妖術。
二話です。
どうやらこの世界は魔法も存在はしているらしい。ただし今となっては使う者も殆んど居ないとか。それならばぜひとも使いたいので師匠になってくれそうな人の許を訪れた。魔法について聞いてみるともう継承者が居ないので喜んで教えると言ってくれた。その魔法使いは老人だ。一人暮らしらしい。家族も居ないそうなので、継承者はあくまで他人になる。その他人というのが僕な訳だ。
その老人が言うには、魔法の定義はこうらしい。まあ、本人は魔術といっているが。
『不思議なこと(つまり奇跡)を起こす術。妖術とも言う。』
とか。僕は妖術という言い方が中々気に入ったので、それを普段は使うことにした。別に魔法でもいいのだが。
で、まず最初にしなければいけないことは、魔法の力―――つまり魔力に目覚めることだ。魔力は本来誰にでもあるそうだが、心の奥底というのだろうか?そこに埋もれているらしい。兎に角、それを呼び起こす的なことらしい。
魔力を呼び起こしたら簡単な魔法を覚えて今日は終わりとのことだった。簡単な魔法だけ覚えた。
それと、おじさん曰く、僕に備わっているのはどちらかと言えば霊力と言ったほうが近いそうだ。
主人公が目覚めたのでやっと異世界っぽくなったかもしれません。
誤字脱字や、妙なところなどあったらご指摘いただけると幸いです。