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湖のほとりで〜カタリナ王国物語〜  作者: 望月 まーゆ
23/26

最後の砦

☆23、最後の砦



不安はピークに達していた。

子供は泣き出し、大人達はその泣く子供に八つ当たりをし始めたーー


ソフィアもただ神に祈るしか出来なかった。


アーサーは息を整え、ゆっくりとみんなに話した。


「みんな良く聞いてくれ・・・

カタリナ城は障壁を突破され落城した。」


静まり返る地下室ーー


その後悲しみに変わった。


泣き崩れる人、意識朦朧とする人辺りが騒めき経つが


「騒ぐな!敵軍に見つかるぞ!間違いなく次は此処に来る。騒げばすぐ見つかる。

もうすぐバンディッツが来てくれる筈だ。後、少しだ。みんな最後まで気力を振り絞れ!」

アーサーは必死に訴えた。


ソフィアも子供たちや国民達を必死で励ましている。



しかしーーすぐにその時は来た!!



#緊急障壁発動します!!!#




ぎゃああああああ!!!



帝国軍の兵士が地下室の扉に触れた瞬間に障壁が発動したのだ。


帝国軍の兵士は炎に包まれた。


「・・・最後の砦ってヤツだな・・はあ、はあ、コレを突破されたら打つ手は残ってないな・・・はあ」


#アーサー様の体力、気力、精神力を考えますと後、1時間は保たないかもしれません#


ーーだろうな。ここまで耐えてきただけでも奇跡だよ。お前らには本当に感謝してるよー


#アーサー様にはいつも愛してもらってますから#


ーー・・・言ってろ!ーー


アーサーは息を整え少し考えた顔をして黙り込んだ。


ーー仮にだ・・・大群で一気に魔法攻撃を絶えず撃ち込んでこられたらどれくらい耐えられる・・・?ーー


#威力にもよりますが30分保たないかもしれないです#


ーーくっ・・・ーー


#アーサー様お言葉ですが・・・セルフィと私でーー#


「ーーそれは駄目だ・・・最後の最後突破されたらあの子を逃がす最後の手だ。

頼む、リサ何とか一人で持ち堪えてくれ」


#ええ。愛するアーサーの為なら#





アーサー予想は的中するのだったーー



敵軍は教会を包囲し教会地下室の扉の障壁に魔法攻撃を絶えず集中砲火してきたのだったーー



帝国軍総攻撃開始からその時4時間ーー

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