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2.ドローン

2.から5.までは一話一話が短いですが、何卒ご了承下さい。

 惑星ドートまではすごく順調だった。今回、寄航するところで最も栄えている場所だけあって、多くの宇宙船を見ることができた。というより、多すぎた。港には近づくことさえできない。


 港が所有する小型船が数隻やってきて、アルシア3号のコンテナの積み替えと、補給、点検をしてくれた。


 小型船は最後に 

 「ご安全に。」

と言って宇宙港に戻って行った。 


 船長は自分がまだ若かったときを思い出す。

あのときは船の性能も低くて、宇宙海賊や武装集団もたくさんいた。


 事故が多かっただけではなく、海賊に遭遇することもあった。こうなると積荷を取られるのはまだ良いほうで、.......   いや、もう思い出したくない。

この辺りではもう10年も海賊が現れていない。


 なぜ今になってこんなことを思い出すのだろうか。

とにかく今は集中しなければならない。事故を起こすなど許されないからだ。






 それからもほぼ予定通りに進み、次は惑星フェーンに向かう。4番目の寄航地だ。


 一般的に宇宙船はワープをしている時に、普通の通信を使うことができない。そのかわり、普通の宇宙船よりかなり速く飛ぶ通信ドローンというものがあって、これが宇宙船と管制基地を行き来して、情報を伝え合う。


 これには統一された規格があってこの辺りを通るほぼ全ての宇宙船に対応する。また、大量生産されているので、途中で行方不明になってもそれほど損害が出ないようになっている。


 たった今、そのドローンがやってきた。ロボットアームで回収され、情報のやり取りをする。ドローンから次の寄航地の最新情報が送られてきて、アルシア3号もまた船内や機械の稼働状況など、全ての情報をドローンに送信する。 



 やがて、ドローンは切り離され、管制基地に戻る。アルシア3号からレーザーが発射され、それによりドローンが加速する。小さなドローンはあっという間にワープ空間の彼方に消えて行った。





 

 ちょっと変だ。いや、すごく変だ。ドローンから送られてきた情報のほとんどが何の変哲もないものなのだが、最後に本社からの連絡が入っていた。それはこういうものだ。


 「貨物船と客船が合わせて4隻行方不明になっている。注意せよ。」


 それが何を意味するのかアルシア3号の乗員にはまだわからなかった。その時点では....




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