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Dark prince  作者: 赤月
第1章 堕ちた勇者
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第1話 始まり


『世界の本質を見ろ、敵は、、、』


また同じ夢だ。

炎が辺り全てを焼き払い、真っ暗な世界に独りきり、そして決まって目がさめる寸前に聞こえてくる声。


朝から気分が悪い。

窓が凍っていて外の気温をものがっている。

今は冬だ。この季節になるとベッドから出るのに時間がかかる。

「ハルトー?早くしないと遅れるよー?」


来たか、毎朝二度寝を許してくれないやつ、

幼馴染のラフィタ・プリンツだ。

黄金に輝く長い髪に、黄色い瞳、身長は平均的と言ったところか、胸はけっこうありそうだな。


「んー起きてるよ、支度するから下行ってて」


「二度寝しちゃダメだよ?あとこれ、お母様がハルトに渡しといてって言ってた」


「ありがと。そこに置いといて」


ラフィタが部屋を出るのを確認するとベットから出て窓を眺める。

窓から見える景色は辺り一面真っ白な建物ばかり、そしてその先には光の壁。

この星を真っ二つにする様にどこまでも続いているその壁は、遥か昔に10人以上の勇者が自らの魂と引き換えに築いた壁だ。

壁の向こうは見ることができない、高い所へ登って眺めようとしても、見ようとした者のみに光の壁が輝き、眩しくて直視することができない。

一般市民に壁の向こう側を見せない様にと勇者が組み込んだ太古の魔法だと学校で習った。



先月学校を卒業して、今日からDランクの見習い冒険者として壁の向こうにでる。

先生は「向こう側が見たいなら冒険者になって自分の目で見なさい」と言って教えてくれなかった、今日、向こう側が見れるのが楽しみで仕方ない。

外側がどうなっているのか、考えただけで好奇心が騒ぎ出す。だがその反面で悪魔に対する恐怖心も僅かにある。授業では第一位階の小さい悪魔しか見たことないからだ。


鏡まで移動してDランク冒険者用の軽鎧を手に取り鏡に映る自分を眺める。

眉まで伸びた前髪、左目の上の額にはポートガス家の者は1人として例外なく刻まれた模様の様な傷がある。

家の地下室に額と同じ模様が刻まれた石盤があるが見たことのない文字のために解読不可だ。



「ねーまだぁー?」


「ちょ、まだ入ってくんなよ」


「遅いんだもん、久々に一緒に朝食でも食べようかなって思ってたのに」


「また今度な、、、はい。準備終わり!急がないと遅れるぞ」


「ハルトのせいでしょ!」



周りの建物が真っ白なため、太陽の光で路地は幻想的にまで美しく輝き、鳥達の声が辺りから聞こえてくる。



「今日も平和だなー」


「ちょっと!気合い入れなさいよ!今日から壁の外に行くのよ?死んじゃう可能性だってあるんだから!」


「ラフィタは少し真面目すぎるんだよ。外に行くって言っても壁の付近調査じゃん。まぁそれも既に調査済みの所だし。まだ見たことのない外の世界に慣れさせようっていう事だろうし」


