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何がおこったのかわぁかんないねぁ

 弁当食おうぜなんて言ってる彼らや、一緒にお弁当食べようよなんて言ってる彼女ら、そしてすかさずトイレにかけこむ彼。


 そんな日常にそれはいきなり現れた。教室の中心から紫の光が広がり、一瞬にしてその光は人の形になった。


「お、ナイスゥ! いいとこ出たねぇ!」


 サササッっと生徒が教室の端にあつまる。


 人の形が喋った。喋ったのに、紫の光のベールは剥がれない。その状況に教室中が混乱に包まれる。いきなりことに大体の人が口をあんぐりさせていたが、一人冷静な男がいた。


 アホの田中だ。冷静と言うより状況を理解していないため、行動にでたんだろう



「あの、オッサン。 あんた誰なのぉ?」


 言った。教室中の生徒がそう思った。こんな謎の物体が教室に現れたのだ。驚愕と言うより恐怖のほうが大きいだろう、その為あっちから何かしてこない限り何もしないで端っこにいるつもりだった。


 そして、そんな恐怖を知ってか知らずか嬉しそうな雰囲気で紫の光は答えた。


「あの、私女性何だけどぉ!?」


「「「そこぉ!?」」」


 教室の端を中心に響く声。そこに、「まあいいわ」とのんきに続ける。未だに嬉しそうな雰囲気で続けていく。


「ええと、まず私が誰なのかね。それは教えられないかなぁ」


「それでも、未来人とだけいっとこかな。まあ、知るよしもないだろうけどね」と端の端(僕と弁当ボーイたち)らへんをむいてウインクした。


「えっと、私もあんまりよく分からないんだけどね、皆にここにあるくじを引いて貰います! 引いたら私に見せてね!」


 教室の端からこえが飛ぶ。


「なんでですか?」


「知らなーい、ご主人様がそう言ったからねー」


 教室に困惑が広がる。皆が皆、は? って顔になっている。その理由は明確だ、ただ一人の未来人がいきなり来てくじを引けと言い、さらにはその理由を知らないと言う。


 そんな態度に腹を立てた一部のひとが言った


「あのさぁ、おねーさん。いきなり来てその態度はなくなーい? ちょっとウザいかな~」


 瞬間


 ブワッッ


 教室中に謎の威圧が襲いかかる。さらに恐怖がのしかかってくる。あまりにも強い恐怖で足が震えだし、鼓動が早くなり、ドクドクという音が耳元で鳴っているかのように聞こえてくる。

 やがて世界は斜めになって暗転し――




 瞼の間から光が入り込む、その光に抉じ開けられるかのように瞼が上下に開く。そこには、紫のおねーさんが嬉しそうに箱を持ち、その箱からくじを取り出す皆の姿があった。

 皆、白目で機械的な動きでくじを引いていく


「はいはいくじ引いていってねー」


 僕は思った。何がおこったのかわぁかんないねぁ

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