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まおー様は自重してっ!!  作者: 聖 龍也
第二章(まおー様は旅に出る。)
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第9話 フォレスタ散策

ブックマーク100件達成です。お読みになっている皆様本当にありがとうございます!

前話の地図の価格や貨幣価値を変更しました。

 「むぐむぐっ…。想像よりも甘くて美味しいな…。」

フォレスタを十字に走るメインストリートを歩きながら並んでいる露店を見て回っていた。

俺が何を食べているかって?さっき果物屋の露店のおっちゃんがリンゴをくれたので食べているのだ。

「ちょっと食べたら小腹が空いちゃったな…。何かあるかな…。」

並んでいる露店には果物屋の他に武器屋、道具屋、薬屋、そして食べ物屋もある。

「お。あれはクレープかな?」

露店の一角に現実世界の祭りで見かけるようなクレープの露店があった。

「おじさーん。クレープひとつくださいな。」

「あいよっ!クリームとフルーツと肉とあるがどれがいい?」

クリームとフルーツは判るが、肉って何だ肉って…。

「ではクリームのをひとつくださいな。おいくらです?」

「毎度あり!銅貨5枚だな。」

俺は銅貨5枚を店主のおじさんに渡し、クリームのクレープを受け取った。

「また来てくれよお嬢ちゃん!」

俺が立ち去ろうとすると店主のおじさんは後ろから声を掛けてきた。適当に手を振り俺はその場を後にした。



 「むぐむぐ…。生クリームというよりはカスタードクリームに近いのかな?」

クレープを頬張りながら俺はメインストリートの露店を見て回っていた。

威勢のいい掛け声で肉を売る店や、サービスするよと安値を武器に売りを掛ける八百屋。

魔石がついているアクセサリーを売る魔道具屋にポーションや解毒剤を売る薬屋。

タクシー代わりの運び屋や武器防具の修繕屋など多彩な露店が通りに並んでいた。

この露店はお祭りなどではなく常時ここで商売をしている人たちらしい。

もちろん露店ではなくちゃんと店舗を構えた店もあるのだがこの街の雰囲気を感じるには露店を回るのが一番だろうな。

「冒険者のお嬢ちゃん。見ていってくれよ!」

クレープを食べ終えると近くにあった武器屋の露店のおじさんに声を掛けられ、足を止めてしたものを見てみる。

「ふむ…。武器の種類は思ったより多いのですね。全部鋼鉄製ですか?」

「お嬢ちゃんよくわかるな。全部鍛鉄で作ったものばかりだぞ。」

露店においてあるナイフ、ダガー、ロングソード、メイス、斧、大剣を鑑定で見てみると、全てが鋼鉄製で品質は上級と出ていた。

「ミスリル製は流石にないですね。」

「ああ、ミスリルは値が張るからな。露店じゃなく店舗に行かないとまず買えないぞ。」

店主のおじさんが言うにはミスリル製のナイフですら最低でも金貨1枚は下らないそうだ。

「なるほど…。ではこちらのナイフ5本いただけますか?」

俺はまとめておいてあったナイフ5本を手に取り値段を尋ねる。

「まいどあり。ナイフ1本で銅貨10枚だがお嬢ちゃんには特別だ。全部で銅貨40枚でいいぜ。」

「ありがとうございます。ではいただきますね。」

露店のおじさんに銅貨40枚を渡してナイフ5本を購入した。

「ナイフには色々使い道はあるが、5本も買って何に使うんだい?」

おじさんは不思議そうに尋ねてきた。

「ええ、投げナイフにでも使えますし、いざというときの護身用にも使えますしね。」

「投げナイフならもっと安い物の方がよくないか?」

少し苦い表情をしているな。おじさんにとっては投げナイフは消耗品と思っているらしい。

「普通に使えば消耗品になってしまいますけど、柄にワイヤーを繋ぐので回収は容易ですよ。」

そういうと俺はインベントリから鋼線を取り出しナイフの柄に括り付けていく。

「ほぉ。そんな使い道があるのか。投げるだけじゃなく振り回す事もできそうだな。」

おじさんは何かを思いついたらしく顎に指を当て考え込んでいる。

「もしかしてここにおいてある武器って全部おじさんが作ったものなんですか?」

「ああ、まだ店をもてるほどの腕じゃないがな。お嬢ちゃんのおかげでいいアイディアが浮かんだわ!」

そういうとおじさんは嬉しそうに笑う。

「そう。また必要なものができたら見に来ますね。それでは…。」

「おう!また来いよ!」

武器屋を背に俺は歩き出した。





 「さて…。どうしたものか…。」

俺はフォレスタのメインストリートから少し外れた通りを歩いていた。

日も暮れ始め、フォレスタの住人もそれぞれ家路に着く時間帯である。

俺もそろそろ宿に戻ってもいいのだが…。戻るには少々問題な事が起こっていた。

「誰かにつけられているな…。」

冒険者ギルドを出たときからずっと何者かの視線を感じていたのだ。

クレープを買ったりナイフを買ったりと、色々回り道をしたのだがその視線はずっとついてきていた。

このまま宿までついてこられたら厄介だな。何処かに誘い出して捉えるか。

俺は人通りの少ない裏道に入りわざと隙を見せて通りを歩いていた。

「さて…。これでどう出てくるか…。」

案の定俺の背後で何名かの者が動きだしていた。

(おい…。この先はこの時間は人が少ないから一気に行くぞ。)

(ああ。準備は出来ているな…?)

(袋も準備してある。いつでもいけるぞ。)

(ならあの角を曲がった通りで一気に行くぞ!)

どうやら4人組らしい。手間は掛かるが全員捕らえることは可能だろう。

俺は角を曲がり、気づいていない振りをして歩き続け襲撃者が餌に掛かるのを待ち構える。

すると突然近くにあった建物の扉が開き、中から出てきた女に手首を掴まれた。

(あんたこっちだ!早く!)

そう言われながら俺は建物の中に引きずり込まれた。

相変わらず主人公がむぐむぐ何か喰ってるばっかだな…。

もう食いしん坊でいい気がしてきた…(狂乱)

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