第3話 ⑮[緑と黒の主従]❤︎
ちょこっとえっちです。
ユ、ユルシテ……運営様、ユルシテ……
「お姉様、そのまま私を抱いててください。魔術を使って転送します」
「え?」
七緒の視線など知らない魔法少女はキョトンとした顔でそのまま一緒に、瞬間移動した。
ヴィン!
その様子を見て屋上で一人、悔しそうに心の中で舌打ちをうつ。
(ちっ!まだパンツも拝めていないと言うのに!!)
彼女はAVの撮影か何かと勘違いしているのではなかろうか?
(まぁいいわ!もう手遅れよ、貴女達はアイドル的魔法少女になるのよっ!そうよ絶対“あの男”の思い通りにさせてなるものですか!あの子は私の幼馴染!絶対に貴女を…………、になんか、させないんだから。アンタは私の聖女、私の大好きなケンちゃんなんだから)
誰もいない階下の地面を見ながら、幼馴染は少し悲しそうな顔をしていた。
◆
魔術アビリティ
転送魔術「拠点移動」
• 自宅と定義された場所へ瞬間的に移動する、同時に移動できるのは同居人のみである。
ブン!
「ぎゃひんっ!」
賢治は女の子特有の安産型の柔らかいお尻をクッションにして少し高い位置から落ちた。
「痛い! おっさんにこの衝撃はキツすぎる!」
「おっさん?! どこに男なんて居るんですか! 男なんていたら見つけ次第ぶっ殺す!! クンカクンカ! くっはぁこの部屋女の匂いしかしねぇ! 癒される!!」
一連の流れが全て完成された芸である。だが優奈は単純に思った事を口にしただけだ。
「ふ、ふざけるなよ優奈、ちゃん。俺は男だ」
「……ちゃん付けもいいんですけどね? 私的には呼び捨てが良いです。私達は姉妹なんですから、妹にちゃん付けするお姉ちゃんなんて可笑しいじゃないですか!」
「俺は兄貴だ!」
流石に今の安産型女体でお兄ちゃんは無理がある。
「いいえ、貴女は女ですよ。そうじゃなきゃおかしい、だって貴女は聖女の魂を持つ希少存在、もし伝説の白き聖女アンネ•アイン=クロイツの生まれ変わりならその魂は全て聖女性質、男であることがあり得ないんです」
真顔で、優奈と名付けられた異世界の戦士は魔法少女に言った。
「? なんだそれ? 何の設定? ゲーム? いや何でもいいや……何を言ったところで俺が男であることは間違いないし」
「そうですね、でもそれは本当ですか?」
問い詰める様に、少し脅す様に低い声で疑う。
「??! 何を言ってるんだお前」
笑う、いや微笑う。嗤う。
悪っぽく嗤う。
頬が赤く、目を細めて嗤いながら嘘つき魔法少女を嗤う。
「ねぇお姉様、本当は気がついてるんじゃあないですか? 魔法少女という“男を女にする魔法”があるならその逆……“女を男にする魔法”もあって当然だって事を……」
「何を、何を言ってるんだ? 頭おかしくなったのか?」
「ねぇお姉様、私の目を真っ直ぐ見て? お姉様って嘘つく時目を逸らす癖がありますよね?私そういう女性の本性を見抜く仕事を向こうでしてたんです。調律師って言うんですけどね」
ぼた、ぼた、
妹の唾液が口端から零れ、熱いその液体は魔法少女の太ももにかかる。
お姉様は胸が高鳴り興奮した。
「ねぇ?なんでそんなに嬉しそうなんですか?」
妹の顔が優しく、しかし獲物を魅了する猫の様に体をうねらせ、誘う。
女の子同士で、肌がふれあい見つめ合う。
「レズでもない限りこのシュチュエーションで悦ぶなんてあり得ません、やっぱりお姉様はこういうことが好きなのですね?」
(違う! 俺は男だから! だから女の子にこう言うことされて男として興奮してるだけだ!)
