみ剥がされたらしく、ヘルトは全裸だった。
「…………」
兄の孤児院からの手紙で、俺のリバティリングを作ったという内容の文章が書かれた便箋を大事に背嚢の中にしまい込んで、ヘルトをぎっと睨みつけてから、俺は言う。
「破壊神め……!」
「金を創造するぞ、創造神」
いけしゃあしゃあと……!
「という訳で、俺達すこし隣町に行ってくる」
「ボクたちも行こうか」
女性陣がナタリーに続いて、そう言う。
「いいよいいよ! 疲れたろ、休んでて」
「そうかい?」
「何かあったら呼ぶんだよ」
「オッケー! このバカに金恵んで来てやっから」
そうして俺達は宿屋を出て、隣のハルスカントというギャンブル街に訪れた。道中ヘルトが「借金もした」と衝撃の告白。
額を聞いたら「50万」とだけ言う。自殺者出るゾ。
◆
「あの子たち……2人きりにしてよかったのかしら」
「トータルひとりみたいな物だから大丈夫」
「前に2人きりで行動させた時は無人島が7つ増えたけど……」
「ふむ……」
「2人きりにしちゃ……ダメじゃない……?」
「いまからでも間に合うかな」
「多分いま頃街に着いた頃だろうね。追い掛ける?」
「2人とも、ボクの障壁の中に──!!」
◆
そのころ、俺達はミリニオ教信者が運営しているパチンコ店で信者達と大喧嘩をし、店の台をすべて爆発させたので追いかけられていた──!
「バカバカバカバカバカバカ! ヘルトのバカ!」
頭を爆発アフロにして、信者たちから逃げ惑う俺達。
俺は、ヘルトを糾弾した。だって、こいつ俺が脅しの為に作ってばらまいた爆弾に火を付けたんだぜ!?
俺は粗悪なエリクサーをかけられていた。
おかげで〈クラフト〉は使えるが、〈拒絶〉と〈等価〉を使えなくなってしまっていた!
俺が第四段階にぬるりと覚醒したあの日の人さらいにエリクサーを渡したのはミリニオ教のツテらしいと判明。
ミリニオ教はいったい何を企んでいるのだろう。
資金調達だとしても、善行事業に取り組んだ方が支持を得られて資金調達ができるだけでなく、信者も増えて一石二鳥だと思うのだが……。何か深い理由でもあるのだろうか。
「ふっ」
俺はどうやらすっかり神様気分らしい。
余所様の信仰活動にまで文句を言うようになってしまった。
しかし、ミリニオ教というのならば話は別だ。
俺はミリニオ教の奴等が大嫌いなんだ!
あいつらは人を人とも思わないクズの集まり!
「見つけたぞ! こっちだ!」
「よしっ! 〝岩殺〟のヘルトの動きが鈍っている! アダマンタイト製の拘束具が役に立っている!」
「あれなら俺のライクで追いつける!」
信者達が口々に叫びながら襲い掛かってくる。
俺はそれを回避しつつ新武器を地面に投げつけて盾をクラフトする。此方に駆けて来ていた信者の顔面に盾がめり込む。
この新武器は「種」と名付けた。鉄と木材で出来ていて、〈クラフト〉を発動すれば、盾になる。いわば「盾の種」っ!
「もう戦うしかないな」
「人通りの多いところで戦いたくなかったが、仕方ない!」
俺達は構えを取った。
「数々の同胞を滅ぼしてきた〝標の一団〟……! そのツートップの頭を取れる、そんな日を……! 待っていたぜェーッ!」
「ふむ。俺達も随分恨まれたものだ」
「ッシャオラァ!」
決意を叫びながら、信者の顔面に拳を叩き込む。その胸倉を掴み、頭突きの後、他の信者に投げつけた。
「殺してやる……殺してやる! 〝打刻〟のアヴィス!」
「テメェ等が傷付けてきた人々の涙背負って拳を振るう〝標の一団〟その大将! シャム・アヴィスの実力を知っての……発言か!?」
「うるせェェェェェエ!」
「テメェだよ!」
腹に蹴りを入れて飛ばす。
「やれェっ! やれェっ! アヴィス! ヘルト!」
「そんなやつらぶっ飛ばしちまえ!」
「おうよ!」
信者の頭に木箱をたたき付ける。
「減ってきたな……ヘルト! あれやるぞ!?」
「キックだな」
踏み込むと「ばきり」と言う音と共に飛び上がり、そのまま信者に向けて跳び蹴りを食らわせた。
「「俺達をナメんじゃねェよ……!」」




