第一章 麓
親衛隊2「貴様らよくもぉぉぉぉぉおぉ」
親衛隊の一人が叫びながら盗賊に剣を向け走り出す。
親衛隊3「アーニャ聞いてくれ、俺とあいつと残ったやつで時間を稼ぐ王女様を連れて早く逃げろ」
どうやら親衛隊の中に女性がいたようでルシアという名前らしい。
アーニャ「無理ですニールさんッ! ニールさんや皆さんたちを置いて私だけ逃げるわけにはいきません、私も戦いますッ!!」
ニール「馬鹿かお前は! 俺たちの目的は王女、ミリア様の警護だ! ミリア様に傷一つでもつけさせてしまったら俺たちの負けだ! それに王様にこのことを伝えて国境沿いの警備を少しでも強化してほしいと伝えてくれ。 頼む、話をしている余裕はないんだ、行けッ!」
そう話している間に先ほど剣を抜いて突撃していった一人が複数の盗賊にめった刺しにされて悲鳴を上げながら死んでいった。
ニール「よしッ! アーニャと王女様を逃がすッ! 残った者たちは私に続けぇぇぇえぇえぇッ!!!」
琉偉「へぇ、ニールさんか・・・ あいつは絶対に生かしたほうが今後のためにも良いな ふふふ」
琉偉が不適な笑みを浮かべる。
アーニャ「ミリア様、早く行きましょう! ここを早く離れないとニールさんや他の方達が無駄になってしまいます! そして帰って王様にこのことを伝えないと・・・」
ミリア「わかりました。。。。」
そういうとルシアはミリアを自分の馬に乗せて急いでその場を立ち去ろうとする。
リーダー格の男「おい、逃げた王女様ともう一人の女。 生かして連れてこい、今夜は楽しみだぞぉ~」
盗賊たち「ヒャッハ~」
そういうと見えないところで待機していた5人ほどの弓を構えていた連中がルシアたちを追って走り出す。
琉偉「さてと。。。 ククク」
琉偉がついに動き出す