5話あらすじ
あらすじです(3000字越え)
邪悪な女の巣窟と化した自宅アパートから少女と回帰した賢治は家出する。
原因は勿論セクハラなのだがその原因は自分の可愛さが原因だとは認めない。
何故なら賢治は自分を男だと嘯いているからである。
しかし残念!! アパートから出た瞬間、知らない女の子に誘拐され脱兎の如くその場からお持ち帰りされるのであった。
というか自分の色香を自覚した動きで誘惑していたのだから本当は女の子だと自覚しているのではないだろうか??
全く女の子は嘘つきだぜ!!
誘拐先のアイドル事務所に行く道中のメイドカフェでも店員♀に目をつけられるが彼氏ツラの誘拐犯・咲原華美がお手つきを許さない。(ここまで女の子しか出てこない)
そんなこんなで家出するための服(メイド服)をゲットした賢治は何の抵抗もなく女性服を着てその自然なメスとしての生まれの差を見せつけるのだった。
そう、彼女は、谷戸賢治はやっぱり女の子だったのだ。
今までのちっとも似合ってない男装が間違っていた、今までサラリーマンとして生きていたのが間違っていた、成人男性としての人生そのものが間違っていたのだ。
そんな当然のことを確認していた中、やっぱりつけてきていた幼馴染七緒が現れる!!
一体何しにきた??! 当然誘拐し直す為だったが賢治は少し警戒している!! でもどうせ直ぐに恨みを忘れるぜ? だってこのメスチョロいからな!!
さてさて、チョロイン賢治がアイドルへの道を強制的に進まされている中、もっと別な事を企む人たちがいた。
先ずは賢治の両親。
母親である谷戸奏美は転生者である。
前世では魔王をしていて現在も魔王なろうとしている。
しかし一つの世界に魔王は1人。
最有力候補の娘の賢治からその王座を奪うしかないのだ。
世界は若い娘が好きなのだ。
その事を若干ディスり、からかう男が1人。
離婚しトラックに轢かれて死別したはずの元夫、米田正志ことマシュー・ヨン=ダーネスト。
現世に声だけを伝えに元妻と話をする。
否、悪意も伝えにきていた、夫婦同士の他愛ない口喧嘩。
犬も食わぬ夫婦喧嘩、娘の奪い合い。
その宣戦をしたのであった。
かつての勇者と魔王の聖女を奪い合う戦いの火蓋が切って落とされた。
その頃異世界ではとんでもないことになっていた、出戻ってきた勇者が世界の半分を支配してダンジョンを作りゲームを始めていたのだ。
ダンジョンを攻略した者に新たなる王座を奪い合わせて混乱させていた。
共犯の高性能ポンコツAI、アルバちゃんは異世界の聖女、シェルフ・ルフ・エインフェルクと対峙し、舌戦を繰り広げ無事敗北し性女と化したアホのシェルフに目をつけられる。
無言撤退したヘタレAIは置いておいて話はシェルフ達に移行する。
異世界側から見たこちら側は非常に攻めやすい世界であった。
魔術のない世界はそれだけで隙だらけ、現代兵器も脅威ではなかった。
しかし世界観の魔法により互いに干渉する術は例の『つよくてにゅーげーむ』でのものしかなく、簡単にできるものではなかった。(できないわけではない)
神聖勇者である正志でさえ、一度死ぬ必要があったのだからそう簡単ではない。
しかし。
こちら側に転生体を送ってでも干渉してきたあの男、イートがシェルフ達に接触してきた。
彼は死んでいなかった、彼はこちら側の死人の体を操って賢治達と会話していたのだ。
そして彼は語る、賢治というかつてない魔王の才覚を持った絶望的な女の存在を。賢治という絶世の美悪女の話を!!!!!!!!