「俺は男だっ!」
「そうですか?だったら……」
女の子であると今から証明する、その覚悟で優奈はとある魔術を発動した。
魔術アビリティ
調律スキル「調律性質オーラ」
• 初めて魔術を使った者、又は魔術によって肉体にダメージを負った者の血の流れ、魔力やオーラを調律する。
※ただし術者と受け手側は同性でないと悪影響を受ける可能性がある。
妹の両手にピンク色の光りが発生し、水の様なモノを纏っている。
「これは現界出来ない魔力をイメージの力でオーラという形にしたモノです、ちょい失礼を!」
「!??」
了承を得る間などない。拒否してもやるつもりであった。
お姉様のむき出しの下腹部に触る。ぷにっと触る。
にゅぷん、
「んぎゅっ!! 何コレ!」
オーラを飲み込む様にお姉さまのぽんぽんが妹のオーラを吸い込んで行く。
そして……お姉様は男にない感覚が込み上げてゆく。
そう、女の子のアレだ。
「ああ! やっぱり♡ 色々と魔術工程を省いたのにあっさり吸い込んだ!! あははは!こんなの女の子じゃないとあり得ない!」
にゅぷぷ、にゅううぷ、
遠慮なくオーラをぶっ込んでいく。
「何を、うきゅ、した!?」
「説明します♡ これは体調を調整し悪い肉体の流れを正しい流れに調律する仕事なんですけどぉ♡ 異性だとオーラが上手く流れないんですヨォ!(歓喜) 調律する対象は同性じゃないとぉ♡(大歓喜) こんなに私のオーラを欲しがったりしないんです! えっち❤︎ つ、つまりお姉様の元の性別は間違いなく女の子なんですぅう♡ (Q.E.D証明っ終了) 」
「んぎゅ!! や、やめて! なんか変! 気持ち良、悪い!」
女の子の大事なところにどっくんどっくんとブッ濃く濁った桃色オーラが妹の悪意によって流し込まれていく、それは熱く、粘っこいオーラでありお姉さまの謎の性感帯にへばりつく。謎だぞ。
その時お姉様は完全にメスの顔で紅潮していた。
「やめ、あきゅん♡ なんか、来る!」
(ぐへへへ、普通に女の子同士でもこんなに欲しがらねぇぜ!? この女絶対レズだ! 間違いねぇ!!)
「落ち着いてくださいお姉様、気持ちがいいのは分かりますがそんなえっちぃ顔をされると♡ 私もその気になってしまいます♡」
その気になったら18禁である。
(あああ♡ 魔法少女でなく元の姿だったらこんなに我慢できないのに! この姿と服、魔法少女の体はむしろ本来の凶悪魅惑を制御する拘束具、アンネめ! 余計なことしやがって!)
「残念ですが、お姉さまのお楽しみはここまでです、嗚呼本当に残念です♡ 絶頂させたかったのに」
言いながら自分を律してお腹から手を離した。
お姉様はとても残念そうな貌をしているっ!!!
しかしもし魔法少女でなかったら……おそらくこの場で何かしらの処女を失っていただろう。
因みに当然だが淫棒と化した内なるアンネはこの状況をガン見している。
初キッスじゃなければいいのだろうかこの真正ドM女は。
(ふふふ、私の聖女の癒しの力を最大限に縫い込んだ“緑の魔法少女”の礼装よ! 代償としてケンちゃんの眷属が魔法少女になると私自身がマジカルステッキになってしまうけどね? だがしかし! 手も足も出ないこの状況はむしろご褒美! ええいっもっとやれ! 放置しろ!)
淫棒の自己生産的SMプレイは誰も傷つけないクリーンな物となっています。
ガン無視でいない者として扱っている二人はそのまま次のプレイに移る。
「……脚を、お出しになってください」
「なに?ゆうにゃ」
流し込まれる濁りきった桃色オーラを下腹部で呑み込みながら、蕩けきったメス顔で、噛んだ。
下唇を噛んで、名前も噛んだ。
「……貴女の美しいこの足先に、キスをさせて下さい、私、完全にお姉様に隷属したいです」
「優奈」
今度はちゃんと名前を言えた。
優奈は、黒衣の魔法少女はその場で了承を得ようと土下座の体勢になろうとする。
だが妹に土下座をさせるわけにはいかない。その場で肩を掴んで首を振る。
「可愛いお前を戦わせて、卑怯にも俺はそれをただ見ているだけだった。そんな俺にお前を降す権利も資格もない。俺がそれを許さない」
「え? ああそうですか気がついていないのですか? お姉様は戦っておられましたよ? 私を魅惑して強化し、更にあの男に睨みを効かせて能力を減衰させていました、RPGゲームで言うバフとデバフというやつなのでしょう?」
「俺が?」
気づいていなかった、ただ単にソレは自然に行われた事で、簡潔言うならお姉さまの才能だ。
黒猫が戦闘経験が必要な戦術的魔法少女なら、お姉様はセンスがモノを言う戦略級魔法少女である。
「素晴らしいです。あれが無意識なら、これから意識的にあんなすっごいのを使ったらどれ程のものになるのか想像がつきません♡ やはり貴女の元に私が降るのは適切です、そして先程の言葉。戦いに対する姿勢。貴女はおそらく生まれついて王器を持っておられる」
「大袈裟な、事言うなよ。やめ」
即座に否定しようとしたお姉さまの長い足先に頬擦りし、舌を出して舐めるような仕草をする。
まだ許可をもらっていないので口から出る熱気だけ当てて欲しがり奴隷はニンマリ笑う、ドSのお姉様は興奮させられてしまった様だ。
「わ、わかった、足先、くらいなら良いよ。でも汚いから太ももとかにして、足先は水虫菌とか怖いし」
「はい❤︎ フリですね?」
「え?」
そして一切迷う事なく足指の間を長い舌で舐める。
ぶちゅ、チュパ、くちゅちゅるるるっ!! ベロれろれろ、ちゅぽん!
