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10話 アップデート

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障害を破壊する魔法(「わかった」)




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「あさ?」


陽の光が眩しい。

気付いたら家のベッドで寝てしまっていたらしい。

俺は布を被って身体を丸める。

別に学校があるわけでもないんだし、まだ起きる必要はない。

俺は心地よい風に揺られならもう一眠りすることにした。


……風?


()()()()()!!」


安息のベール()が何者かに剥ぎ取られ、眩しい陽の光が眠気を吹き飛ばす。


「ナギ、もう朝だよ。遊びに行こう!」


部屋の窓が全開になっている。

そこから入ってきたのだろう。

彼女お得意の『変身魔法』だ。


俺の力ではコイツの侵入を防ぐ術はない。

()()()こうやって布を引っぺがされて朝から外へ連れ出される。


「アナ、お前俺より3つも上なんだからもうちょっと追いついてくれよ。大人のお姉さんになるんだろ」


「何言ってるんだ?僕はナギよりよっぽど大人だろ。ナギなんて僕の脇くらいまでしかないじゃんか」


俺は何故か脇に頭を挟まれ、ほっぺをペチペチされる。

もう目は覚めたので勘弁して欲しい。


「マギお姉さんがご飯作ってくれたって」

「……食べる」


あの台風少女は俺を置いて早速リビングに向かったようだ。

降りる時はちゃんと階段を使っている。

「ごはん!」

下の階からアナの声が聞こえる。

あいつ、自分の家でもちゃんと朝飯を食っており、こっちでも毎日食っていく。

食い意地が悪過ぎる。


アナは()()()()()()()()()()()である。

()()()()()()()()()()()に住んでおり、()()()()()()()()()()()()だ。

『変身魔法』を得意とする一族らしく、アナもあの歳で色んな生物に変身できている。

俺もアナに教えてもらいながら練習したが、さっぱり分からん。

ビビッとだとか、ギューんだとか、ムルムルとか擬音語が多くて一ミリも理解できなかった。

アイツは天才型なんだろう。

努力型の俺とは相性が悪い。


そんな俺は最近スランプだ。

姉さんの魔法を参考に、分身を生み出す魔法を作っているんだが、まったく出来る気がしない。

やっぱりあれは分身じゃないのかもしれない。

今日は別の魔法ができないか試してみることにする。


「ナギ! ご飯食べちゃうよ。ナギが好きな卵のふわふわのヤツ」


俺は『マジックハンド』でドアを開け放ち、『浮遊魔法』を全力発動してリビングへ向かった。





朝飯は全部アナが食べてしまった。






「あ〜、どうやって外出ようかな。せめて学校とかあればなぁ。俺の場合は幼稚園か? 外に出る口実できるのに」



「ナギはお友達が欲しいの?」



2章 完?






完読ありがとうございます。

























姉さん。

ん?

俺、アナを幸せにしてやれるかな?

できる。

俺は姉さんみたいに魔法がうまくない。

うまい。

俺は姉さんみたいに安心を与えてやれない。

かわいい、十分。

俺は姉さんみたいに料理が上手くない。

……これから。

ねえ、姉さん。

ん?

アナの父と母はおそらくもういない。

ん。

それでもアイツ、幸せになってくれるかな。

なる。

……荷が重いなぁ。

アナ、幸せなら。ナギ、幸せ?

そりゃもちろん。

どんな世界がいい?

もしもの話?そうだなぁ。アナは近所に住んでる幼馴染っていうのはどうかな。

ん。それで親父とアナのお父さんが友達で────





「分かった」


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― 新着の感想 ―
 うーみゅ、ifや空想のアナにとってのそこそこ都合がいい状況になるよう、ナギさんの記憶を書き換えたのか、世界そのものを書き換えたのか……どちらにしても、それが良き事か悪い事かは外野に過ぎない読者からで…
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