第二話 練習
目が覚めて一時間半くらいでまた意識を手放すとは、、、
悲しいけど、まずは分析だ。
なぜ俺は気絶した?
理由はおそらくとても簡単。
おそらく、魔力を使い過ぎて枯渇したんだろう。
魔力切れ、とでも言おうか。
というか、それ以外に理由があるのだとしたら、教えて欲しい。
ならば今俺に選ぶことのできる選択肢は二つ。
まず、気絶してしまうので脱出するのを諦める。
そして二つ目が、どうにかして気絶しない方法を考えること。
当然俺は、
「後者だ」
カッコつけて行ってみたものの、俺の他にこの空間に生物はいないはずなので、恥ずかしさだけが残った。
そうして俺はまた魔力の回路(?)に集中した。
「あれ?」
なんか量が多くないか?
さっき気絶した時の量をコップ1杯分だとするならば、今度は2杯目に行っている気がする。
、、、ということは、気絶すればするだけ量が増える⁈
じゃあ気絶様様万々歳じゃないか?
よし、そうと分かればあとは、
「ちゅどーん」×3
(フッ)
※以下略
◇◇◇◇◇◇◇
何回同じことを繰り返したのだろうか。
同じことをやり過ぎてもう早朝ルーティーンみたいになってきた。
「目が覚めて、まずすることは、気絶することです!」
みたいなノリだ。
でも、へそビームの回数が多くないと、もう気絶できなくなってきた。
今は大体六千回くらい。
単純な作業は魔力を増やし、気力を滅ぼす。
確実に量は多くなっている。
でも、もうやだぁ、、、やめる、、、、、、。
点々は多くなったが気を取り直して、今度はどうやって全身から魔力を放出するかだ。
苦行から解放されると、なぜか全身に気力ががみなぎってきた。