エグい咥え顔で足指を吸引する。
「んぎゃ! 人の話聞いてたのか!!」
「お姉様は、ちゅ、天邪鬼なところがあります❤︎ 本当はこうして欲しかったんでしょう? んぷゅ♡」
「やめろ!!」
「……はい」
少し名残惜しそうにベトベトの舌を口内にしまい、喉を鳴らす。やっぱり飲み込んだようだ。
「では仕切り直しで」
ちゅ、
片膝をつき頭で礼をして両手でお姉様の白魚の様な足の甲に唇を当てる。
長く、数秒間その行為を二人とも愉しむ。
(舐めて味わうのも良いけどこういう風に鼻先でメスの芳香を楽しむのも最高にエロい)
ワインを楽しむソムリエの様にブッ濃いメスフェロモンを楽しむがその表情は悪魔の様だった。
「やはり、お姉様は生来のドSですね?凄くすごぉく♡ 嬉しそうな表情をしておいでですよ?」
確かに見下しながら堪えられず笑うその表情はドSの極みだ。
(違う、絶対俺はこんな事で興奮なんかしてないっ! コイツは奴隷じゃなくて俺の妹なんだ!)
[隷属の簡易契約を強固化しました]
[仮契約状態から本契約状態なりなりました。期間おおよそ3日、契約期間延長には貴女の血、唾液、聖女の涙が必要となります。おすすめは“聖女の涙”です]
魔法アビリティ
契約魔法 隷属の契約
・主人との隷属関係が世界に証明され、固定される。
・魔器の共有、状況共有、上位から下位への命令、魔術対象の魔量節約などが円滑化される。(隷属しても当人の意思を無視し行動を強制することはできない、強く相手に拒否された場合主人への罰則として跳ね返る場合がある)
・有効期限がありそれが過ぎれば契約は終了する、延長も可能だが相当量の魔量が必要となる。(代償はアイテムでも可)
賢治と優奈の二人の声が一緒に頭の中に流れる、そして契約の魔法の詳細が脳内に刻み込まれた。
「これ、は何?」
「私と貴女様の契約です、だからアナウンスとして私たちの中だけにアナウンスとして聞こえるのです、そして契約の内容の全てが理解できたはずです。そう、こうして私は一生貴女の奴隷です」
「違う、3日だけだ。俺にはそういう風に出ていた」
魔法に詳しくはないが主人は契約関係の仕事をしてるので注意深く確認している。
だがやはりこれは魔法の契約、奴隷の方が一枚上手だ。
ニヤリとする奴隷、むしろ奴隷の立場を楽しんでいるように。いや、実際楽しんでいるのだろう。
「更新ですよ、そもそも永遠に続く契約は魔法でも不可能です。なので、永遠に更新すれば良いだけの話です♡」
「血がどうこう言ってたやつだろ? そんなのやらない! お前は俺の妹で奴隷じゃない! 3日後には消える!」
「別に貰わなくても……デュフフ♡ 私が奪うでも良いんですよ? 伝説の吸血鬼のように首筋からガブっと血を吸ってもぉ♡ 無理やりチュウしても良いしぃ♡ 体液であればなんでも契約の更新は可能なのですぅ♡ 逆に私の意思に反した契約の更新は不可能ですが基本的に私は心の底から貴女の奴隷、更新を拒否するなどあり得ません♡」
「ふ……! 不当契約だ!! 契約破棄を要求する!!」
「不可能です」
この上ないゲスい笑顔でご主人様を煽る奴隷女であった。




