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02 ステータス

前回の続きです。暇つぶしでも読んでいただけると嬉しいです!

 ……暗い。真っ暗だ。転生したのだろうか?

 感覚はあるのだが、何も見えないし聞こえない。



 …ちょっと呼びかけてみるか。


 おーい!フィアちゃーん?フィアちゃんやーい!


 応答がない……


 ダメダメドジっ娘ー!


「」


 お?なんか感じた。


 すぐに返答しないのは、そういうことでいいんだよな?

 自作物が消されたくなくt

「わ、分かったから!ちゃんと返事するからー!」


 なんだ。返答出来るじゃないか。

 何ですぐにしなかったんだ?


「だって……今の君の姿見るのやだし……」


 ??どういう事だろうか?あと、結構失礼な発言に感じるぞ?


「んんー?あ、まだ感覚器官ができてないのかな?」


 つまり俺は胎児という事なのだろう。


「ま、いいや。転生はちゃんと成功してるから、

 この世界のふぁんたじーな要素の説明していくね。」


 よろしく。


「この世界では基本的に魔法が日常的に使われてるの。

 電気とかも使われてはいるんだけど基本的に魔法のが便利だからね。

 魔法にはスキルで使えるものと呪文(スペル)や術式、魔法陣、触媒や贄を

 使う事で出来るものもあるの。

 ただ、呪文で出来る魔法は全部スキルで使えるから

 ちょっとのMP節約にしかならないんだけどね。

 ちなみに魔法を作成することも出来るけど、あまりオススメできないよ。

 なんてったって成功するのは私が面白いと思ったのだけだもん!」


 MPがあるってことはHPやSP何かもあるのか?


 * * * * * *

「HPはあるけどSPはないね。

 ただ、NS(通常スタミナ)LS(限界スタミナ)のゲージがあるよ?」


 ふむ。ステータスなんかはどうなんだ?見たりすることも出来るのか?


「できるよー!ステータスを見るのにはスキルや魔法、アイテムを使えばいいの。

 鑑定シリーズって言われてるね。ちなみに君には最上位鑑定・解説スキルの

 私がついているんだけどね!」


 この会話もスキルだったのか。

 声はほとんど同じだがさっき入れ替わったんだろう?

 さっきノイズのようなものを感じたし、

 なんというか…こう…脳と言うか魂に直接話しかけられてる

 そんな感じがしなくなったからな。


「うん。その通りだよー!私の名前はソフィ!ソフィちゃんって呼んでね。

 面倒臭がり屋のフィアちゃんが君に

 いちいち説明するのが面倒くさくて私を作ったんだけど、

 確実に私を作る方が面倒くさかったはずなんだよね……。」


 ははっ。本人には言わないで差し上げろ。

 まあ、聞こえているのかもしれないが。というか面倒くさがりなのか。あの子。


「面白そうなこと以外は関わろうとしない子なの。

 ま、これから宜しくね!

 で!話を戻すけど、ステータスは4つあるの!

 筋力、魔力、精神力、器力の4つ!」


 うん。切り替えが早いのは悪いことではないな。

 えーと、精神力はまだなんとなく分かるが器力ってなんだ?


「スキルの習得とかに作用するステータスで、高ければ高いほど

 スキルの習得数の上限がなかったり、習得しやすかったりするの!

 あとはホントーーーに少しだけ心の広さにも作用するよ!」

「ちなみに、精神力は高ければ精神攻撃や精神崩壊に耐性がついたり、

 MPにも少し作用したりするステータスだよ!

 ちなみに精神攻撃には催眠や洗脳、魅了(チャーム)何かがあるね!」


 魅了……というとサキュバスとかが使うのか?居るのか?サキュバス?


「いるいる。ちなみにサキュバスとかインキュバス以外にも、

 魔女の薬とかそういうので魅了と同じ状態に出来るね。

 君の反応がちょっとアレだから言っておくけど魅了って催眠より危ないからね?

 ま、君には精神関連耐性〘(きわみ)〙が付いてるからまっったく効かないよ。

 一応、自分で一時的に抵抗を弱めたり無くしたりは出来るけどね。」


 全く効かないと言った矢先に効くように0なる方法を教えてくるのか……。

 というか、そんな事が出来るのか。


「一応ね?めったにやる人いないよ。

 …あ、それと、精神力が高い人は九割以上の確率で

 ヤバイ事やってきてる人だから。

 あまり関わらないでおくのをオススメするかなー。

 生まれつき高い種族なんかは例外だけど。」


 なるほど。それは肝に銘じておこう。

 ところで、俺には転生特典があると思うんだけど、

 どんなのを貰ったんだ?


