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2-C ダンジョン管理処と対魔物試験

 そう言えば今日の別連載で反省した気がする。

 あれはあれ。これはこれ。

 続き物なので途中で切れない。

 読むのに疲れた人は一話ずつ読んでください。

 ダンジョン管理処は大きな建物だった。

 入ってすぐ大部屋になっていて、床に固定された椅子とテーブルが並んでいる。

 正面にはカウンター。奥で働いている人が見える。

 カウンター近くの左右の壁には、たくさんの紙が貼ってある。

 おお、正に冒険者ギルド。旋はちょっと感動してカウンターに向かう。


 人はあまりいない。グループごとにテーブルについて地図を見たり、何か話し合ったりしていた。

 旋より小さな男の子グループの一人が新しく買ったのか、仲間に剣を自慢していた。


「あの~ダンジョンに行きたいんですが?」

 カウンター前の椅子に旋が座って声をかけると、奥からおっちゃんが出てきて正面に座る。

「あんた、初めて?他のダンジョンに入った事ある?」

 おっちゃんが聞いてくる。

「初めてです」

 旋が答えるとおっちゃんは黒いオパール入りの筒を渡してくる。

「ステータスオープン」

 二回目なのでスムーズにステータスを表示する。


 セン

 歳 16

 賞罰 なし

 ダンジョンランク なし


「これだけ?」

 旋は首をかしげる。

「ああ。ステータス表示器は各組織で必要な部分だけしか表示しないからな」

 旋が返した筒をしまっておっちゃんは紙に何かを書いていく。

「はい。次は実技試験ね。これもって裏に行って窓口に出して」

 おっちゃんが働いている人がいるフロアの横の廊下を指差す。

 旋は言われまま、廊下を進む。

 歩きながら見ると紙には、旋の名前と歳と身体的特徴が書いてあった。

 黒目、黒髪、顔に傷なし。胸の事は書いていない。よし。

 廊下の突き当たりの扉を開けると広場になっていた。

 扉のすぐ横の窓口にいたお姉さんに紙を渡すと、横の箱から武器を選ぶように言われた。

 刀剣、長物、ハンマー、弓矢系。旋の知っている武器はほとんどあるようだ。


 どれにしようかなと考えていると、男が二人きた。若い男とそれよりも歳上の男。お揃いの皮で補強された服を着ている。

 二人は緑色のカビが生えているような色の肌で、目が赤く光っているひと形の何かを押さえながら連れてきている。

 旋はひと形の何かを見た瞬間に、敵と判断した。

 存在がギルティだ。武術を行使しなければいけない。覚悟は必要無い。絶対に殺す。

「準備はいいか?早く武器を選べよ」

 男の一人が言ってくる。

「いらない。早くそいつを殺させろ」

 旋は素手で男と緑色のひと形に近づいて行く。

「あれ。こいつ魔物見るの初めてっすか?」

「脅えて動けないよりはいい。始め!」

 広場の中央で男二人が緑色の魔物から手を放した。


 旋に向かって魔物が駆け寄ってくる。

 何でこんなに殺したいんだ?旋は疑問に思いながら立ち止まって構える。

「ギャ!」

 短く耳障りな声をあげた魔物が旋に飛びかかる。高い。軽く人の背丈を越える。

 空中で動けるのはゲームだけ。旋は蹴りで迎え撃った。蹴り足を捕まれないように、素早く戻す。

 転んだら追撃。旋が落ちた魔物に近よると、蹴りを入れる前に起き上がった。

 人間よりタフなのか?にらみ合いは嫌だと考える間もなく、また魔物が飛びかかってきた。

 コイツ頭はよくないな。そう判断してまた旋は蹴りを放つ。今度は魔物に足を捕られた。

「ああっ」

 端によっていた男の若い方が思わずと言った感じで嘆息する。

 掛かった。旋は捕まった足を地面に魔物ごと地面に叩きつける。

 胸の中央を踏み潰された魔物は足を離して動かなくなる。

「鋭!」

 旋は魔物の首も踏み潰す。首が変な方向を向いた。死んでるようだが安心できない。首を切り落とそう。

 旋は魔物から目を離さず後退りで武器の方にいこうとする。

「そこまで」

 落ち着いた声でもう一人の男が旋の肩に手を置いてくる。

「大丈夫。もう小鬼は死んでる」

 いつの間にか小鬼が消えて黒いオパールが転がっていた。


 次の試験まで休めと言って男が広場の奥の扉に入って行った。

「イヤーすごいっす。俺、小鬼を素手で殺すの見たの久しぶりすよ」

 旋が休んでいると若い方が軽い口調で話しかけてきた。

「前回見たのは一年前っす。試験に失敗したヤツを助けにダンが殴り殺したんっす。あ、ダンはさっきの男っす。俺はカールっす。坊主はなんて言うすか?」

 すっすっすうるさい。そしてコイツもギルティポイント1。旋は名乗った。

「旋です。坊主じゃないです」

「え、でも」

 カールが旋の胸元を見る。

「ああん?なんか言いたい事あんのか?聞いてやる。言ってみろ?」

 旋のかぶっていた猫が逃げた。ドスの効いた声でカールに優しく聞いてみた。

「いや、無いっす」

 カールが手と首を振って答える。

「な~に~が~無いってぇ~?」

 地獄の底からでも聞こえてくるような声で旋はもう一回聞く。

「い、いや姉御は有るっす。俺の目が悪いっす。本当に」


 こいつめと自分で頭を叩いてカールは話を変えてきた。

「そういえば、姉御は魔物見るの初めてっすか?」

「そう。初めてだったじゃん。なんか変に殺意がわいたけど、あれなんだろ」

 旋はカールの変えた話に興味を持った。

「それが魔物の特徴っす。魔物は人類の試練として神が作ったっす。人は魔物を倒そうと考えるし、魔物は人を襲うっす。慣れないと無視できないから気をつけるっすよ?」

 カールがなにげに重要な事を言ってくる。なにそれ怖い。気がついたら死ぬまで魔物と戦いそうじゃん。気をつけよう。

 武術行使は冷静に。旋は気を引き締めた。

 Cパートなのに続きます。

 放送開始時の一時間スペシャルです。

 起承転結を注意して頂いているのですが承が長すぎかなと思います。

 でも書かないと話が続かない。

 これが筆力不足ですね。

 理想的なお話を書けるよう頑張ります。

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