表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

だだっ広い図書館で・・・

作者: 大帝

孤独と向き合う日常の中で、人の動きはどのような移ろいを見せてくれますか?

本は、人の喜怒哀楽や感情を、押し込めて作られたものだといいます。

その宝物のようなものを沢山押し込めた場所が、図書館なのでしょうか。

 思想。


 この世の知識とは別意のもの。

本を読まぬとは、その人が孤独でないという証拠である。

アンデルセンの「あひるの子」。

 表面(暗闇)。沈黙。大器晩成。傑作。

死の直前に、如是我聞がある。


 知識ではまともなものがかけない。

 又、才能とは。その人の知り得るところではない。字だって、それを読む人の目に、会得しやすくなければ、良い評価など貰えはせぬのだ。

 きっと、他人の作品を読んでいては、その他人の人真似をしているに過ぎないと、思えてしまう。今、こうしてものをかいている時でさえ、他人の目を気にしている。

 

 結局、誰かに認めて貰わないと、この世では、価値のないものになってしまうと、自分でわかっているのだ。誰にでもわかることをかいていても…..。

 君は、その白紙に羅列してある文章を、一字一句(少しくらいなら間違えても良いが)ノートに写してゆけ。


 結局、そういうことをしているのだから。


 学生諸君。他人の悪口をかきはしない。


 誰の所為にもしたりしない。自分のすべきことはきちんとする。何かにすがりついて、しがみついて、おんおん嗚咽するその姿を、一体、誰が慰めてくれるのか。自分か。恩を感じた他人か。


 同情とは、間の抜けた言い方である。同情ほど、この世で始末の悪い体裁ものはない。

 同情をする者、被る者、どちらにとっても、風邪の治る正確な時期を、言い当てるようなものだ。難解の精進。他人に媚びてはいけない。


 他人を頼っても、頼り過ぎてはいけない。

 自分が選んだ努力の労苦を、何かの所為にしてはならぬ。生きている以上、自身を確立してゆくのだ。その体裁は、きっと、友達も解ってくれる。逃げてはいけない。走ってはいけない。無駄に止まってもいけない。


 この世で生まれる、知識人の知恵は、空しいということを、主は知っておられる。人も、そのことを知らなければならない。他人事ではないのだ。自分のこと。どれだけかいても、独学でいなければならない。独学ほど、その人に、自信を与え、闊歩する術を与え、孤独を与えてくれるものはないからである。独学とは、不意にしてしまった整形手術の態に似ている。自分では、それなりの懸念を抱え、おもしろいとは想っていても、他人まわりはそうとは限らない。

 果して、それが、認めて貰え得るものであるかどうかは、当人には、一つもわからぬのである。仕事先。学校のような街中。


 人は他人を気遣わねばならぬ時がある。余計な気遣いは不要、と言ってはみても、やはり、自分の内部から湧き出てくる熱い焦燥にかられてしまっては、爆弾を植え付けられたように動きが止まってしまう。敏感。鈍感などではない。敏感なのである。何をするにせよ、他人を気遣ってしまうのだから。気遣う、と思いやりとは、別のもの。

 それがわかってはいても、僕には扱えない代物である。例えば、流行り。その空気が、その思いやりを消し去ってしまうのだ。情緒的雰囲気。

 

 何をかけばいい?君が喜ぶものをかいてあげるよ。

 こんな僕の無聊で、誰か他人に見られでもしたら、直様、溶けてなくなってしまうような、脆弱な文章で良ければ、君の気の済むことをかいてあげるよ。


 漫画でもないし、風刺画でもないし、素描でもないし、ましてや、小説でも成り得ない。


 唯、積極的な、無聊な、態を浮かばせる虚言さ。


 それで良ければ。


 何をかけばいい?(君に訊く。)かいて良い題材を教えてよ。


 ただし、出来るだけ、僕の専門分野でのことにして欲しいんだ。


 それ以外は、少し、責任ももてないし、大胆にもなれないしね。

 

 こんな、妙な縁なのだから。


 それだけに注目して、僕とのことだけを考えて欲しい。


 なにも、誰にも、恥ずかしがることはないんだよ。


 素直が一番なんだから。


 出来るだけ、君が読みやすい文章にして差し上げるから(弱虫に限って、虚構を練り上げる)。


 僕はこんなことをかきながら、何を想っているのか。


      *


 しんと静まりかえった図書館で、背後にある人の気配を感じながら、ずっと、文章をかき続けている。


 これといって懊悩もしてないし、創作意欲もない。「無意識の殴打」、一言、呟いた。「悪」の意味らしい。


 意識的の殴打は悪ではない、という。何の事かもわからない。


 わからない、というより、知り得ない。知っていれば、も少し、興味も踊る。


 あれだけ激しく燃えた興味も、今日には、けろりと表情を変えるものである。思いついたことを何でも言えばいい。


 「どうせ、死ぬのだ。」この言葉は、どうせ皆死ぬのだ、という意図にも聞こえ、興味(好奇心)を煽られる。


 しかし、それだけである。「早死に」など、したくはない。


 君、「なにもわかってない。」と嘲笑したらいい。


 事実、そのことには違いないのだから。


 君の言っていることがわからない。


 何か、難しい言葉を並べているね。一つの物事を貫き通すというのは、こんなにも難しいことだとはね。僕だって、いくらでも語る。


図書館での発想は、色々な生活用具になってくれるものですね。

人の動きや本の動きに魅了されて、あやふやなことばかり書いていました。

空気の流動に、人の感性は養われて行きます。

どこか孤独な人が好きというあなたは、もう既に「自分の砦」を築いているのでしょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