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分岐点  作者: りん
2/3

【2】

紗帆(さほ)、今までいろいろ話聞いてくれてありがとな」

 祥平の優しい声、笑顔。あたしが本当に望んでたものとは、たぶん全然違うけど。


「こんな話、男友達とじゃ役に立ちそうにないしさぁ。お前もガサツとはいえ一応女だからなー、助かったよ。俺ホント、いい友達持ってよかった」

 あたしの想い人の祥平と、あたしの双子の妹の麻帆と。

 双子なのにあんまり似てない、あたしなんかとは比べ物にならないくらい女の子っぽくて可愛い、妹。

 生まれた時から、──生まれる前から一緒で大好きな。だけどあたしが一番欲しかったものを攫って行く、大嫌いな、妹。


 よかったね、祥平。明日には無事、麻帆とカップルになれるよ。あたしが保証する。

 恋が実るってどういう気分なんだろ。世界がピンクに染まるって、あれマジなのかな。

 同時に明日はあたしの失恋記念日になる。明日からは、あたしは片想いも許されなくなるんだ。ただの横恋慕になっちゃうから。


 ──あたしにとっても、十七歳の誕生日なのにね。


                              ~END~



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