「ハルトはいつもそうやって」

「あ、もう着くからこの話終わり!」


強引にラフィタとの話を終わらせて冒険者専用大広場に辿り着いた、既にそこには大勢のDランク冒険者がそれぞれのパーティごとに列を作っていた。

「おい遅刻ギリギリかよ、俺達のリーダー様は呑気だなー」

最初に声をかけてきたのは大柄で大剣を背にしている男。ライナー・パートだ。

剣士

所有スキル

・見切り

・爆炎斬

・部分火葬

信仰

・プロメテウス


「夜更かしは良くないよハルト?」

優しい口調で緑色の髪が特長で、1つ上の優しいお兄さん的存在のローン・パイル。

療法士

所有スキル

・索敵

・ヒール

・魔復弾

信仰

・ジュア


「ラフィタも毎朝毎朝大変ね、ハルトも自分で起きれる様になりなさい」

スラッとした体型に高身長、紫色のウェーブのかかった長い髪、1つ上のお姉さん的存在。

カーミラ・テンゼン

銃士

所有スキル

・光弾

・拡散弾

・龍追弾

信仰

・アルテミス


「昔からだからもう一生治らないわよ」

ラフィタ・プリンツ

魔術士

所有スキル

・サンダーボルト

・魔弾

・イクセプト

信仰

・イーリス


「はいはい。俺が全部悪いですよ、すいませんすいません」

ハルト・ポートガス

司令塔

所有スキル

・支配

信仰

・???



パーティメンバーの基本的な構成は、

剣士・騎士

弓士・銃士

療法士

魔術士

司令塔

で構成するのが一般的だ。


「それではこれより、第一回、Dランク冒険者の壁外調査についての説明を始める」


冒険者達を見下ろす形でAランクの騎士が説明を始めた。

この寒さの中で立っているだけで、長話は正直きつい。

ほとんど話が頭に入ってこない。


ほとんど話を聞いてないうちに説明が終わり、それぞれのパーティが各々広場をあとにし始めている。


「ん?みんなどこ行くんだろ」


「聞いてなかったの?準備が出来たパーティから南の壁から外に出なさいって言ってたばかりよ、私達の司令塔なんだからしっかりしてよね」


「ごめんごめん、みんな準備できてるの?」


「うちとローンは平気だよー」

カーミラとローンは幼馴染みでいつも一緒にいるイメージだ。


「俺も平気だ、はやく外に行こうぜ」


ラフィタ以外は初めての壁外調査に目を好奇心で輝かしている。

俺も同じだ。初めての壁外、まだ見ぬ世界。

恐怖心から学校を卒業し、一般就職する人もいるが、好奇心が勝り、冒険者になった者はこの日を待ちに待っている。


途中で俺とラフィタは朝飯にパンを買い、空中高速移動列車『空車』に乗り、南の壁に到着した。


「よっしゃーー!悪魔共を殺すぜー!」

大声で声を上げて、短髪に揃えた赤髪を描き上げ、門兵に申請書を提出しているライナーの横でカーミラが銃の手入れをしている。


「確かに、ではこれより壁を開く、初めての壁外調査なので調査時間は8時間までとする。1人1つ渡した魔石に魔力を込めろ、戻ってきた時に魔石に込めた魔力と己の魔力が一致した場合にのみ外から壁に入れるので決して無くさぬ様に、では、気をつけて」


門兵が壁に触れると音も無く地面からゆっくり壁が消えて行く。


さぁ!初めての壁外調査に出発だ!!



壁を潜って外に出た俺達は目の前の光景に心を奪われた。

辺り一面に広がる砂漠、空に太陽の姿はなく、代わりに赤い月が暗い夜の世界を照らしている。

なんだ、、、この世界。

壁の内側ではAIロボット、空車、永久保存食品など文明が発達している。

だが壁の外の世界は遥か昔から文明が途絶えている様な別次元だ。

勇者の気遣いに納得した。

一般市民がこの世界を見れば恐怖心が爆発するだろう、生活が便利になり、綺麗な建物が並ぶすぐ隣にこんな世界が広がっているなんて誰も思わないだろう。



ここが悪魔に支配された世界。

人間の立ち入ってはいけない別世界。

外に踏み出したこの一歩が全てを変える。

白と黒の世界。

未だ神と悪魔が戦争を続ける世界で、俺達の希望の、、、又は絶望の物語が始まった。


Sランク=勇者

Aランク=騎士

Bランク=門兵、師団長

Cランク=冒険者

Dランク=見習い冒険者


第10位階~第1位階


ご愛読いただきありがとうございます。

ブクマや感想をいただけると幸いです。

これから更新頑張ります。

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