その報告から異世界侵略計画を中断、自らの命を使ってでもこちら側に転生し賢治を殺す事を決意した。
そこで彼女の刻席という異世界の戦士での妹分、アイナがシェルフに転生させない為に隠していたマジックアイテムを公開する。
聖具と呼ばれる武器を魔術的礼装に変える魔術、それを『つよくてにゅーげーむ』を通して魔術を知らないで使うこちら側の死者。
つまり転生者から奪った聖具に異世界転移を可能にする聖具が存在したのだ。
転移したシェルフは転移先でとある森に誘えわれる。
その森でパツキンおっぱいバインバインの両性具有の女エルフ (上下ジャージ)と出会う。
因みにこちら側の世界の話である。
彼女の名は櫻。
元教員で賢治の元保健医であり職務放棄して婚期も伸ばして賢治をストーキング (現在進行形)する、つまりは追っかけの1人である。
彼女から明かされる真実。
それはシェルフにとって信じられない事実…………でもなかった。
シェルフはアイナに裏切られていた、アイナは賢治の事も何もかも全て知っていたのだ
裏切りに気がついたシェルフはそれほど怒っていなかった。殺すと公言したがそこに感情はない。
シェルフにとって裏切りは日常的で、普段から感情の起伏が薄くなっていた。
それがアイナの裏切った理由である。
アイナはシェルフの感情を取り戻す為、こちら側の世界の文化、オタク文化を輸入するための異世界コミュケーションなるものを推し進めていたのだ。
魔術によって心を殺す事を常識とした異世界では希少な文明だった。
つまりシャルフにその余生をこちら側で過ごさせ楽しい人生を送って欲しかったのだ。
しかしそれを知ったシェルフは逆にムカつき、世界征服を企むのであった。
賢治を征服しようとすると言うことは世界を征服するのと同義である。
そうシェルフは童貞メスエルフである櫻から賢治の真実を知る。
そあの姿を写真で知ったシェルフはもちろん無事に魅了され賢治の処女を狙う1人になってしまうのであった。
順調に賢治のストーカーが増えていってる最中つよくてにゅーげーむを楽しむ神聖勇者は生後間もないAIっ子と不倫をしていた。
実は不倫ではなく悪巧みだが。
アルバはそこでお姉様事賢治を魔王と聖女王どちらにもすると豪語しドヤっているのであった。何かのフラグかな?
その手始めにまずはこちら側の世界の掌握、肉体を手に入れるため賢者の石と呼ばれる錬金術でできた液体型の記憶媒体に自分をトレース、無事尻尾を持った人型の肉体を手に入れた。
その賢者の石を保管していた施設から出た瞬間、この世界の法則が変わるだろう。
全ては賢治の為、賢治を征服する為、この世界の女性全てが賢治の為に動き賢治を中心に様々な思惑が渦巻き全ての女性が賢治を求めて動き始めていた。
───────たった1人を除いて。
1人のメイドがそこにいた。
鋼の肉体を持つ195cmはあろうかという巨躯の黒いメイド。
彼女は自分をキャロルと名乗り世界の中心である賢治に目もくれない。
突如肉体を手に入れたアルバの前に現れた彼女は、アルバの知っているメイドであった。
彼女はアルバを作った親であるジョージ・J・ジョンセンが雇っていたメイドであり見た目は若く17歳を名乗るメイド女。
彼女は67歳であるジョージを10歳頃から17歳を名乗るメイドだった。
アルバは彼女の異常さにそれまで気が付けなかった。
否、気づかされなかったのだ。
彼女は魔女。
魔術を行使し魔法を伝播させない為に400年以上生きてきた魔女を狩る魔女。
この世界に生まれる魔法の芽を前もって刈り取る世界が愛する女、魔法に愛された女、つまり魔女を殺し尽くしてきたメイドだったのだ。
しかし所詮は女。
女である以上は賢治に敵わない。
何故なら賢治はこの世全ての女をレズにしてしまう魔女。
勝てるわけはない。
しかし、彼女は、キャロルは女ではない。
彼女の性別は“お姉ちゃん”である。
極度の少年フェチ。日本で言うショタコンである。
そう、絶対的な女の子である賢治は興味の対象外なのだ。
賢治が男であればキャロルを魅了できたかもしれないが女の子に産まれてしまったものはしょうがない!!!
否、男に産まれたところで今のキャロルを魅了する事は出来はしない。
今のキャロルは1人の少年に夢中である。
心が少年であるジョージに夢中である。
400年間ショタコンであり続けた変態メイドにとって最早顔や見た目や実年齢など二の次三の次四の次なのだ。
最も重要なのは心が穢れていないこと。
正確に言うなら穢れさせない事。
少年の心を保たせる事が最も重要なのだ。
その穢れなき心というものの為に魔法に侵させず、魔術を忘却させ、50年以上1人の少年を己の正義で護ってきた。
それはつまり半世紀もの間、1人の少年の人生に粘着し、魔術を知る機会を奪い、魔法の加護を捨てさせ、記憶を消して弄って自分の勝手な理屈で穢れと呼ぶ全てを排除し、その無垢な心を愉しんできたことに他ならない。
記憶を消せるのを良いことにナニをしてきたか分かったものではない。
その証拠にジョージの半生を語る彼女の顔は口が裂けそうなくらい弧を描く笑顔である、破顔していると言って相違ない。
最悪最低最強の変態お姉ちゃんである。
正に魔王と呼ぶにふさわしい所業、そうだキャロルも魔王の有力候補なのだ。
そんな彼女が今、産まれたての魔女であるアルバを殺そうと目の前に立ちはだかる。
絶体絶命のピンチ、アルバは生きて外に出られるのだろうか?
この時、とある一団が彼女達の戦さ場にやって来ていた。
彼女らの名前は『黒ニーソ隊』