「結構あるよー。説明しようか?」


 是非ともよろしく。


「まかせて!状態と一緒に一気に説明しちゃうね。


名前:鹿山 孝輔(かやま こうすけ)

種族:ピロカミー


ステータス

筋力:3

魔力:1

精神力:39

器力:21

NS:2

LS:7


加護:エテソフィアギフト

  《神:エテソフィアに認められた存在にのみ贈られる加護。

   特典スキルだけでなくスキル習得や経験値にボーナスが付与される。》


称号:ブービー

  《世界で二番目に弱い生物に贈られる称号》


   原初生命体

  《世界で初めて創造された7種族に贈られる称号》


特性:進化上限解放

  《エテソフィアギフトの一つ。

   進化の上限が限りなく無くなる》


   スキル無限取得可能

  《エテソフィアギフトの一つ

   器力に関係なくスキルを習得可能》


   ステータス成長上限解放

  《エテソフィアギフトの一つ。

   ステータスを上限無しに上げられるようになる》


魔法:なし


スキル:ソフィちゃん

   《エテソフィアギフト?の一つ。

    最上位の鑑定・解説スキルでありながら容姿端麗

    頭脳明晰な超超超万能スキル》


    吸着《吸盤で大体の場所に貼り付けるようになる(個体値による上限あり)》


    表面吸収《自分の体表を貼り付け続ける事で対象の体液(水分)を吸収できる

         (個体値による上限あり)》


耐性:精神関連耐性〘(きわみ)

   《エテソフィアギフトのうちの一つ。

    精神力に関係なく精神関連の耐性などが付く。》


備考:異世界転生者第一号


 こんな感じ!」


 ふむふむ。なるほど。

 色々と気になるが個体値ってなんだ?ポケ○ンか?


「個体による隠しステータスってやつだね。自身でしか見れないステータスだよ?

 私でさえ詳しい値は見れないの。」


 ……超超超万能じゃなかったのか?そこが分からないって結構致命的じゃないか?

 まあ、ソフィちゃんで分からないなら他人にバレることはなさそうだが…

 じゃあ、ピロカミーって種族は?人間じゃなさそうだけど?

 RPGじゃ聞いたことがないぞ?


「触手系モンスターの最弱種族の名前だよ!

 この世界で二番目に弱い生き物のピロカミーに

 贈られる称号!」




 ……ん?


「なにか気になることあった?」


 触手系モンスター…ってどういう事だ?


「こう……色んな形状があっていろいろと

 変化できる手とか体を持ってたりするモンスターの事だよ?

 細長い触手持ってることが多いから触手系って言われるね。

 系統的な特徴として気持ち悪さとぬめぬめ感が凄い。」


 うん。でさ。俺ってその最弱の触手系モンスターに転生したの?


「?そうだよ?フィアちゃんから聞いてないの?」


 聞いてねぇよ?!

 え?俺、人間とかせいぜいハーフヒューマン?とかに転生するもんだと思ってたよ!?

 せめてモンスターって言ってもドラゴンとかさ!?

 なに?!触手系モンスターって!作ったヤツ誰だよ!!

 どんな事考えてたらそんなモンスター作ろうと思うんだよ!

 よっぽどの変態かバカなんだろうな!……あっ。バカだったか。


「ちなみに君が発狂しないのはそのバカのおかげだからねー?

 さっそく私以外の特典が役立ったね!」


 俺が発狂するような事態の元凶もそのバカだけどな!


「ああ、ちなみに暗いのは洞窟かどっかだからだろうよ?

 暗視のスキルを獲得できれば見れると思う!

 君なら何時間も目を凝らし続けてれば獲得できるから頑張って!」


 おいサラッと流そうとするな。

 ……ま、たしかに、確認する時間はあったはずなのに

 確認しなかったのだから、俺にも非はある。

 それにいくら種族が弱くともレベルアップとか進化とかあるのだろう。

 何とかなる気がしてきた。


「ちなみに、彼女が君を見るのが嫌だった理由は

 昔やんちゃしてた時に気持ち悪い系のモンスターだけが共存してる

 惑星に閉じ込められたことがトラウマだからだよー。」


 なるほどな。是非とも、もう何回か閉じ込められて欲しいところだ。

 …ん?なんでそんなこと知ってるんだ?

 そんな昔って言えるくらい前から作ってあったスキルなのか?ソフィちゃんは。


「ヒミツ!。スキルにも色々あるんです!

 あ、私は君のその姿好きだよ~?

 あと、進化していけばそのうち触手じゃなくなったり、

 スキルで別の姿になれるようになるだろうよ?生き残れれば!」


 そうか。まだ希望はあるか。

 それにまだ形は確認してないからマスコットみたいなのかもしれないしな!

 ありがとう。ちょっと励まされた。


「ま、進化先見るより早くまた魂だけになるかもだけど(笑)

 そのくらい弱いからね。ピロカミー。」


 えぇ…。つまり俺はチート特典を持った石ころみたいなものなのか?


「石ころの方がまだ強いね!」


 マジか…。石ころより弱いのか…ピロカミーって…。


「一応、最弱生物じゃないだけマシだと思って!

 それに進化上限解放のおかげで、すんごい回数進化できるよ!」


 不幸中の幸いとかって言えるのか?

 それに、だからといってあの子に感謝は、もうできないぞ。

 スキル説明的に神様らしいが、どう頑張っても容姿だけの駄女神って感じだ。


「ま!うだうだしてても仕方ないよ?!

 目はもう出来てるんだから暗視スキル習得しようよ?」


 ああ、もう目はあるのか。これと言って何も感じないが…

 自分の姿も一応確認したいし、

 どんなに小さくても行動しないと始まらないもんな…。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

感想、指摘待ってます!

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