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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
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戦女神

作者: アイリスディーナ

1300年、美しく賢く勇敢な長身の女丈夫達によって治められた世界。偉大な女性達だけで構成された騎士団がいた。彼女たちは支配領域を守るため領主と共に戦うのだ。歩兵62000名、騎兵10000名の戦乙女たちである。彼女達はベルンハルト朝に仕える女性騎士たちだ。ベルンハルト朝はブルーニ朝との戦いがすでに16年もの間続いていた。二つの王朝の支配領域の間に存在する地下資源の豊かな島嶼群の支配権をめぐり争いが続いていた。ブルーニ朝が戦う理由は地下資源の争奪という理由以外にも理由があった。ブルーニ朝の女王ミカエラ・ブルーニの個人的欲望によるものである。その野望とはベルンハルト朝を併呑し、ベルンハルト朝の女王であるアイリスディーナ・ベルンハルトを妻とし世界帝国を建設するというものである。ミカエラ・ブルーニは何人もの女性を妻としている色情狂である。誰よりも美しいアイリスディーナ・ベルンハルトを妻に迎えようとベルンハルト朝に戦いを仕掛ける口実を探していた。そんな折ベルンハルト朝の支配下にあった島嶼の一つで偶発的な衝突が発生した。それを口実に島嶼の一部を占領したことがきっかけとなり戦いが起こったのだ。ミカエラ・ブルーニはこの事件で被害をこうむった民間人の人命救助のための一時的な措置であるとしていたがそれが嘘であることは明らかであった。

ブルーニ朝は各地に属領を持ち各地から人員を徴募することが可能でさらにベルンハルト朝を上回る生産能力を持っていた。ベルンハルト朝は不利な状況にありながら16年にわたって戦いを続けていた。しかしアイリスディーナ・ベルンハルトは名将であり不利な条件にもかかわらず幾度も敵を撃滅する華々しい勝利を経験していた。


「重装歩兵前進!」

散兵たちの攻撃ののち鎧を身にまとった美しい女性たちが騎兵の攻撃を成功させるために敵を拘束しようと密集隊形で前進する。ギリシア人のファランクスのように長槍を掲げ敵に立ち向かう。

「さあ、我らの力を奴らに見せてやれ!」

ベルンハルト朝女王アイリスディーナ・ベルンハルトは騎兵の先頭に立ち叫んだ。

ベルンハルト朝の重装歩兵が敵の密集隊形と衝突し幾人もが倒れていく。彼女たちの敵は彼女たちと同程度の装備を持ち練度もさほど変わらない。ゆえに重装歩兵の人数が勝る彼女たちが有利だ。彼女たちはじりじりと敵を追い詰めていく。騎兵においては敵の兵力が勝っていた。しかし敵の騎兵は練度不足の騎兵が多く偽装退却によって容易に戦場から引きはがすことに成功した。偽装退却によって敵を引きはがしさらに騎馬の足並みが乱れやすい場所に誘い込んだ。敵の騎兵の足並みが乱れ隊形が崩壊し始める。そこに反転した騎兵が襲い掛かる。敵の騎兵は散り散りになって敗走する。敗走する敵を撃滅することは容易だ。敵の騎兵を撃滅し戦場に彼女たちが戻ってくる。敵の歩兵の背後に襲い掛かり敵を包囲してしまう。包囲された敵の重装歩兵は恐慌状態に陥り抵抗むなしく生き残りは皆捕虜となってしまう。この戦いによってこの戦いに参加した敵は壊滅的な損害を受けた。しかし、ブルーニ朝はすぐにでも各地の属領から新しい兵士を補充することが可能でありいまだ経験を積んだ後詰の古参兵たちがいた。


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