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湖のほとりで〜カタリナ王国物語〜  作者: 望月 まーゆ
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湖のほとりにて


☆2 湖のほとりにて


緑豊かな森と湖に囲まれた小さなお城。岩山に囲まれ他国の進入の妨げになり戦争とは無縁の国。


国民はみんな穏やかで平和主義、武器を手にしたことなどほとんどない。


ここは帝国領土から遠く離れた南方の小さな国、ロザリナ王国ーー



この国の魅力は南方の温暖を活かして栽培している果物と鉱山から発掘される美しい鉱石だ。


女性は果物栽培に、男性は鉱山に毎日忙しく過ごしている。



* * * * * * * * * * * * *



「ソフィア様、そんなに走られてはお怪我をなされますよ。」

身なりをキチンとした男性がこれまた薄いピンク色のドレスを着た女性の後を走って追いかけるーー


どちらも十代位の歳だ。


男性は、170センチくらいで髪は金髪で肩までは届かないがやや長めの髪で緑の騎士のような格好をしていて実に爽やかに見える。


女性は、160センチあるかないかの小柄で同じく金髪で腰まで届く長さの髪をしている。何と言ってもその愛らしい顔立ちと白い肌は男性ならばみんな見惚れてしまう程だーー


「レオンは心配性ねえ。もう、子供じゃないのよ。」

湖のほとりを裸足で走り回って、振り向きながら笑顔で喋っている。その笑顔はとても愛らしい。


その笑顔を見せられ下を向き頬を赤く染めるレオンーー


「ソフィア様、もしものことがあれば国王様に叱られてしまいます。もう少し姫様らしくお淑やかにお願い致します。」

ソフィアから視線を逸らしながら言う。


「ーー姫様らしくねえ。そうは言われても私、よく分からないし・・・それ!」

ソフィアはしゃがみ込んで湖の水をレオンに向かってかけた。

「ひゃあ!!」

見事に顔に命中!何とも情け無い声だ。


「○△*☆¥・・・ソフィア様あ何をお」


ソフィアはケタケタと満遍の笑みを浮かべていつまでも、いつまでも笑っていたーー


そんなソフィアの笑顔を見てレオンも心癒されていた。


湖の湖面は二人を照らすようにキラキラと輝いていたーー


その二人に慌てて走り寄る人影が・・・

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