第27話 シュリの武具製造とアリスの鞭強化
投稿間に合いませんでした…。
申し訳ないですorz
前日のことを思い出していると、両隣に寝ている2人が目を覚ましたようだ。
「うにゅ…。ご主人様おはようごじゃいますぅ…。」
「うん…。おはよう…。」
アリスは眠そうに目を擦り、二度寝しそうになっていた。対するシュリは寝起きがいいのか少し恥ずかしそうに目を逸らしている。
二人の姿を確認するが、変な所に抱きついていたり、服を脱いだりはしていなかった。
妙な事をされなくて喜ぶべきか悲しむべきか悩むな…。
「おはよう二人とも。シュリ、アリスが二度寝する前に一緒に顔洗ってきなさいな。」
妙な気持ちになりながら俺は2人に顔を洗うよう提案する。
「わかったわ…。アリスいくよ。」
シュリはコックリコックリと舟を漕いでいるアリスの腕を引っ張り、洗面所へ連れて行く。
昨日はあれだけ張り合っていたが、シュリは面倒見はいいようだな。このまま仲良くなってくれるといいのだが…。
「さて…。朝ごはんでも作りますか。」
そういや農場にも蜂蜜が合ったか。今後は世界樹の蜂蜜に切り替えそうだし食い収めって意味で蜂蜜を塗ったフレンチトーストでも作るかな。
戻ってきた二人にフレンチトーストを食べてもらったのだが、大好評でおかわりを強請られた。
やっぱ世界が違っても女の子は甘いもの好きなんだな。
「ご主人様。今日はここで何するの?」
朝食を済ませた俺たち三人は屋敷の地下にある訓練場に足を運んだ。
「今日はシュリの装備の確認かな。」
シュリは【槍術】のスキルはなかったが、その派生スキルの【ランス】は持っていた。
なので騎兵が使うような三角錐のランスと小型の楯を作っておいたのだ。
昨日作っていたのはメイド服だけではないのだ。こっちが本命なんだぞ?
「私戦闘経験全くないんだけど…。」
シュリが申し訳なさそうに言う。というよりも王女なのに外に飛び出していたアリスのほうが変なんだよな…。
「ええ。だからこれから経験を積んで強くなりましょ。もうあんな辛い経験しなくていいようにね…。」
シュリ達は周りから見れば弱い一族だが、装備を整え、経験を積めば戦えるはずだ。
「はい!わかったわ!」
シュリも俺の言う意味がわかったのか気合を入れて返事をする。
「いい返事ね。今からこれが貴女の相棒になるからね。」
そう言いながらインベントリーからランスと小楯を取り出す。
このランスは全体をヒヒロイカネとオリハルコンの合金で形成し、穂先をアダマンタインでコーティングしてある。
ランスの全長は3mをゆうに超え、超重量級の武器だ。
「凄く大きくて硬そう…。でも重くて使えないんじゃない?」
「ええ、普通に使ったらすごく重いけどね。」
そういうと俺はランスに魔力を込め、軽々と片手で持ち上げる。
アダマンタインとヒヒロイカネは硬度はあるが魔力との親和性は低い。オリハルコンは逆に硬度はアダマンタインとヒヒロイカネに比べれば低いが、魔力との親和性がとても高いのである。
この特性を利用し、ヒヒロイカネにオリハルコンを理想値で混ぜれば高度も魔力の親和性も高い金属が出来上がるのである。
これに重力操作の魔法陣を書き込めば持つときには軽く、相手に攻撃する瞬間だけランスを重くして攻撃力を上げるという芸当が可能なのだ。
小楯のほうは全体をオリハルコンで作り、表面をアダマンタインで覆っており、魔法障壁の魔法陣を書き加えているため物理、魔法防御がとても高い。
「また恐ろしいもの作ったのね…。でも本当にこれもらってもいいの…?」
ランスの性能を聞き、少し及び腰になっているみたいだ。
「ええ、シュリの為に作ったのだからね。貰ってくれると嬉しいよ。」
「なっ…。なら仕方がないわね!」
そういうとシュリは顔を真っ赤にさせて俺の手からランスと小楯を奪い取る。
「照れ隠しかしら?」
「違うわよっ!もぉっ!」
シュリは叫んで俺を睨んでくるが、誰がどう見ても照れ隠しにしか見えないぞ。
「うぅ…。ずるい…。」
シュリが何か嫉妬しているようだが、君にも鞭渡したよね…?
「そっちじゃないんです!(私だってご主人様ともっと仲良くしたいのに…。)」
武器のことじゃないようだ。小声で聞き辛かったが、俺とシュリとのやり取りがうらやましいらしい。
「もぉ…。貴女は貴女のままでいればいいのよ?」
「はぅっ…♪」
そっと頭に手を置いて触角を転がすように撫でると、アリスは目を細めて気持ちよさそうにしている。
「(アリスのほうがずるいわよ…。)」
その光景を見てこっそりとアリスに嫉妬するシュリであった。
「それで…。使い心地はどう?」
訓練場に幾つかかかしを用意し、シュリにランスの試し突きをさせてみる。
「凄いわね…。こうも違うなんて…。」
シュリが初めてかかしを突いた時、かかしを貫きはしたのだが反動でランスを手放してしまったのだ。
それで俺は貫通力を上げるためにランスの穂先に超振動の魔法陣を書き加え、貫通力を上げたのだ。
ただランスの構造を変えないと手に直接振動が襲い掛かるので、穂先とランス本体の間にダマガスカス鋼を混ぜて手元に来る振動を吸収するようにした。
「ランスは突くことしかできないから、基本的にはシュリが体ごと突進するっていう運用方法になるかな。」
シュリは背中の翅で空を飛べるのでランスで突進というのは相性がいいだろう。
その際敵からのカウンターを防御するために小楯を渡したから防御面でも心配はなさそうだ。
「そうね…。後は特訓あるのみかしら。」
そう言いながら手元のランスをくるくる回している。重力操作も超振動も使いこなせているようだ。スキルにはなかったが魔力操作の才能があるのかもしれないな。
「ご主人様!アリスの鞭にも超振動付けてっ!」
シュリのランスを見て羨ましくなったのか、アリスも超振動をつけて欲しいとねだってきた。
鞭は打撃武器なんだが…。まぁ鞭の先に刃あるし、超振動つけても面白いかもな。
「ええ、いいよ。」
俺は了承するとアリスの鞭の先の刃に超振動の魔法陣を書き加えた。手元に来る振動は間のベヒーモスの皮で吸収してくれるから大丈夫だろう。
「わあぃっ♪そぉれっと!」
俺の手から鞭を取ると、アリスはかかしに向かって試し切りをしてみた。
ドス ドス ドス スパンッ!
かかしを刃で3回貫き、縦に両断した。もうそれ鞭じゃなくねぇ…?
「はぅっ…♪この感触最高です…♪」
アリスは鞭の使い心地にうっとりしていた。なんかやばくないかこれ…。
「わっ!私だって負けないんだからっ!」
アリスに触発されたのか、シュリもランスを早く使いこなせるよう特訓を始めた。まぁここは二人に任せればいいか…。
「それじゃ、私は世界樹の洞のほうに行ってくるから頑張ってね。」
「はいっ!」
「すぐに使いこなしてみせるわ!」
二人とも気合入ってるなぁ。いいことだ。
アリスとシュリが訓練を再開したのを見届けると、俺は世界樹の洞へと転移した。
シュリの武具もアリスの鞭と同じく伝説級の性能です。
その辺の話も後々出るかも…?




