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大切なこと

作者: 雨野知晴

 あなたはこどものころに何がしたかったですか。







 昔、父親と母親に聞かれたこと



「将来の夢ってなにかな?」



「僕は早く大人になりたいな。



 だってなんでも一人で出来るもん。」



 そうしたら二人は少しさみしそうな顔をして



 父親がこう言ってきた



「大人になるって



 とても大変だぞ。」



「いいんだ。



 お父さんやお母さんみたいに



 立派になってみたいんだ。」



 そうしたら二人は嬉しそうな顔をした。



 そして、ふと僕は思ったことを口に出した。



「じゃあ、お父さんとお母さんの今の夢ってなに。」



 そしたら二人は笑顔で一緒に答えた。



「それはお前が大きくなって」



「一人前に成長してね。」



「「あなた(おまえ)がいつも元気で笑っていてくれることだ(なのよ)。」」



 僕はそんな二人の思いが嬉しくて二人に飛びついた。



「お父さん、お母さん大好き。」



「私たちも大好きですよ。」



 ・・・・・・・・・



 ・・・・・・



 ・・・



 ・










 

 懐かしい夢を見た。



 私が子どもだったころの懐かしい記憶



 あの頃から二十年の歳月がたった。



 あの頃の二人の思いが私に伝えたかった思いが



 今でははっきりと理解できる。



「おぎゃあ、おぎゃあ・・・・・・」



 分娩室の扉が開いた。



「先生、



 妻は、私の子どもはどうなりましたか。」



「大丈夫ですよ。



 母子ともに無事ですよ。」



 そう私は今日、父親になったのだ。



 これから私は私の子どもの頃



 父親と母親が私にくれたように



 子どもに愛情を注いでいきたいのだ。



 この新しい命に・・・

はじめまして


初投稿の雨野知晴です。


いろいろ至らないところがあると思いますが


指摘していただけると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして、名無しと申します。 シンプルだけどいいですね。素直に感動できました。
[一言] 短いけど感動しました。 俺もいつかこんなふうな気持ちになれたらいいなぁ
[一言] こういう話っていいですよね。シンプルだけど温かみがあって。
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