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03 ピロカミー

半年以上ぶりの更新です。

読んで頂けると嬉しいです。


「ぱっぱらぱーん!《スキル:暗視》を習得しました~!

 スキル習得によるスキル上限の変動はありません!無限です!」

 

 そうか。そういう感じで通知するものなのか?


「ううん?習得したかは自分で確認するものだし

 通知もそういう類のスキルがなかったらこないよ?

 ちなみに私はなーんとなーく言いたかったから

 言っただけだから!拒否はさせないよ!」


 うーん…まあ……いいか。

 ところで暗視ってのはMPを使わないと効果が出ない感じか?

 使用して一瞬だけ見えてすぐ消えるとかだとちょっとイヤだぞ。


「邪眼とかなら別だけど、暗視とかの体に作用するスキルは

 なにか消費することはないし、発動させたらON・OFFの切り替えだけで

 だいじょうぶだよ!便利だね!早速発動させてみよう!」


 へー、デメリットがないのはいいな。

 発動させてみようって言われてもどうやって発動させるのかわからないぞ?

「名前からイメージしたりとか体で表現しようとすれば出来るはずだよ!」

 

 ふむ…暗視っていうかんじなら視界がパッと明るくなるってより

 ゆっくり手前側から視界が明るくなるってイメージだな。


そんなふうにイメージするとイメージ通りに視界が開けていった。

そして俺がみたものは――――――――――

卵型の膜、その中には赤に黒の模様がついたタコに近い見た目のしたモンスターが

数え切れないほどに並んだものだった。

 

 ……頭が痛くなってくるな。ソフィちゃん。鑑定してくれ。

 「ん。

名前:

種族:ピロカミー


ステータス

筋力:1

魔力:0

精神力:0

器力:2

NS:1

LS:1


称号:ブービー

  《世界で二番目に弱い生物に贈られる称号》


   原初生命体

  《世界で初めて創造された7種族に贈られる称号》


特性:


魔法:メギンム


スキル:


耐性:


備考:可食(老若男女、身分問わず愛される食物。)


 こんな感じだよ!他のも鑑定結果はほとんど変わらないよ。」


 そうか。つまり今の俺はあんな見た目ってことだな。

 見ただけで目が三つまでのサイコロを一つ振らなきゃいけないような

 感じがするな。俺はもっとミミズとかのイメージだったよ。


「ミミズみたいなのもいるけどピロカミーは大抵、赤に黒の模様

 がついたタコって感じだよ。ただ、タコと違うとすれば…」

 

 ああ、頭の部分にあるどでかい目玉。だろ?


「そう!私はかわいいと思う。

 ちなみにピロカミーはとっても美味しくて、モンスターでも村人でも大体が食べるよ。

 あ、目玉は珍味になってるね。」


 そうか…ふふ…ははは、はは……。

 つまり他の誰にでも狙われ続けるってことか。

 ちくしょう。


「ま、コースケはとっても運がいいよ!やったね!」


 ……まさかとは思うんだが、一応兄弟であろうやつらを倒せと?

 孵化する前にさっさと倒せって言うんじゃないよな?


「もちろんそうだよ!はやくしないと生まれ始めるよ!

 こんなに密集して孵化前のピロカミーが

 いることなんてめったにないんだから!」


 あーそーかい。転生前の記憶がある系の転生でよかったよ。

 じゃなかったら発狂してたかもな。

 とりあえず近くまで寄るか。


自分の入っていた膜を破り、外に出る。

近くまで寄ってみれば見るほど自分がこんな見た目しているのだとは信じられない。

脳が拒否してしまう。

ちなみにソフィは近くに寄る間、「別に兄弟っていう証拠はないしなー」

なんて言っていたが普通に嫌だろ。RPGのようなものといわれても

今俺が感じている事は現実なんだ。

だけど、鏡が無くたって自分の触手を見れば見た目はほとんど同じなのだろうと実感できる。

こっちの世界でも家族っていうのはそういうもんだろう。

どこか似ていて自分と同じ雰囲気を持った存在。そんな感覚がある。

だけど俺は…こいつを……こいつらを、殺す。俺の為だけに。


「私が生き続けるためにもね!」


 他人(?)のためとおもったら少しは楽になるかもな。

 さて、葛藤するのはここまでだな。

 どんなものもやり始めたらいつしか慣れるっていうしな。


「ピロカミーが完全に孵化してもせいぜいHPは最大値で7ってとこだから

 スキルなんて使わなくてもある程度、力を入れて殴れば膜の上から倒せるよ。」


 ……やるか。

俺はある程度なんて言わずに全力でそいつを殴った。

パシャンという音と共にそいつは…

足と体がバラバラになり、茹で上がっていた……。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

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